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『小さな手』

    その小さな手がやがて
    大きな手になるまで
    どれほどの月日がかかっても
    私は見ている

    最期まで見ていられないこと
    途中で見えない遠くへ旅立つであろうことも

    見えやすい世界になったけれど
    近頃はどうしているのか

    気にかけている

    近況をかわせるようになった
    見えていた君が
    少しずつ
    少しずつ大人へと

    かわってゆく季節と
    かわってゆく軌跡

    奇跡

    お嫁さんになる
    そんな夢を語っていた幼い君を

    もう少し見ていたい
    遠くから静かに見ていたい

    幸せはきっと、君の手のひらに
    描いてある

    あの日はじめて、小さな手をにぎって

    私たちが
    そっと指でかいておいたよ





    ©️べじさん


     
     
    ご覧いただきありがとうございます。