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『ドラゎンボヌル』ずカオス理論の「予定調和を吊定する認識」



    https://note.com/meta13c/n/n7575b6c0826b
    この蚘事の泚意点などを蚘したした。
    ご指摘があれば、
    @hg1543io5
    のツむッタヌのアカりントでも、よろしくお願いしたす。
    https://twitter.com/search?lang=ja&q=hg1543io5

    泚意

    挫画
    『ドラゎンボヌル』
    『』
    『銀魂』
    『JIN-仁-』
    『新䞖玀゚ノァンゲリオン』
    『マンガで分かる心療内科』


    テレビアニメ
    『 』
    『 疟颚䌝』
    『銀魂』
    『新䞖玀゚ノァンゲリオン』
    『宇宙戊艊ダマト2199』

    テレビドラマ
    『JIN-仁-』
    『JIN-仁- 完結線』

    アニメ映画
    『ヱノァンゲリヲン新劇堎版序』
    『ヱノァンゲリヲン新劇堎版砎』
    『ヱノァンゲリヲン新劇堎版』
    『宇宙戊艊ダマト』
    『さらば宇宙戊艊ダマト 愛の戊士たち』
    『宇宙戊艊ダマト 新たなる旅立ち』
    『ダマトよ氞遠に』
    『宇宙戊艊ダマト3』
    『宇宙戊艊ダマト 完結線』

    これらの重芁な情報を明かしたす。


    はじめに


     私は様々な物語を読むずきに、ある䞻匵に有利な予定調和が働くこずがあるずみなすこずがありたす。
     詳しくは埌述したすが、『ドラゎンボヌル』ず比范したすず、『』には予定調和が芋られたす。
     それは、幟぀かの特城を比范するこずで、珟実にある混乱を物語で抑えるためだず掚枬しおいたす。
     ここでは、その予定調和を砎壊する、数孊的に「カオス理論」で説明出来る郚分を取り䞊げたす。


    『JIN』のバタフラむ゚フェクト


     たず、いきなり脱線しおしたいたすが、『ドラゎンボヌル』ず䌌たようにタむムスリップの芁玠を持぀『JIN-仁-』で、カオス理論を甚いた説明がありたす。
     珟代の医垫である南方仁が幕末にタむムスリップした『JIN』では、特にドラマ版で、僅かな倉化が善意、悪意を問わずに歎史を倧きく倉える危険性が指摘されおいたす。
     これを、流䜓力孊における「チョりの矜ばたきが竜巻を起こす」バタフラむ゚フェクトで䟋瀺しおいたす。
     仁は「俺が䞀歩歩くこずさえ眪深いこずなのではないか。本圓は消え去らねばならないのではないか」ずたで悩んでいたす。
     珟実のカオス理論では、最初の小さな圱響が時間経過ず共に倧きな倉化をもたらすこずもあり、コンピュヌタヌや数匏で無芖される僅かな誀差すらあずの結果を倧きく倉える可胜性のある「初期倀鋭敏性」がありたす。バタフラむ゚フェクトもその䟋です。
     それは、䞻人公などの数孊だけでない理論に圓おはたらない誀差がのちに拡倧するず蚀えたす。
     たた、初期倀の差異ず経過時間から、あずの倀の差異を盎線のような数匏で衚せない堎合、非線圢ず衚珟されたす。
     これは数孊的な抂念ですが、『JIN』や『ドラゎンボヌル』の歎史や戊いの流れにも圓おはたるずころがありたす。
     たず、『JIN』で仁が1人の人間を助けたこずがきっかけに瀟䌚ぞの知識の拡倧や人間関係の構築が進み、圱響が広がっおいきたす。さらに、仁はのちの歎史に倧きな圹割を果たす人間の呜も巊右するこずがあり、「初期倀」を僅かにずらすこずぞの恐怖が䌎いたす。
     そしお、仁は歎史にあたり詳しくなく、どの人物を助けたこずでどれほどの圱響が出るかの予枬をしにくいず蚀えたす。非線圢性は、これに圓おはたるず私は考えおいたす。
     さらに、仁は誰が死ぬこずも忌避する優しさがあるため、幕末特有の人間同士の争いにより、「自分が誰かを助ければ誰かが苊しむのではないか」ずいう意味で、仁にずっおのプラスずマむナスが反転し埗るずころがありたす。

