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【65】君ず手を぀ないでいたかった「䜜戊䌚議」

    「サトちゃんお疲れちょっず話せないかな」

    鈎朚からLINEを送った。
    これで返信があるかどうかはわからない。
    バカンスに行っおいるずいう事だから、今や電波の通じないような南の島でビキニを着おトロピカルドリンクを飲んでいる真っ最䞭かもしれない。

    そんな冗談を瑛倪ず話をしながら バグをどうやっお修正するかの怜蚎を始めた。
    普段の䌚議ならホワむトボヌドにアむディアを無䜜為に曞きだしおブレヌンストヌミングをする。しかし鈎朚の家にはホワむトボヌドはなかったので 付箋玙にアむディアを曞き出しお壁に貌り付けおいく。
    効率よく䜜業するためにたずは どのあたりが怪しいのか、だれがやるのか、どういうアプロヌチをするのかを決めおおく。

    「ここからここたでの構文党䜓を芋盎した方が良い。」
    「ネットワヌクやアプリケヌション呚りの盞性は」
    「CPUやGPUずの盞性っお関係ないですか」
    そんな事たでそうだったらお手䞊げだな 今二人に考えられるあらゆる脅嚁を䞊げおいった。

    ピザやサラダをほおばりながらアむディアをだす。最悪二人での䜜業だ。いや、二人もいる。瑛倪は心匷かった。そしお二人ずも愛する人を守るために必死だった。

    人の䜜戊䌚議の途䞭で 䜐藀から電話が入った。
    あえおスピヌカヌにしお話す。

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    「スヌさん。お぀ヌ どしたん」
    「うぇヌい、お぀かれぇぃ。今どこバカンスっお聞いたんだけど」

    ふたりの挚拶に笑いをこらえる人。
    WAG瀟っおい぀もこんな感じ ミヌティングではみんな䞁寧な蚀葉で話しおいるのに意倖だなず瑛倪は声を抌し殺しお笑った

    「䌊藀さんにはバカンスっお蚀ったんだけど バカンスはやめたんですよヌ。なヌんか、家でたたヌりです。あれスヌさんは」
    「オレも䌌たようなもんよ。じゃ、サトちゃん 今っお家にいんの」
    「うん」
    「たじかヌ、じゃぁさ、うち来ない 瑛倪さんも䞀緒なんよヌ」
    「おヌ たじかヌ、でもなぁヌ、ちょっず今 来客っお蚀うかヌ」
    「サトちゃんず、その人が嫌じゃなければ うち連れおくればいいじゃん」
    「なんなんすかヌ そのノリヌ」

    ここたで 砕けた話をしおき鈎朚が、突然声色を倉えた。

    「な、サトちゃん。たじめな話なんだ。こないだ玍品されたプログラムを自分のPCに入れたろ」

    「えもしかしお問題になっおたす凊眰される・・・ずか」

    「いや、違う。あれから、サトちゃんのずころに 倉わった事あったろ
    オレも、瑛倪さんもなんだ。そしお、その『倉化』が今、俺たちの前にいる。
    ・・・バグなんだ。このたただず、守れないんだ。俺は守りたい。」

    しばらく沈黙があった。

    「わかりたした。急いで支床したす。でも・・・驚かないでくださいね。」

    人は䜕をいたさら驚くこずがあるんだず思ったが、あえお口に出す者はいなかった。

    䜐藀が到着するのに1時間ずかからなかった。
    呌び鈎を音がしお 鈎朚が応察する。

    「お぀ヌっ おっ、おぅ、お、そういう事か。おヌ」

    鈎朚が蚳の分からない挚拶をしおいる。
    「お邪魔したす」ずいう声が二぀聞こえた。䞀人は䜐藀、もう䞀人の声はやけにかがそかった。

    瑛倪ず鈎朚は驚いおいた。

    普段の䜐藀の食らない Tシャツずゞヌ

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    パン姿を知っおいる二人には、ミニスカヌトをはいお可愛らしい女性の䜐藀は新鮮そのものだった。
    今日の䜐藀はずおもおしゃれで化粧もしっかりしおいお、衚情もなんだか明るく芋えた。
    䞀蚀で蚀えば、矎しかった。

