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【28】君ず手を぀ないでいたかった「ゆずママ」

    小麊ず名乗る女性は ママに申し蚳なさそうに「ごめんなさい」ず蚀った。

    その埌、柚銙の方を向いお
    「ゆずママ」ず蚀った。

    ゆずママ

    「ちっちゃいママだよコムちゃん、おいで」
    柚銙はキョトンずした顔で蚀ったあず、ぱっず笑っお䞡手を広げた。
    ゆず、信じおるのあぶないっ
    䞡手を広げお呌びかける柚銙の声に女の人は走る真䌌のようなしぐさをしお近づいた埌 ゆずをぎゅっず抱きしめお頬っぺたにチュヌをした。

    えぞぞず笑うゆず。
    するず、満面の笑みの女性。
    そしお次の瞬間、女性は ふわっず消えた。音もなく。

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    そしお、その女性がいたずころにティヌカッププヌドルの小麊が ゆずの膝に飛び乗っお柚銙の口の呚りをペロペロず舐めおいた。

    「やっぱり、小麊なんだ・・・、こんなの初めお芋た・・・。」

    さっきキッチンにぞたり蟌んでいたママも、這い出しおきおゆずのそばの小麊を芋おいた。そしお、ママはきょろきょろず蟺りを芋回した。

    小麊は、ゆずの唇を、たるで宝物にでも觊れるみたいに、愛しそうに䜕床も舐めおいた。

    「ママのファヌストキスぅ〜♡
    もう、コムちゃんにおよめにもらっおもらわなくちゃヌ」
    柚銙は嬉しそうに笑った。

    ・・・いや、い぀も舐められおるじゃん。
    私は心の䞭で、静かに突っ蟌んでおいた。


    「パパ、あれ䜕 どうしお小麊があんなふうになるの い぀から なんで私たちには䜕も教えおくれなかったの」

    ママは、怒りずいうより、混乱ず䞍安が混じった声でパパを問い詰めおいた。


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    「実は・・・僕もこの1週間くらいの出来事で、よくわかっおないんだ。
    珟れるタむミングも、消えるタむミングも。
    でも、この話をいきなり楓にしたずころできっず信じないず思ったし・・・だから、タむミングずいうか、どうやっお䌝えたら信じおもらえるかを考えおたんだよ」

    私は私で、ずっず気になっおいたこずを聞いおみた。
    「倕焌けに照らされおたずはいえ なんか、さっきの女の人、雰囲気が違っおた気がするんだけど。」

    ちょっず疑っおみたけど、パパは苊笑いしながら、ゆっくりず説明しおくれた。

    小麊は、珟れるたびに姿が違うこず。
    声は倉わらないけど、顔ずか背の高さずか髪型は毎回バラバラで、人間ずしおの小麊に「決たった芋た目」はないらしい。

    それに、小麊は自分の意志で珟れたり消えたりできるわけじゃなくお、䜕かの拍子にふっず珟れお、気づいたらいなくなっおいるずいう。

    消える時や珟れる時に、䜕か共通する条件があるのかず探しおみたけど、今のずころ芋぀かっおいないらしい。

    でも、小麊は犬だった時の蚘憶を持っおいお、ちゃんず家族のこずも芚えおいる。
    それに、姿は人間でも、觊れるずちゃんずあたたかくお、人の肌のような匟力もあるらしい。

    「小麊っおさ・・・劖粟 いや、劖怪 おばけ うわヌテレビに出したら絶察バズるよ私、有名人になっちゃうじゃん」

    私はもう、興奮しおいた。


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    なぜこのポヌズ

    テレビで玹介されお、私の名前が話題になっお、クラスのみんなもびっくりしお――
    気づいたら、私は高玚マンションの最䞊階に䜏んでお、䞡芪は倖車に乗っおお、お手䌝いさんが垞にそばにいお、私はキラキラのドレスを着お街を歩いおる――
    「ここからここたで、ぜんぶちょうだい」っお服屋さんで蚀っおみたいな〜。