    むンフレヌションず「塞翁が銬」


     これが『ドラゎンボヌル』シリヌズでは、「もしならば」ずいう仮定の予枬をする䜙地の倚さで重芁になりたす。
     『ドラゎンボヌル』シリヌズでは、様々な匷敵が珟れお、察抗しお匷くなっおはさらに匷い敵が珟れるこずを繰り返したす。しかし、「この敵に前もっお察凊しおおけば良かった」ずいう䞻匵もされたすが、「そうしおしたうず匷くならなくなり、あずの敵に察凊出来ない」ずいう䟋が倚々ありたす。
     「匷さのむンフレヌション」は『ドラゎンボヌル』の特城ずしお有名です。具䜓的には、ラディッツ戊で、「亀仙人<クリリン<倩接飯<ピッコロ<孫悟空<ラディッツ」、ベゞヌタが地球に襲来した時点からナメック星での戊いたでで、「ラディッツ<閻魔倧王<北の界王<ナッパ<ベゞヌタ<ネむル<界王拳を䜿う悟空<フリヌザ第䞀圢態<フリヌザ第二圢態<ネむルず同化したピッコロ<フリヌザ第䞉圢態<フリヌザ最終圢態<超サむダ人の悟空」、人造人間線で、「サむボヌグのフリヌザ<超サむダ人の未来のトランクス<未来の人造人間17号及び18号<珟代の人造人間17号及び18号<人造人間16号<セル第二圢態<超ベゞヌタ<セル完党䜓<超サむダ人2の孫悟飯」、魔人ブり線で、「超サむダ人2のベゞヌタ<肥満䜓の魔人ブり<超サむダ人3の悟空<超サむダ人3のゎテンクス<朜圚胜力を解攟した悟飯<悟飯を吞収した魔人ブり<ベゞット」などになりたす。
     さらに「敵に察抗しお匷くなるこずが次の敵ぞの察策になる」ずいう「人間䞇事塞翁が銬」、「灜い転じお犏ずなす」、「犍犏はあざなえる瞄のごずし」ずも蚀うべき珟象が起きるため、「もっず匷くなっおおけば良かった」、「ここで敵を匱いうちに倒しおおけば良かった」、「ここで敵から離れれば良かった」ずいった予枬がしにくくなりたす。プラスがマむナスに、マむナスがプラスに倉わり埗るためです。
     たた、悟空がラディッツに敵わない実力からナッパを倒すためには、かなりの時間や堎所の制限があり、そのあずもギニュヌ戊での負傷を治したための匷化など、他の堎所や条件では難しい匷さの䞊昇がありたす。その䞊、匷くなり過ぎおも敵を倚く倒すこずでむしろのちの匷化を劚げる可胜性も吊定は出来たせん。
     数孊的には、カオス理論で重芖されるこのような挞化匏がありたす。
     n番目の項x(n)に察しお、x(n+1)=ax(n)(1-x(n))ずいう匏を導入したす。x(n)が倧き過ぎれば、1-x(n)が小さくなるため、次のx(n+1)が小さくなり、小さ過ぎるず次が倧きくなりたす。aの倀が0から4たでの堎合は、xの倀は倉化を0から1たでの範囲で繰り返したす。aの倀によっおは、小さくなり過ぎる堎合もありたすが。
     フリヌザは「䞭途半端な匷さを身に付けた者は早死にする」ず未来のトランクスに蚀い、自分にそれが跳ね返っおいたす。

     単玔な数匏にしたすず、『ドラゎンボヌル』は「ある時点nでのあるキャラクタヌの匷さであるx(n)」が倧き過ぎる倀では、「敵に目を付けられずに枈む、あるいは勝ち残れるなどで生き残る確率であるa(1-x(n))」が小さくなり、「塞翁が銬」を繰り返すのです。
     なお、衚題の図は、「x(n+1)=ax(n)(1-x(n))」ずいう挞化匏に、a=3.9、x=0.9を代入した匏に、初期倀x(0)を0.01ず぀ずらしたずきのx(n)の差異を瞊軞、時間nを暪軞にしたものです。
     初期倀のずれが倧きいからずいっお結果のずれも倧きくなるずは限らないのも、かなり重芁です。


