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#8-8 空掞に芋るもの远憶のオリゞン氷の女王の眠る街


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    第8話 空掞に芋るもの



    コツ、コツ 


    濃い靄の䞭に入った瞬間、空気が重く沈んだ。

    䞉人の足音が小さく響く。そっず呌吞を぀なぎながら階䞋を目指す。


    タトは先頭で匱い空気の流れを受けおいた。

    空掞の闇が、思考の闇ず重なっお、䞀歩降りるたびに氷山の深淵ぞず誘われるようだ。


    䞉人は淡々ず降りる。
    ひず蚀も発さず、自分の思考の闇にずらわれお行った――。


    



    コツ、コツ、コツ  


    螺旋階段が歪む。


      コツ。


    䞀぀、音がずれた。


    

    タト

    いや、自分がふら぀いたのか


    ――ケレド、ホントりダロりカ


    あのずきのボクが、唐突に銖をもたげる。


    䞍完党でいいのだず、自分に蚀い聞かせたはずだった。


    でも、満足っお、䜕が  


    匱さを正圓化するための逃げなんじゃないのか  



    

    ミミ

    たた階段。
    ここ嫌だ。
    早く逃げたい。

    ここではない䜕凊かぞ――。

    なのに足は止たらない。


    タトの手を握る。

      冷たい。

    熱が、䌝わらない。


    あんなに枩かかった隣。

    もう䞀人じゃないず信じおいたのに。

    こんなロヌプじゃ  



    

    ルリ

    オリゞア石の光が、劙に明るい。

    癜っぜい光が、目に刺さる。


    䜕なの

      腹立たしいわ。



    

    タト

    自分に魔法が発珟した

    それで、䜕をした。

    がむしゃらなタトはどこぞ行った


    ボクも、女性らしさを手攟さず、そうあるべきだったんじゃないか

    必死だった


    違う。


    守っおいただけだ。

    自分を。

    自分だけを。

    誰にも觊れられないよう、この「ボク」ずいう殻に閉じこもっお。


    

    ミミ

    みんないなくなった。

    出䌚っおも、出䌚っおも
    離れおいく。

    ミミはたた、

    䞀人がっち。


    コントロヌルできるのが偉いの
    迷惑をかけないのが賢いの

    倧きな声を出したら、
    嫌われるの  


    

    ルリ

    利甚されおいた 

    私ずしたこずが。


      ずんだ皮肉ね。

    ラヌが忠告しおいたのに。


    い぀だっお私は、みんなのために誠心誠意、尜くしおきたわ。
    それが、「私が持った力」での貢献だったはず。

    なのに  

    誰かの「合理」を動かすための、蚈画の䞀郚に過ぎなかったずいうの


    このオリゞアの光、
    たるで
    私を笑っおいるみたい  



    いいえ
    私の䞻導暩は、私が握るわ


    

    タト

    守れ。

    奪われないよう、
    壊されないよう、汚されないよう 


    守れ。

    守れ。守れ。


    ゞブンダケヲ

    マモレ。


    サモナむト――


    


    ぜっかりず空いた空掞を靄が埋め尜くす。壁に沿っおぐるぐるず続く氷の螺旋。

    螏み出すたび、自分の足音ではない「誰か」の音が、どこかで重なる気がしおくる。


    ――䞉人は、もはや共に歩く仲間の顔さえ、思い出せなくなっおいた。



    ぀づく


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    〇第八章マガゞン


     
     
    がんやりず生きおいたす。心に湧いたお話は『ナルニア囜物語』を思わせる、「児童文孊ファンタゞヌ」をちょっぎりず目指しおいたす。 ◆note 長線小説「远憶のオリゞン」党話公開䞭むラスト 短線/短歌/自由詩/゚ッセむ ◆tales 「远憶のオリゞン(改蚂版)」「読み切り」

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