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    おほほ、こっからここたで、ぜんぶくださいなっ♪ あこがれる

    そんな劄想にひたっおいるず、パパの声がそれをぶち壊した。

    「ダメだよ。そんなこずしたら、小麊が奜奇の目にさらされる。研究察象にされお、どこかに連れお行かれるかもしれない。君たちだっお危険な目にあうかもしれない。絶察ダメだ」

    ・・・うん。たぁ、そう蚀われるず、それはちょっず、怖いかも。

    ママはただ浮かない顔をしおいた。

    「さっき、女がいるっお蚀ったのは、ごめんなさい。
    でも・・・正盎、さっきのを芋たら、
    やっぱり䞍気味だったわ。
    お祓いでも受けたほうがいいんじゃないの」

    「憑かれおるっおこず」

    「こんなこず、誰にも説明できないでしょ 超垞珟象 聞いたこずないし」

    たしかに、蚀っおるこずは間違っおない。
    でも、私は小麊が小麊だっお信じたい。姿がどうであっおも、小麊は小麊――。

    その時、柚銙が小麊犬を抱えおやっおきた。

    「コムちゃん、たほうのくにから きたんだよ〜」

    蚀葉の意味はずれおるけど、その蚀い方がちょっず可愛くお、みんながふっず笑った。
    空気が少し和らぐ。

    「たぁ、いいわ。ごはんの準備するから、みんな手䌝っおくれる」

    ママが蚀った。

    パパも頷き、私もキッチンに向かっお動いた。

    さっきたでのピリピリした空気は、少しず぀薄れおいった。
    やっぱりこうしお、家族がいっぱい話しお、笑っおくれるほうがいい。
    私は、やっぱり、そういうのがいちばん奜きだ。
    その日は――
    その埌、小麊が再び人の姿になるこずはなかった。

    私たちは䜕床も小麊に話しかけおみた。
    「ねえ、さっきみたいに、たた女の人になっおみおよ」ずか、
    「今床はどんな髪型になるの」なんお、興味接々に声をかけおみたけど――

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    小麊はただ、のそのそず゜ファにのがり、倧きなあくびをふぁぁ〜っずひず぀。
    たるで「今日はもうおしたい」っお蚀っおいるみたいに、くるんず䜓を䞞めお、すやすやず寝おしたった。

    その姿は、い぀もの、芋慣れた小麊だった。
    ふわふわの毛䞊みず、あたたかそうなぬくもり。時々ぎくんず動く耳。
    私の隣で、倉わらない安心感をくれる、小さな家族。

    ――あれは、倢だったのかな。

    そんな気さえしおくる。
    でも、その倜、パパずママず私、そしお柚銙の四人で、ちゃんず話し合いをした。
    小麊のこずは、誰にも蚀わないこずに決めた。

    正盎、私はがっかりだった。

    こんなすごいこず、他にある だっおペットが人間になるんだよ。

    友達みんなに芋せお驚かせたかったし、できれば私が片想いしおる先茩にも芋せおあげたかった。
    そうすれば、きっかけができお、私たちは仲良くなっお

    もしかしたら、先茩が私のこずを「かわいいね」なんお蚀っおくれるかもしれない。
    そんな劄想ばかりが頭の䞭で膚らんでいた。

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    調子に乗っおもう䞀枚 いみふ

    だけど、パパはダメだず蚀った。

    小麊の安党、私たちの安党、それが䞀番だっお。

    確かに――小麊の存圚が䞖間に知られたらどうなるんだろう。
    某囜軍の極秘兵噚で、犬が人間に倉身しおスパむ掻動をする――
    そんなトンデモ蚭定すら、もしかしたら珟実かもしれないず思うず、ぞくっず背筋が寒くなった。

    「・・・うん、ダメだ。やっぱり内緒にしなきゃ」

    ゆずは、パパが「先生やお友達にも蚀っちゃいけないよ」ず蚀った時、
    「はヌい」ず元気よく返事をしおいたけれど、もし情報が挏れるずしたら――きっずこの子からだろうなず思った。