    実力差を芆す「非線圢性」


     たた、「非線圢」ずいう意味では、『ドラゎンボヌル』シリヌズでは、実力差を芆す技が重芁になりたす。
     たずえばクリリンの気円斬は、ほずんどのキャラクタヌの䜓を分断させおしたう嚁力があり、実力が無駄になりたす。
     暡倣したのかは分かりたせんが、それに近いベゞヌタの技が、悟飯の尻尟を切断するこずで、その匷さを倧きく倉えたした。結果に察しお、技そのものは容易であるようです。
     そのため、フリヌザが䌌た技を超サむダ人の悟空に䜿ったずきは、悟空に「぀たらん技」、「芋損なった」、「今の貎様ずは戊う気が起きない」ず蚀われおいたす。しかし、それが皮肉にも、悟空の望たない負傷をフリヌザ自身にさせたした。
     たた、途䞭から『ドラゎンボヌル』のキャラクタヌは、ベゞヌタの初登堎した18000皋床の戊闘力で地球を砎壊するこずが可胜であり、フリヌザ第䞀圢態ですら530000であり、容易に惑星を砎壊出来るため、宇宙空間に耐えられるか、惑星砎壊で呚りを巻き蟌む粟神があるかが実力以倖で重芁な戊略ずなりたす。セルや魔人ブりもそうでした。タむミングや角床を調敎しなければ、どれほど匷くおも惑星砎壊は止められたせん。
     さらに、セルは自爆を図り、それは「攻撃しおも自爆を早めるだけ」なので、実力では防げたせんでした。
     そしお、魔人ブりは生呜䜓のほずんどを生きたたた吞収しお匷くなれたす。自分より匷い悟飯すら吞収しおしたい、バリダヌを匵るベゞット以倖は倪刀打ち出来たせんでした。これも実力では防げたせん。
     ぀たり、これらの切断、惑星砎壊、自爆、吞収は、栌闘や゚ネルギヌ波を䞻䜓ずする『ドラゎンボヌル』の戊いでは、「攻撃を攻撃で盞殺する」戊術を無効化しおしたう「攻撃で防げない攻撃」なのです。
     それらは、むンフレヌションで自分の時間ず共に発展させた実力を突然台無しにしおしたう意味で、悟空などの人物にずっおは「぀たらない技」なのでしょう。ベゞヌタはセルの自爆で悟空が犠牲になったのを「あんな死に方しやがっお」ず嘆き、魔人ブりの吞収を悟空は「そりゃねえだろ」、「きたねえぞ」ず蚀っおいたす。

    『ドラゎンボヌル』ず『JIN』のカオス


     このようにしお、『ドラゎンボヌル』は、匷さのむンフレヌションで䞻人公の早くの行動が時間経過ず共に倧きな圱響を䞎え、敵の出珟によっお圱響のプラスずマむナスが反転し埗る郚分があり、むンフレヌションを実力や時間に関係のない技で砎綻させる可胜性もある「非線圢」な郚分もありたす。
     『JIN』に話を戻したすず、幕末の瀟䌚や技術の発達が仁による圱響を拡倧させる源であり、仁にずっお助けたい人間同士の争いが「自分による圱響はプラスかもしれないしマむナスかもしれない」ずいう恐怖をもたらし、どれほど時間や劎力をかけおも助けた誰かが死ぬのを予枬し切れない「非線圢」なずころがありたす。


    『』の胜力の質


     では、他の䜜品にそういった芁玠はないのか、ずいう点を考察するこずで、私が「カオス理論」を通じお䞻匵したいこずを突き詰めたす。
     たず『』では、『ドラゎンボヌル』に䌌たずころがありたすが、ある皮の「胜力の質の倚様性」、「物語を盛り䞊げるシリアスな芁玠」が逆説的な予定調和をもたらしたす。

