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【椅子に金を払うのを、僕は何年もためらっていた】道具への出費を「贅沢」と感じてしまう人が、いつのまにか損をしている構造

    椅子を買い替えるかどうかで、長いあいだ迷っていました。
    仕事に必要なものには、割とすんなり金を出せるんです。
    機械が遅ければ買い替えるし、必要な道具があれば導入する。
    それなのに、椅子だけは、なぜか何年も先送りしていました。

    理由は、自分でもよく分かっていませんでした。
    いま振り返ると、たぶんこう思っていたんだと思います。
    椅子は、仕事の道具ではなく、自分が楽をするためのものだと。
    その分類の仕方が、そもそも間違っていました。

    椅子に座っている時間は、そのまま仕事をしている時間です。
    座り心地が悪ければ、姿勢が崩れて、集中が続かなくなる。
    集中が切れれば、判断の質が落ちる。
    判断の質が落ちれば、後で直す作業が増える。
    椅子は、快適さを買うものではありませんでした。
    一日のうち、まともに頭が働く時間の長さを買うものでした。

    道具への出費を、僕らは間違った勘定科目に入れている

     
     
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