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Photo bydenwa_uranai1

重力喫茶michiko 【一回限定】


     この通りの奥に不思議な喫茶店があるのよ。店主が猫でmichikoさんっていうの。猫が客商売の喫茶店ができるって?そこが不思議なところなのよ。成り立っているのよね。なぜか?あなた、行ってごらんなさいな。「重力喫茶michiko」と木の看板に書いてあるから、すぐにわかるわよ。

     そう言い終えて、ヨボヨボと歩きながら老婦人は去っていった。店主が猫…猫カフェかしら?私は、興味が湧いて、その不思議な喫茶店「重力喫茶michiko」に足を向けた。

     あったわ。確かに古ぼけた木の看板に「重力喫茶michiko」と書いてある。私はドアを開けて中に入った。カランコロン。その途端、

     「ミャーミャー」
     と猫が足元にすりついてきた。やっぱり猫カフェなのね、と思った瞬間、私は無重力空間に放たれた。体がふわふわと、あちらこちらに勝手に移動する。ちゃんと床を歩こうとしても、歩けない。

     「いったい、どうなってるの?」
    その時、猫が人間の言葉を話し始めた。

     「だいじょうぶニャー。むじゅうりょくじょうたいで、からだとこころをやすめるニャー」

     なるほどね。確かに気持ちいいわ。私は、無重力の世界を堪能しつつ、猫をモフモフしまくった。

     ハッと気づいたら、私は夕暮れの街角に立っていた。不思議なことに疲れが取れていて、生まれ変わったような気持ちになった。

     「重力喫茶michiko」のことが、現実だったのか、夢だったのか、いまとなっては私自身、判断ができない。




    #重力喫茶
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    #ショートショート
    #創作



     
     

    meina

     
     
    小説・エッセイ・詩を書きます。時々、写真も掲載。 monogatary.comの住人 バトン類は✖

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