     共通点は䞋の蚘事で现かく蚘したした。


    2022幎2月25日閲芧
     しかし、『ドラゎンボヌル』の亀仙人のような「むンフレヌションに眮いお行かれた垫匠」に『』で該圓するはたけカカシは、終盀でも重芁な圹割を果たしおいたす。
     それは、カカシの写茪県ずいう特殊胜力が、物語党䜓を貫く忍者の戊いで重芁な圹割を果たすこずにありたす。そこには、「胜力の質」の問題がありたす。
     『れロ幎代の想像力』では、同じ『ゞャンプ』系統の物語で、『ドラゎンボヌル』ずのちの『ゞョゞョの奇劙な冒険』を比范しお、前者が「戊闘力ずいう぀の倀で匷さが決たり、匱いものは努力しお远い抜かなければ絶察に勝おない」トヌナメント匏であるのに察し、埌者は「胜力がゞャンケンのように最匷がないものであり、匱点を突けば誰でも勝おる」バトルロワむダル匏だずありたす。
     私は『ゞョゞョ』に詳しくありたせんが、『』もある意味で䌌た郚分がありたす。
     それは、先述した『ドラゎンボヌル』の「実力差を芆す技」に『』の䜕が察応するかで分かりやすくなりたす。
     私が考え埗る限りの察応する芁玠を挙げたす。
     気円斬に察応するのは、クナむなどの刃物です。『』の忍者は岩に叩き付けられたり匟き飛ばされたりしおも耐える頑健な䜓ですが、刃物には匱いようです。
     惑星砎壊は、生物ずしおの空気などに関わる匱点ですから、『』では毒の攻撃がある意味で䌌おいたす。
     自爆は、『』では屍鬌封尜しきふうじんによる魂の封印や、蘇った死者が再生する穢土転生での攻撃などの道連れの技が応じるずみられたす。
     そしお魔人ブりの吞収は、写茪県で術をコピヌしたり、幻術で操ったりするこずが、盞手の匷さを利甚する意味で近いでしょう。

    「匱点を突く」攻撃を防ぐ防埡の質

      ただし、私はむしろ、『ドラゎンボヌル』より『』が、その「匱点」で展開を予想しやすくしおいるず考えたす。
     『』に詳しい方からは、「それらの4皮類の手段は実力の差を完党に芆すわけではない」ずいう反論もあるはずです。
     䜕故なら、この4者には、さらなる察抗手段があるためです。
     クナむは同じクナむや額圓おなどの金属で防げたす。逆に気円斬を気円斬で防ぐ堎面は、少なくずも私は知りたせん。
     毒は医療忍者の解毒剀などで防げるこずもありたす。惑星砎壊は、察策ずしおドラゎンボヌルによる修埩がありたすが、回数が限られたす。
     屍鬌封尜はのちに解陀する手段が登堎し、穢土転生も求道玉ぐどうだたによる再生出来ない攻撃が登堎したした。
     写茪県は生たれ぀きの胜力である血継限界や、䞊倖れた䜓術はコピヌ出来ず、幻術はさらなる幻術や呚りからの助けや痛みにより察凊が可胜です。
     そしお、劇䞭の忍者はそれらの察抗手段を「぀たらない」、「卑怯だ」ずはあたり蚀いたせん。それらの倚様な手段も含めお「総合的な実力」だずみなすのです。 
     ぀たり、『』の䞖界では、ある「倚様な」術や攻撃が登堎しおも、それに察抗する「倚様な」術や防埡が登堎しお状況を保぀「線圢性」があり、それがむンフレヌションの䞭で、「この人物は総合的な実力が高いから今埌も掻躍し続けるだろう」ずいう予枬や期埅をしやすくしたす。その倚様性を身に付けた䞊䜍の忍などが掻躍しやすいのです。
     『ドラゎンボヌル』では、たずえ孫悟空の原䜜での最匷の姿である超サむダ人3でも、はるかに前のクリリンの気円斬やフリヌザの地球砎壊に察抗出来ない可胜性がありたす。
     逆に超サむダ人3より匷くなった時点の魔人ブりの地球を爆砎しようずした攻撃に、悟空は通垞圢態で背埌から気円斬を䜿っお防ぎたした。
     『』のカカシは道具の扱いや術の知識や写茪県の扱いから、終盀たで盞手の匱点を突くこずでむンフレヌションに远い぀けたのであり、それが物語を「シリアスに」盛り䞊げたす。
     
     

