
白旗を栞代わりに。- 投稿企画の楽しみ方 -
時折、駄文ではあるが、noteの街で敬愛するnoterさんたちが主催する企画に、そっと参加させてもらっている。
その多くは、企画者様からお題となる「 言葉 」が提示され、それに沿って物語を紡いだり、指定された一文を書き出しに用いて期間内に文章を綴り投稿するというルールだ。
そこには、学校のテストのような評価もなければ、コンテストのような採点もない。
誰かと順位を競うわけでもない、自由で優しい空間。
それなのに、白紙の画面に向き合うと、どこか自分の筆力を「 試されている 」ような、心地よい緊張感が胸に走る。
この静かな挑戦の時間が、私はたまらなく好きなのだ。
そして何よりの醍醐味は、投稿を終えた後に訪れる。
同じお題、同じ書き出しからスタートしたはずなのに、集まった作品たちはどれも全く違う色彩を放っている。
自分には到底思いつかないような絶妙な言い回し、ハッとさせられる奇抜な発想、そして、予想だにしない鮮やかな展開――。
それらに触れるたび、私の凝り固まった思考は心地よく揺さぶられ、深いおもしろさに包まれる。
当然だが、すべてのお題をすんなりとこなせるわけではない。
時には、激しく苦戦するものもある。
頭の中にある創作の引き出しを、どれだけ必死に開け閉めしてみても、出てくるのはありきたりな言葉や展開ばかり。
どうしても自分のものにできず、ついには白旗を掲げて諦めてしまった苦い記憶も、一度や二度ではない。
直近でいうならば…
田原にかさん
『 マッチョ華道 』
kei|きのこ書店🍄🟫平日短編noteさん
『 死神のアルバイト 』
が、まさにそうだった。
あまりにも魅惑的で一筋縄ではいかないお題を前に、私の筆はぴたりと完全に立ち尽くしてしまったのだ。
それでも、自分が降参したものだからこそ、他のnoterさんたちがどう料理したのかを覗く時間は、格別の楽しさがある。
評価のない場所に集まる、純粋な言葉の数々。
挫折も含め、それらはいつも私に新しい視点と、書くことの尽きない愉悦を教えてくれる。
以下、企画参加させていただいてる、敬愛すべき noter 様方です。( 敬称略 )

毎週ショートショート / 田原にか
シロクマ文芸部 / 小牧幸助
平日短編note / きのこ書店
#なんのはなしですか / コニシ木の子