
無骨さの中に品がある、それがこの一着。HYKE
メルカリ徘徊日記#767
生地の名前は”ムラ糸ツイル”。
均一に染まらない糸を、あえてそのまま織り込んでいる。14ozというしっかりした厚みなのに、糸の表情にムラがあるから、光の当たり方ひとつで色の濃淡が動いて見える。工場が本来避けたがるはずの”ムラ”を、逆に主役にしてしまう発想が面白い。
前のシーズンからディテールを見直して、より無駄のない一着に仕上げているのもポイントで、細部を削ぎ落としながら完成度を上げていくやり方は、いかにもHYKEらしい。
シルエットはレギュラーで、体に張り付かず、かといって着膨れもしない絶妙な分量感。デニムでもワイドパンツでも受け止めてくれるから、その日の気分でボトムを選べるのがうれしい。
ただ、派手な主張をしてくれる服ではない。柄も装飾もなく、地味に見えると言われればそれまでだ。でもその何も足さない潔さこそ、着る人の体つきや所作をそのまま映し出してしまう。飾らないからこそ、着る側の実力が問われる一着だとも言える。
HYKEはもともと、ミリタリーやワークウェアの型を、女性的な視点で再構築するところから始まったブランドだった。無骨な型に品の良さを混ぜ込むという矛盾を、ずっと真面目に続けている。その積み重ねが、この一着にもそのまま表れている。
Thanks for visiting!
メルカリで見る👇