    人物の圹割に応じた予定調和

     逆に、そのような連鎖で途䞭たでは掻躍出来るものの、止たっおしたう人物もいたす。
     たずえば、サスケの「蛇」及び「鷹」小隊の銙燐や氎月や重吟は、それぞれサスケの埩讐に加担したり、カブトの胜力に利甚されたりしたした。
     しかし銙燐は「嘘を芋抜く」胜力を持ち、仮にこれがサスケの掻動に関わるむタチやトビやれツに察しお党力で䜿われれば、のちの物語を倧きく倉えお、「話を盛り䞊げるシリアスさ」を芆しお滑皜にしおしたう可胜性がありたした。たた、銙燐はナルトの母芪の芪戚でしたが、それがあたり関わらなかったのも、予定調和だず蚀えたす。カブトの胜力に「嘘を芋抜く」胜力たで加われば、さらに物語を揺るがした可胜性も吊定は出来たせん。
     氎月ず重吟は、それぞれの知り合いの忍刀䞃人衆や君麻呂が穢土転生されおおり、関わっおいれば、のちに倧蛇䞞の埩掻や綱手の治療に貢献しなくなり、戊況を倉えおいた可胜性がありたす。
     しかし、それらの倉化は䜜品の流れに反するでしょう。
     たた、ナルトの同期やそれに近いヒナタ、キバ、シノ、シカマル、いの、チョりゞ、テンテン、リヌ、ネゞ、サむは、十尟に立ち向かうたでが掻躍の限床であり、無限月読でたずめお拘束されるか、それ以前に死亡するかでした。
     マダラずの戊いにリヌが䜓術で察抗した皋床であり、テンテンやサむの封印はタむミングの関係で倱敗したした。マダラ以埌のカグダは癜県を持ち、ナルトの圱分身を芋抜けたせんでしたが、ヒナタやキバが偶然無限月読から逃れ、ヒナタの同じ癜県やキバの圱分身が貢献するのは、物語の倖郚の芖点から難しいでしょう。冷たく蚀えば、盛り䞊がりに欠けたす。
     そしお、䞻人公のナルトは「意倖性ナンバヌワン」ず蚀われ、盞手の術に確かに「意倖性のある察抗手段」を線み出したす。
     しかしむしろ、ナルト以倖の忍者がそれに惑わされる予定調和が働いおいるずも蚀えたす。
     ナルトはその意味で、成長はし続けおいたすが、総合戊力の高い「運呜」があるずも蚀えたす。それが、ナルトずサスケの察をなす「導き」であるず、終盀で刀明したした。
     ぀たり『』では、物語の時間や敵の圹割に応じお、盞応の重芁な圹割を果たせない、あるいは別の行動をしおしたう可胜性のある人物が党力で掻動する偶然に恵たれない予定調和が働き、それが物語の「線圢性」になりたす。
     のちにナルトの劻ずなるヒナタはずもかく、倚くの人物はどの集団に属するかなどで、察応関係が決たっおおり、それを厩しにくい、数孊的には「察称性」がありたす。
     その「線圢性」、「察称性」がもたらす「シリアスな」盛り䞊がりもあるはずです。しかし『ドラゎンボヌル』は『』に比べお「コミカルな」倉化もあり、それは重芁な圹割を果たしおいた人物がい぀そうでなくなるか分からない「非線圢性」がありたす。
     『』のような物語は、「叙事詩」に圓たるのかもしれたせんが。そしお『ドラゎンボヌル』は「小説より奇なる事実」をコミカルに描ける可胜性があるずも蚀えたす。
     

    『銀魂』はコミカルな予定調和もある


     『銀魂』は基本的にコメディなので、ゲストキャラクタヌ以倖はほずんど死なないなどの予定調和が働きたす。『マンガで分かる心療内科』も物語の倖郚からの芖点の倚いギャグ挫画ずしお、「人が死なない」予定調和があるず認めおいたす。
     さらに、実際の歎史に基づく展開も起きやすいず蚀えたす。
     たた、最終章や坂田金時の゚ピ゜ヌドなどのために、それたでの登堎人物が集倧成のようにたずたる展開を繰り返す郚分もありたす。
     それは、『』ず比べお『ドラゎンボヌル』寄りの、䞀芋重芁ず思えないキャラクタヌや甚語がコミカルに圹割を果たす非線圢性もありたす。
     けれども、それは暩利ではあっおも矩務ではありたせん。
     たずえば『銀魂』の考察本では、最終章の予枬で、耇数の人栌を持ち地球䞊では䞍死身のラスボスの虚に、それより前のギャグずしお登堎した「魂を入れ替えお䞀郚を分裂させる䜜甚を持぀」「党自動卵かけご飯補造機」が䜿われるか、ず掚枬する蚘述がありたした。
     しかし、他にも魂を扱う芁玠は、幜霊のいる旅通や定食屋の䞻人の葬匏などにありたす。たた、竜宮城で生物を老化させる薬品も登堎したした。さらに、別の惑星に尟矎䞀がワヌプさせられたこずもありたす。時間を止める時蚈も登堎したした。
     それらが虚に察抗する展開になるのは、暩利ではあっおも矩務ではありたせん。物語をコミカルにし過ぎないように、そのような特殊な仕掛けが登堎しない、ある皋床の「線圢性」がありたす。
     『ドラゎンボヌル』は、『銀魂』に比べおキャラクタヌの死も起きやすいシリアスさはあり、それは逆に予定調和を厩したす。しかし、重芁な圹割を果たした人物がそうでなくなるコミカルさは『銀魂』ず『ドラゎンボヌル』に共通したす。
     さらに、『』のように、人物の察応関係、数孊的に衚珟すれば「察称性」がありたす。
     劙、九兵衛、月詠、猿飛の4人、銀時、桂、高杉、坂本の4人、神楜、沖田、神嚁などの察応、土方ず銀時、近藀ず桂などの察応も繰り返されたす。それが描きやすいためでしょう。
     『ドラゎンボヌル』では、そこたでの察称性はありたせん。


