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レイの独り言〜ショートエピソード


    ☆作戦会議の一場面


    タト「それにしても、本当にすごい地図だね」


    レイ「キミたちの地図はどんなだい?」


    タト「ルミナリーにはなかった。街の住民の地図は一応あったけど。」


    レイ「…じゃあ、どうやってここまで?」


    タト「森ではいつも太陽や星の位置と、氷山が目印だった。
    距離も大体分かるよ。
    この街は、知識の塔が目立って助かったよ。」


    レイ「地図を持たずに…?!なんて人たちだ!!」


    レイは急に黙りこくると、視線を泳がせ、ブツブツと何かをつぶやき始めた。


    レイ(呟き)
    「信じられない……方位磁針も地図も持たずに長距離を……?遭難しないのが不思議だ……」
    「太陽の位置……それに氷山が目印か……。精度は……せいぜい、30度の誤差……」
    「森の中じゃ太陽も見えにくいし……目視航法……いや、感覚航法か?」


    レイは度々、こうやって独り言に没頭することがあった。

    ここ数日で慣れたとはいえ、ミミはため息をついた。


    ミミ「また始まった…」


    レイ(一点を見て)
    「再現性は?他の人でもできるのか?……いや、まず本人たちですら再現できるかどうか……」
    「ということは、運?──それとも……勘? 生存本能の類か?」

    (小さくため息)
    「……“偶然”では説明がつかないな。それでもこの街にたどり着いた。」

    (少し目を細めて)
    「地図とは……道具とは……知識とは……“補助”でしかないのかもしれないな……」

    (タトの方をちらっと見る)
    「いや、まさか……知識よりも先にあるものが……」
    「……直感? 本能? 環境適応……?」

    (そっと視線を落として、目の前の地図を撫でる)
    「……いや、やはり地図は大切だ。きちんと行路計画を立てておこう。直感を補う知識は必要だ。」

    ……ブツブツブツ



    ミミ「あーあ。おやつもらってこよーっと」




    (おわり)



    レイの独り言〜ショートエピソード - 追憶のカケラ|本編のこぼれ話・ミニエピソード・設定 | Tales 物語・小説

     
     
    ぼんやりと生きています。心に湧いたお話は『ナルニア国物語』を思わせる、「児童文学ファンタジー」をちょっぴりと目指しています。 ◆note: 長編小説「追憶のオリジン」(全話公開中)イラスト 短編/短歌/自由詩/エッセイ ◆tales: 「追憶のオリジン(改訂版)」「読み切り」

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