
120㎡から45㎡へ。「今の自分にちょうどいい暮らし」を選ぶ
研修講師、手話通訳士、ヘルパーの横山熊太郎です。
AIを活用しながら、シニア向けの情報や、書籍やガジェットの紹介などをしています。
「いつか使うかもしれない」
「気に入って買ったものだから」
「まだ使えるのに、手放すのはもったいない」
そんな気持ちで残しているものは、ありませんか。
一つひとつに理由があるからこそ、持ち物を見直すのは難しいものです。
今回紹介するのは、エッセイスト・広瀬裕子さんの暮らしについての記事。120㎡の住まいから約45㎡の1LDKへ移った経験に、今の自分に合う暮らしを考えるヒントがありました。
部屋に収まっていても、暮らしやすいとは限らない
記事によると、広瀬さんは東京への転居に際し、食器や道具を整理しました。以前から使っていた家具は新居に収まり、当初はそのまま暮らしていたそうです。
ところが、体調を崩したときに、よろけて家具にぶつかることがあり、配置や持ち物の量を見直すことに。大きな家具は、使いたいという人に譲りました。
また、実家の片づけに3年かかった経験も、持ち物を減らすきっかけになったといいます。
出典:ゆうゆうtimeの記事(TRILL掲載版)
この話で心に残ったのは、元気なときには気にならなかった不便さに目を向けたことです。
毎日使う部屋だからこそ、疲れて帰ってきた日にも、調子のよくない日にも、無理なく過ごせるかを考えたいと思いました。
「もったいない」と、今の使いやすさの間で
ここからは、記事を読んで私が考えたことです。
長く使ってきたものには、思い出があります。選んだときの気持ちや、その頃の暮らしまで思い出すこともあるでしょう。
だから、手放すのに迷うのは自然なことだと思います。
一方で、今の自分が使いやすいかどうかも、大切にしたい基準です。
お気に入りの器でも、重くて出し入れがおっくうになっていないか。収納を増やしたことで、かえって探し物が増えていないか。家具の間を通るたびに、体をよけていないか。
そうした小さな不便を、そのままにしていることもあるかもしれません。
「まだ使える」という理由に、もう一つ、「今の私は気持ちよく使えているだろうか」という問いを添えてみたいです。
好きなものを、日々の中で使いたい
必要なもの、好きなものを選ぶとき、数だけでは決められないと思います。
毎日手に取るカップ。何度も読み返したい本。使う機会は少なくても、見るたびにうれしくなるもの。
自分にとって大切なものは、人によって違います。
ただ、しまい込んだまま存在を忘れているなら、一度取り出してみてもよさそうです。これから使いたいのか、思い出として残したいのか。それとも、誰かに使ってもらえたらうれしいのか。
一つずつ確かめることで、自分が何を大切にしたいのかも見えてきそうです。
暮らしは、そのつど見直していい
年齢や体調、仕事、家族との関係が変われば、使いやすいものも変わります。
以前は便利だったものが、今は負担になることもある。今は必要のないものが、数年後には必要になることもあるでしょう。
一度決めた暮らし方を、ずっと守り続けなくてもいい。そう思うと、片づけにも少し取り組みやすくなります。
家全体を一度に変えるのは大変です。まずは、よく使う引き出しを一つ。あるいは、毎日座る場所の周りだけ。
使いたいものが取り出しやすく、歩く場所が空いている。それだけでも、日々の過ごしやすさは変わりそうです。
広瀬さんの記事を読んで、自分の部屋を見渡したくなりました。
今の暮らしで、助かっているものは何だろう。少し使いにくくなっているものは何だろう。
まずは身近な一つから、確かめてみたいと思います。
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