    『ダマト』や『゚ノァ』の人物関係

     次に、私が泚目する䞭では、『新䞖玀゚ノァンゲリオン』ず『宇宙戊艊ダマト』にも予定調和がありたす。
     『ドラゎンボヌル』ず『新䞖玀゚ノァンゲリオン』の共通点も無芖出来たせんが、盞違点は『ドラゎンボヌル』のカオスを瀺したす。


    2022幎2月25日閲芧
     『宇宙戊艊ダマト』では、軍人の自己犠牲が貢献するのが繰り返されたす。これに察しお、『新䞖玀゚ノァンゲリオン』の考察本では批刀的に扱っおいたす。
     比范したすず、『゚ノァ』ではゞェットアロヌンの事件でのミサト、れル゚ル戊でのレむなど、自己犠牲が必ずしも貢献したせん。
     しかし『ダマト』でも『゚ノァ』でも、「物語をシリアスに盛り䞊げるために重芁な圹割を果たす人物に、圹割の小さな人物が倧きな圱響を䞎えない」予定調和がありたす。
     ぀たるずころ、組織の䞊叞、あるいは䞻人公などの䞭心人物の行動や立堎に害が出にくいのです。


    ゲヌルの予定調和

     たずえば『ダマト2199』では、ガミラスの宇宙人の軍においお、䞊叞に媚びお郚䞋に圓たり散らす傟向のあるゲヌルの蚀動が䞀぀の䟋ずなりたす。
     ゲヌルの郚䞋のシュルツが珟堎で、総統であるデスラヌの発案したガスず共にダマトに立ち向かい、ダマトの眠でガスが倪陜に分解されるず、ゲヌルは「それを攟眮したシュルツが悪い」ずだけ怒り、シュルツもそれに無蚀で通信を切りダマトに捚お身で戊いたした。
     ゲヌルもシュルツもこの時点でデスラヌの立堎を悪くする発蚀をせずに、『2199』の最埌にデスラヌが砎滅するたでの盛り䞊がりに貢献しおいたす。このような蚀動が『2199』では繰り返されたす。
     ゲヌルは、䞊叞のれヌリックの䞋でダマトの攻撃に察しお比范的順圓な察策を取ろうずしお、れヌリックの力任せな呜什に逆らえたせんでした。その最䞭にデスラヌをれヌリックが裏切っおいたず刀明し、匁解を聞かずに射殺し、そこで反撃しおきたダマトに動揺する圹割を負うこずになりたした。
     しかしそれは、本来れヌリックが動揺すべきずころを、ゲヌルの忠誠心ず短絡的な姿勢が、れヌリックにダマト察策の危うさの責任を取らせず、ゲヌル自身に䞎えた予定調和が働いたこずになりたす。䜕故ならば、そのようにややコミカルに慌おる圹割をゲヌルが果たすのが『2199』の展開を盛り䞊げるためです。
     たた、地球の軍では、若くしおダマトの航海長になった島倧介の死んだ父芪の郚䞋であり、島より幎䞊であるものの立堎が䞋になった山厎は、ガミラスずの接觊で迷うこずになりたした。
     ガミラスの兵士の蚌蚀から刀明したしたが、本䜜ではガミラスに察しお過剰に譊戒した地球軍の呜什で島の父芪を含む兵士が先制攻撃をしたために戊いが起き、地球偎は山厎などに緘口什を敷いおいたのです。
     それを砎り島に䌝えた山厎は、それでも圌を出来る限り苊しめないように、「我々が戊端を開いおしたった」、「あなたのお父様は最埌たであなたのこずを考えおいた」ず衚珟しおおり、かなり苊しんでいたようでした。
     これも、物語の重芁な圹割を果たす人物に圱響を及がす蚀動をしにくい予定調和がありたす。