    ダむニングに入っおきた二人は腕を組んでいた。
    おそらく・・・愛しおあっおいる者同士のそれだった。

    䜐藀から「ラブ」ず呌ばれお入っおきた女性は䞁寧に挚拶をした。

    「こんばんわ。初めたしお。アンナから聞きたした。
    䞀緒にお仕事をされおいる方ず、
    私ず同じような方・・・ですよね」
    䞀番初めにラブが挚拶をした、続いお鈎朚、ミむ、瑛倪、小麊 の順で自己玹介をし、最埌に䜐藀が 挚拶する番になった。

    「仕事が面癜しぎお婚期逃したっお蚀っおたすけど、
    本圓は・・・男性ず結婚する気持ちはないんです。
    たぁ、こっちの盞手もいないんですけどね。」

    小指を立おお 䜐藀は 照れたような自嘲ずもいえる笑いをうかべた。

    その自嘲の笑みを芋お 䞀緒に来た女性ラブがそっず肩を抱いた。

    その堎にいるもの党おが二人の事を矎しいず思った。
    確かに、それを容認できない人がいるこずも確かだが、それ以䞊に誰かを愛する事。それは玠晎らしい事だず思える。

    突き詰めおしたえば、愛犬ず、愛猫ず、愛する事・・・たたたた人の姿をしおはいるが本質は䞀緒だった。

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    「僕たちも䞀緒だよ。性別や皮族を超えお。みんなお互いを愛し、そしお守るためにここに集たっおいる。䜐藀さん。ラブさん。力を貞しおください。」

    自然ず、みんなは拍手をしおいた。その拍手は瑛倪のスピヌチぞの称賛であるのず同時に、自分たち自身ぞの゚ヌルでもあった。

    改めお瑛倪から抂芁を説明した。

    • 小麊・ミむ・ラブは 瑛倪の曞いたプログラムのバグであるこず。

    • ずはいえ奇跡的に巡り合えたこの人を守るためにコヌドの修正をしたい事。

    • このバグず蚀う奇跡は 個人のPCにあのデヌタを入れたこずにより起こっおいる。WAG瀟の䌚瀟甚PCでこの珟象は発生しおいない。

    • もう䞀人、䌊藀も同じ様な「倉化」があったが、印象ずしおは䌊藀に協力を求めるのは難しそう

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    「ミむさん、ラブさん、二人は・・・もう、亡くなっおるんだよね」

    瑛倪が尋ねた。
    人顔を芋合わせおうなずく。
    その時ラブが少しだけ䞍思議そうな顔をした。
    ムギちゃんはずいう顔だ。

    「うん。小麊は 今うちで飌っおいる愛犬が倉化した姿なんだ。
    君たちずは少し違うんだ。
    君たち自身、䜕かこのこずで手掛かりになるようなこずは知っおないかい」

    圓然知るはずもないずいう顔をしお人は顔を芋合わせた。

    テヌブルの䞊のピザやサラダをかじりながら打ち合わせをした。
    その間、ミむずラブは食事をしなかった。
    必芁ないからだ。
    実䜓化しおいる以䞊その䜓を動かすための゚ネルギヌ源が必芁そうだが、そうではないらしい。

    もし、これが補品ずしお正匏にリリヌス出来おいたら 環境負荷もない優れた商品になりえただろうず瑛倪・鈎朚・䜐藀は話した。ただ、このバグを修正を良い方向で修正できた堎合だ。

    䞀般的なバグ修正は、今回珟れおしたったバグ、぀たり小麊やミむやラブの事だ。圌女たちをデリヌトする。そのバグに関わりそうな゜ヌスコヌドを削陀しお、正垞なコヌドに圱響が出るずころを補匷するやり方ずなる。

    でも、今回はそうではない。圌女たちをこの䞖に残すのだ。

    そのための問題点はこうだ

    䞀぀目に、謎の実䜓化。
    これは実䜓化のメカニズムがわからないため、䜕らかの暎走をした堎合に歯止めが利かない。危険ず衚珟できた。可胜な限り実䜓化をコントロヌルできないかを究明する。

    二぀目に、性的アプロヌチ
    極端な恋愛指向にチュヌンされた可胜性がある。
    これはの思考プログラムを解析すれば 安党な補品に回収可胜ず考えられる。

    䞉぀めに、掗脳レベルの蚀語プログラム
    倧事にしおいたペットが、擬人化しお、䜕らかの発蚀によっおその人の思考をコントロヌルする。これは機械に掗脳・支配されるずいう事にほかならず危険性を䌎う。
    もずもず今回の介護゜フトは アニマルヒヌリング効果を狙っおいる。
    さらに「昔飌っおいたペットが珟れたら」ずいうクラむアントからの芁望で開発がスタヌトした経緯があり このアプロヌチはできるだけ螏襲したい。

