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月を見る 大人たちが忘れてしまった景色、まだこの子は月を見たことがない #シロクマ文芸部

    2歳になったばかりの我が子は、実際の夜空に浮かぶ月を、ちゃんと見たことがあるのだろうか。

    ふと、月を見ながら思った。

    月が顔を出す頃には、もう夕ご飯を食べて、お風呂に入って、寝る準備をしている時間。

    絵本の中で星や月のかたちは知っているし、「お空の上にある」ということも、少しずつわかってきている。

    でも、自分の意思で夜の静けさの中に立って、本物の月を見上げるのは、いつになるのだろう。

    まだまだ知らないことばかりの、この大きな世界。

    大人になった私たちが、いつの間にか忘れてしまった「初めて何かと出会う瞬間」の胸の高鳴りを、この子はこれから何度も経験していくのだと思う。

    その小さな目が、いつか夜空に浮かぶ本物の月を初めて見つけたとき。

    どんな顔をするのだろう。

    何を思うのだろう。

    その瞬間を、できることなら少しだけ離れたところから、そっと見ていたい。

    きっとそのとき、月を見つけるのはこの子なのに、

    私は私で、またひとつ、この子と一緒に初めての景色を見るのだと思う。


    すてきなお題をありがとうございました!

     
     

    Mirina

     
     
    理系出身・元IT企業勤務の主婦。ミドサー。 一度稽留流産を経験し、第二子不妊治療を再開中。 ​婚活、不妊治療、子育て、自宅保育、子どもの習い事など、リアルな日常や葛藤を綴っています。 noteのお題企画にも挑戦中! お気軽にコメントやフォローをどうぞ。

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