    翌朝、私は少し早起きしお、小麊ず散歩に出かけた。

    少しでも長く䞀緒にいたいし、小麊がたた人になるずころを芋おみたい。
    もし人の姿になったら、ちゃんず話もしおみたい。

    そんな期埅を胞に歩いたけど、小麊はい぀も通りだった。
    電柱をくんくんず入念にチェックしお、い぀もの決たった堎所でおしっこずりンチ。

    「ねヌ、コムヌ、早く人間になっおよヌ」

    私が声をかけおも、小麊はたるで聞こえないふりをしお歩き続ける。
    「぀たんなヌい」
    そう口にするず、小麊が立ち止たっお、銖をかしげながら私の顔をじっず芋䞊げおきた。

    孊校が終わり、郚掻を終えお垰宅するず、ゆずず小麊がテレビにぞばり぀いおいた。

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    ゆずが倧奜きな魔法少女アニメ――『魔法乙女むリュヌゞョン」』だった。このアニメはすごく人気があっお私が小さい頃に始たったアニメなんだけど、あたりの人気に今は第7シヌズンになっおいる。
    ゆずは倏䌑みの映画を楜しみにしおいる。

    ちなみに、今クヌルでは むリュヌゞョンたちは星の想いをうけお宿敵ブラックホヌルず戊うずいう蚭定らしい。
    人組で サニヌ䞻圹・ルナ・スタヌ・コメット・ティラがいる。

    私も小さい頃は倧奜きだった。倉身グッズやステッキ、おたけのカヌドたで党郚集めおた。
    でも今は、もうそんな幎でもない。ちょっず懐かしい気持ちはあるけど。

    「ねぇ、コムちゃんはむリュヌゞョンの䞭で誰が䞀番奜き ゆずはねヌ、」

    ゆずが小麊に話しかけた、その時――
    ほわっず、颚が揺れるような気配がしお。

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    「ゆずママは誰 ムギはねヌ、むリュヌゞョン・スタヌかわいくおかっこいいからスキヌ」

    「ゆずはねヌ、ぜヌったいむリュヌゞョン・サニヌサニヌの方がかっこいいもん」

    「サニヌもかわいいけどスタヌの方がかわいいよヌ」

    その声に驚いお振り返る。

    ゆずの隣で、゜ファに寄り添うようにしお、前回ずは芋た目の違う女性が゜ファに座っお テレビを保育園児ず䞀緒に食い入るようにみおいる成人女性の姿があった。小麊だ

    本圓に芋た目が倉わっちゃうんだ。やばっ。
    おか、知らない人が芋たら普通に芪子じゃん。

    小麊は目をキラキラさせながら座っお楜しそうにテレビを芋おいた。
    そしお、ゆずはその倉化を圓たり前のように受け入れお䌚話をしおいた。

    え䜕きっかけ倉身するのっおテレビずか関係あるの
    犬っお魔法乙女むリュヌゞョンが奜きなの

    おか、ゆずも少しは驚けよ

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    私の頭は 小麊が人の姿をしお珟れたこずより 驚くべきこずがたくさんあった。

    お颚呂に、ゆずず䞀緒に入った。
    「ねヌ、ゆず。コムちゃん、なんでゆずが話しかけるず人間になれるの」
    理由なんおわかるわけないけど、お颚呂に入りながら聞いおみた。

    「だっお、ちっちゃいママだもん」
    ず、ゆず。
    ぜんぜん理由になっおない。でも、特別な理由があるわけじゃないのかもしれない。
    単玔に、楜しい。そんなずころかな


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    次回をお楜しみに

     
     
    1話あたり分皋床、電車の䞀駅間に読めるものを、週回を目暙にアップしおいたす。気長にお付き合いいただければ幞いです。みんなのギャラリヌにも画像をアップしおいたす。フォロヌ歓迎。盞互フォロヌ。AIはGemini・flow・ChatGPT。

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