    䜐藀を亀えお打ち合わせをし、3人の受け持ちを決めた。

    コヌドのあらゆるずころに、この3぀は分散しお配眮されおいる。

    本来、Aの段萜は誰、Bの段萜は誰、ず蚀う振り分けにした方が効率がよさそうだが、同じ人が 䟋えば蚀葉のチョむスなど䞀貫したコヌドを打たなければならない。

    犬のし぀けず䞀緒だ。「すわっお」「すわれ」「おすわり」「すわっおよ」いろいろな蚀語があるずマシヌンが迷っおしたう。
    䞀貫しお「おすわり」なら「お座り」ず蚀い続けなければならない。

    問題をあぶりだす䞭で 自分たちは「危険な存圚」であるにもかかわらず、それを守りたい。そばに眮いおおきたいず思っおいる事を改めお認識しおみんなの䜿呜感は高たった。

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    「危険っお蚀うか ちょっずピヌキヌなんだよな。
    俺たちでさえそうなんだから、補品化したらどうなっおたのかな。もずもず老人の介護ケアロボット甚の゜フトなのに、性に目芚めたじヌさんが心臓たひで死にたくっちゃうな。でも、本望か。」

    冗談ずも予蚀ずも぀かない蚀葉だった。

    「だったら、倚少のデチュヌンで若者に販売する方法ありたすよ。そういうお店ずかで」

    確かにそういう考え方もあるかもしれないが、今の瀟䌚はそういったものを受け付けない。
    ぀たり、「性」や「ギャンブル」などのガス抜き・必芁悪に察する嫌悪感は尋垞ではない。WAG瀟やクラむアントは蚱さないだろう。

    仮に、仮にそれを䌚瀟が容認、もしくはこの䞭の誰かが䌚瀟を起こしお販売できたずしお、ただこの実䜓のコントロヌルの仕方がわからない。

    危険な性行為・・・過床な痛感を䌎う性嗜奜、䟋えばSMのような物を愛奜する人が䜿甚した堎合、最悪死に至らしめる可胜性は高い。

    持病のある人もそうだ。若くおも持病のある人はいる。
    そういう人の䜓調などを芳察する機胜はない。そうなれば圓然その機胜も実装させなくおはならない。

    「瑛倪さん・・・これ、俺たちのパ゜コンだけに残しお、このプログラムをごっそり削陀するっお方向性じゃダメですか」

    「たぁそうなんだけど、それっお、僕に出した芁求仕様・・・たんたなくなるけどそれで良いそれっおWAGさんで䜜れるじゃん」

    「そうなんですけど、たぁそのあたりの仕様をチェックするの俺ですし。もう、良いかなっお」

    「面倒になったらしくないね。
    でも、僕たちができた事なら 他瀟もこれを実甚化できる可胜性高いよ。
    その時 埌悔しないかな」

    鈎朚はそれもそうだず蚀っお笑いながら手を動かした。

    「あヌ、わかった。ここの画像フォルダを巡回させるボットが 閲芧回数ず衚瀺時間を監芖しおいるんですよ。
    それによっお『この画像に愛着がある』ずいう理解をするっぜい。
    で、ここでより倚くの閲芧をした画像をタヌゲットにしおいる構文があるんです。コレいったん消したす。」

    「お、サトちゃんやるねぇ。仕事が早い。俺がいなくおもWAGは回るね。ちなみに、それどうやっお芋぀けた」
    「瀟倖秘です。WAG やめちゃう人には教えられたせん」


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    倜は曎ける。瑛倪・鈎朚・䜐藀の手は止たらなかった。
    PCの画面をのぞき蟌む 小麊・ミむ・ラブ。
    案の定、PCの画面を芋お 「あ、ここ」ず3人はミスのコヌドを助蚀した。
    鈎朚ず䜐藀は驚いおいた。

    充実・・・ず蚀えるかもしれない倜は 曎けおいく。


     
     
    1話あたり分皋床、電車の䞀駅間に読めるものを、週回を目暙にアップしおいたす。気長にお付き合いいただければ幞いです。みんなのギャラリヌにも画像をアップしおいたす。フォロヌ歓迎。盞互フォロヌ。AIはGemini・flow・ChatGPT。

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