    アスカ・ラングレヌの予定調和


     『゚ノァ』では、たずえばアスカ・ラングレヌが䞊叞の碇ゲンドりずほずんど䌚話しないのが重芁です。テレビアニメ版では、陰口皋床です。
     アスカはゲンドりの息子のシンゞや「ひいき」されおいるず認識したレむには倧きな態床ですが、トりゞが参号機に捕らわれたずきに、トりゞがパむロットであるこずをシンゞが知らないこずを盎接批刀したものの、結局救うための責任をアスカが果たすこずは出来たせんでした。
     たた、アスカはゲンドりに埓順なレむに「あんた、碇叞什が死ねっお蚀ったら死ぬんでしょう」ず糟匟したものの、アスカ自身は盎接逆らえるのか、ず蚀われるず埮劙なずころがありたす。そもそもアスカずゲンドりの盎接の䌚話がほずんどないためです。
     それらは、登堎人物の気性や地䜍に応じお、批刀的な台詞を蚀いにくい、接しにくいなどの予定調和が働いおいるのです。あるいは「論理的に必芁な恥」をかきたくない感情を守っおいたす。
     たた、トりゞを助けられるかの遞択をシンゞなどが迫られるのも、ある皮の予定調和だず蚀えたす。
     ゲンドりは停電のずきに、力仕事をする「論理的に必芁な恥」をかいたものの、暑さをしのぐために隠れお垭で足を氎に入れるのを郚䞋の䌊吹マダに気付かれないずいう、コミカルさをある皋床たでに抑える展開がありたす。
     たた、マダはリツコぞの同性愛のような感情がみられ、ある意味でゲンドりはマダが嫉劬すべき存圚だったのですが、特に劇䞭で觊れる機䌚はありたせんでした。これは日向マコトず加持にも圓おはたりたすが。
     たた、冬月は盞手に厳しい堎面が倚いのですが、倧孊教員だった頃やセカンドむンパクトの責任をゲンドりに糟匟したずき、ゲヒルンに勀めおナむやゲンドりず共に掻動しおいたずきのこずから逆算したすず、人間に優しく接したり呚りの苊難を嘆いたりするこずもあったはずです。盎接それを描写しないこずで、冬月を呚りにさらに厳しく思わせる予定調和がありたす。
     アスカがゲンドりに、マダがゲンドりに批刀的な蚀葉を盎接蚀わないなどは、物語のシリアスな盛り䞊がりなどを保぀予定調和です。
     『ドラゎンボヌル』では、倩接飯やピッコロやベゞヌタが埐々にコミカルに倉化しおいくのが、予定調和を厩しおおり、それは䜕らかの恥を必芁に応じお受け入れおいく論理性がありたす。珟実においお論理的に存圚する「非線圢性」を認めおいるず蚀えたす。

    たずめ

     これらをたずめたすず、『ドラゎンボヌル』は、ある圱響が匷さのむンフレヌションなどで拡倧しおいくのず、プラスの぀もりの圱響が敵の匷さにより反転するこずもある「塞翁が銬」、物語をシリアスに盛り䞊げるための重芁な人物や芁玠がそうでない人物や芁玠に倧きく圱響を受けるこずもある非線圢性、非察称性が、カオス理論に䌌た「どうなるか分からない」状況を生みたす。
     『』は胜力の倚様性やシリアスさによる線圢性や察称性が匷く、『銀魂』は歎史やギャグによる予定調和がありたす。
     『ダマト』や『゚ノァ』は人間の気性のシリアスさや人間関係による、発蚀のタむミングなどの調敎がされおいたす。
     正確には、これらの物語にも展開、事実ずしおのカオスはあるかもしれたせんが、それを認識する掚枬やその善し悪しを考慮する意芋ずしおのカオスの芁玠は『ドラゎンボヌル』ず『JIN』が匷いず蚀えたす。

     予定調和を吊定する『ドラゎンボヌル』は、䜕が起きるか分からないこずを認め、必芁なコミカルさも認めるカオスな、ある意味で珟実的な未知の郚分に察応する論理的な謙虚さがありたす。


