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個人VFXのコツ1ーブラウン管テレビ編

    こんにちは。VFXアーティストのマリウス祐です。https://twitter.com/movie_mari
    VFX映像において編集より撮影の方が重要になります。しかし、機材や人手が限られる個人製作では中々難しいところがあるのが本音です。なので、出来るだけ機材を必要としない撮影のコツや撮影ミスをカバーする編集のコツに焦点を当てて解説していきます。
    ※文字では詳しい解説は難しいので、分からないところがあればtwitterのDMやリプに送っていただければ、解説を動画でお送りいたします。

    今回は先日、建設を開始した個人スタジオにてブラウン管テレビを撮影し、CG背景とVFXしていきました。


    使用機材

    • カメラ BMPCC4K

    • レンズ ルミックス G X VARIO 12-35mm/F2.8

    • グリーンバック

    • 液晶モニター

    照明とトラッキングテープの発注が間に合わなかったため、無しで行いましたがそれによる問題とその対処法も記載してあります。


    完成作品

    目的:VFX特有のブラウン管の照り返しとカメラのボケ感をCG映像に落とし込みたい。

    結果:照り返しはいい感じ!カメラのボケ感はVFXとは相性が悪い…


    手順

    1. 撮影 (Davinci)

    2. トラッキング (blender)

    3. CG背景作成 (blender)

    4. キーイング (Ae)

    5. VFXコンポジット (Ae)

    6. 最終調整・グレーディング (Ae)


    1.撮影

    撮影した撮影した素材

    BRAWで撮影したためnote用にスタライズ後mp4で書き出しています。

    カメラ特有のボケ感を活かすためにピントを前目に持ってきています。
    素材自体は撮影時間に余裕がなかったためかなり雑な素材になってしまいました。
    構図をしっかり決めていなかったのでブラウン管の配置を変えるたびに皴が生じ、アイロンの準備もしていなかったのが大きかったです(反省)。またスタジオ備え付けの照明では光量が足りずグリーンバックに影ができてしまっています。しかしキーイングにかかる時間が2、3時間増えるだけなので作品の質的には問題ないでしょう。


    2.トラッキング


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    背景をあえてぼかしていたのでトラッキングは手動でやりました。トラッキングテープがなかったため、オブジェクトの角をトラッキングさせています。
    常に8個の特徴点を手前からトラッキングさせていくイメージでやると上手く行きます。

    3.CG背景作成

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    CG背景

    ブラウン管の照り返しを活かすために暗めで、フォグを入れた背景をBlenderで作成しました。床にブラウン管の映像を反射させやすくするためラフネスを下げています。
    EXR形式でdepthとcombindのマルチレイヤーで書き出しましょう。(emittionも書き出すとコンポジットが楽かも)


    4.キーイング

    keylightでざっくりとグリーンバックを抜き、setmatteでkeylight前の素材を抜きます。その後、数値をいい感じに調整して、完成です。照明がないのでキーイングは大分甘いですが、今回は暗いシーンを想定しているのでコンポジットでどうにかなる範囲だと思います。気になる方はマスクで調整して貰えればと思います。



    5.VFXコンポジット

    まずエフェクトのAdvanceSpillSupresser(ASS)で反射光を抜いていきます。

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    除去前
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    除去後


    輪郭をグローで馴染ませます。(複雑なので詳しいやり方は後日twitterで解説します。フォローよろしくお願いします。)

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    適応前
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    適応後


    大雑把に影を付けます。(グローと同じく後日解説します。)

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    6.最終調整・グレーディング

    エフェクトのOCIOでカラースペースをリニアSRGBからACEScgに変換します。(リニアワークフローについては好評であれば後日解説します)

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    リニアSRGB
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    ACEScg

    大雑把にグレーディングします。

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    グレーディング後

    照明機材がない中での撮影の為、背景イメージに比べて暖色寄りの色味になってしまっています。そんな時は反射光を抜く時にも利用したASSで暖色を抜いてあげましょう。そうするとホワイトの強いライトの色味になると思います。

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    ASS2回目

    古いビデオっぽいエフェクトをかけます。

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    AE標準エフェクト

    最後に実写ブラウン管の素材を重ねます。(素材配布してます!)

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    実写素材実際のワークフローは試行錯誤しながらやっていたためこの手順とは違いますが、このnote通りにやるのがもっとも効率的だと思います。

    まとめ

    初めてのnoteでの投稿ということもあり拙いところはありますが、分からないところがあればtwitterのDMやリプ欄にて聞いて頂ければ答えますので、お気軽にお尋ねください!
    今後ともこのようにVFXに関しての情報を発信していきますので、twitterのフォローよろしくお願いします!
    https://twitter.com/movie_mari

    ※素材の配布に関してですがnoteではうまくできなかったため、twitterのDM又はリプをしていただければギガファイル便で送らせていただきます。


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