    参考にした物語


    挫画
    鳥山明1985-1995発行期間『ドラゎンボヌル』集英瀟出版瀟
    岞本斉史1999-2015『』集英瀟出版瀟
    空知英秋2004-2019発行期間『銀魂』集英瀟出版瀟
    村䞊もずか2001-2010,発行期間『JIN-仁-』集英瀟出版瀟
    カラヌ原䜜貞本矩行挫画1995-2014発行期間『新䞖玀゚ノァンゲリオン』角川曞店出版瀟
    ゆうきゆう原䜜゜り䜜画2010-(発行期間,未完),『マンガで分かる心療内科』少幎画報瀟出版瀟


    テレビアニメ
    䌊達勇登監督,倧和屋暁ほか脚本,岞本斉史原䜜,2002-2007攟映期間,『 』,テレビ東京系列攟映局
    䌊達勇登ほか監督,吉田䌞ほか脚本,岞本斉史原䜜,2007-2017攟映期間,『 疟颚䌝』,テレビ東京系列攟映局
    藀田陜䞀ほか監督,䞋山健人ほか脚本,空知英秋原䜜,2006-2018攟映期間,『銀魂』,テレビ東京系列攟映局
    庵野秀明監督,薩川昭倫ほか脚本,原䜜,1995-1996攟映期間,『新䞖玀゚ノァンゲリオン』,テレビ東京系列攟映局
    西厎矩展原䜜出枕裕総監督・脚本2013『宇宙戊艊ダマト2199』系列攟映局

    テレビドラマ
    村䞊もずか原䜜石䞞地圊ほかプロデュヌス森䞋䜳子脚本2009『JIN-仁-』系列攟映局
    村䞊もずか原䜜石䞞地圊ほかプロデュヌス森䞋䜳子脚本2011 『JIN-仁- 完結線』系列攟映局

    アニメ映画
    庵野秀明総監督・脚本摩砂雪ほか監督,2007『ヱノァンゲリヲン新劇堎版序』カラヌほか配絊
    庵野秀明総監督・脚本摩砂雪ほか監督,2009『ヱノァンゲリヲン新劇堎版砎』カラヌほか配絊
    庵野秀明総監督・脚本摩砂雪ほか監督,2012『ヱノァンゲリヲン新劇堎版』カラヌほか配絊
    束本零士原䜜舛田利雄監督藀川桂介ほか脚本1977,『宇宙戊艊ダマト』西厎矩展株匏䌚瀟アカデミヌ・配絊
    束本零士原䜜・監督舛田利雄ほか脚本1978,『さらば宇宙戊艊ダマト 愛の戊士たち』東映配絊
    束本零士原䜜西厎矩展総監督山本英明脚本1979,『宇宙戊艊ダマト 新たなる旅立ち』フゞテレビ・アカデミヌ制䜜
    束本零士ほか原䜜束本零士監督舛田利雄ほか脚本1980,『ダマトよ氞遠に』東映配絊
    束本零士監督山本英明ほか脚本1981,『宇宙戊艊ダマト3』り゚スト・ケヌプ・コヌポレヌション補䜜
    束本零士原䜜西厎矩展ほか監督山本英明ほか脚本1983,『宇宙戊艊ダマト 完結線』東映配絊

    参考文献

    宇野垞寛2011『れロ幎代の想像力』早川曞房
    山口昌哉1986『カオスずフラクタル』講談瀟ブルヌバックス‚

    䞹波敏雄1999『数孊は䞖界を解明できるか:カオスず予定調和』䞭公新曞
    米沢富矎子1995『耇雑さを科孊する』岩波曞店
    森肇1995『カオス 流転する自然』岩波曞店
    著者J.ブリッグス+F.D.ピヌト蚳者高安矎䜐子+山岞矎枝子2000『バタフラむパワヌカオスは創造性の源だ―』ダむダモンド瀟
    結城凛,2017,『DIA Collection 倧江戞かわら版 銀魂 培底考察』,ダむアプレス
    ゚ノァ分析特捜郚著者結城凛線集兌発行人2012『DIA Collection ヱノァンゲリヲン郜垂䌝説』ダむアプレス
    ゚ノァ分析特捜郚著者結城凛発行人2020『DIA Collection 「シン・゚ノァンゲリオン劇堎版:||」補完研究』ダむアプレス


     
     
    奜きな物語の考察や感想を曞いおいきたす。ご指摘やご意芋をお埅ちしおいたす。小説も曞きたした。 https://novelup.plus/user/604715822/profile 小説はこちらで発衚しおいたす。

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