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【シューベルトの12の歌曲】フランツ・リストのピアノ曲紹介

    この記事では次の曲を紹介します。

    シューベルトによる12の歌曲 S.558

    シューベルトの歌曲のトランスクリプション12曲をまとめた曲集。1837年作。原曲の各曲はそれぞれの関連は特にない。

    第1曲 僕の挨拶を S.558/1

    リュッケルトの詩によるシューベルトの歌曲「僕の挨拶を D.741」のトランスクリプション。ちなみにシューベルトはこの歌曲の素材を自身の「ピアノとヴァイオリンのための幻想曲 D.934」でも使用している。
    演奏はバリー・ダグラス。


    第2曲 水の上で歌う S.558/2

    シューベルトの歌曲「水の上で歌う D.774」のトランスクリプション。
    演奏はマレイ・ペライア。


    第3曲 君はわが憩い S.558/3

    シューベルトの歌曲「君はわが憩い D.776」のトランスクリプション。
    演奏はフィリップ・カサール。


    第4曲 魔王 〔第2稿〕 S.558/4

    シューベルトの歌曲「魔王 D.328d」のトランスクリプション。これより前に単独で編曲されていたが、この曲集に含まれるにあたり改訂されたもの。全3稿あるが通常演奏されるのはこの稿。
    演奏はエフゲニー・キーシン。


    第5曲 海の静けさ 〔第2稿〕 S.558/5

    シューベルトの歌曲「海の静けさ D.216」のトランスクリプション。これより前に単独で編曲されていたが、この曲集に含まれるにあたり改訂(若干の簡素化)されたもの。


    海の静けさ - シューベルトの歌曲 〔第2稿・異稿〕 S.558/5bis

    リストによる編曲集「シューベルトによる12の歌曲 S.558」の第5曲「海の静けさ」のオッシアを演奏したもの。


    第6曲 若き尼僧 S.558/6

    シューベルトの歌曲「若き尼僧 D.828」のトランスクリプション。ハワード曰く「リストによるシューベルトの歌曲編曲の中で最も素晴らしいもののひとつ」。
    演奏はラザール・ベルマン。


    第7曲 春の思い 〔第2稿〕 S.558/7

    シューベルトの歌曲「春の思い D.686c」のトランスクリプション。
    演奏はアレクサンドル・カントロフ。


    第8曲 糸を紡ぐグレートヒェン S.558/8

    シューベルトの歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン D.118」のトランスクリプション。
    演奏はラザール・ベルマン。


    第9曲 シェークスピアのセレナード "聴け、聴け、ひばりを" S.558/9

    シューベルトの歌曲「セレナード "きけ、きけ、ひばりを" D.889」のトランスクリプション。シューベルトのセレナードと言えば有名なD.957/4のものがあるから、こちらは区別するため「シェイクスピアのセレナード」と呼ばれることがある。詩はシェイクスピアの詩「Hark, hark! the lark at heaven's gate sings」のシュレーゲルの独訳にフリードリヒ・ライルの補筆が加わったもの。
    こちらはヴィルヘルム・ケンプの演奏。現在ではあまり演奏されないが、多くの歴史的ピアニストたちがこの曲を録音している。パデレフスキ、ゴドフスキ、モイセヴィッチ、バックハウス、フリードマン、アラウ、ブライロフスキなどなど。


    第10曲 憩いなき愛 S.558/10

    シューベルトの歌曲「憩いなき愛 D.138a」のトランスクリプション。
    演奏はゴラン・フィリペツ。


    第11曲 さすらい人 S.558/11

    シューベルトの歌曲「さすらい人 D.489c」のトランスクリプション。シューベルトがこの歌曲の主題を基にピアノ独奏曲「さすらい人幻想曲 D.760」を書いているのは有名。その幻想曲もリストにとって重要な作品であり、またリスト自身が一ヶ所に定住しない「さすらい人」であったことから、リストのこの曲への共感は強いものがあった。
    演奏はマリア・グリンベルグ。


    第12曲 アヴェ・マリア (エレンの歌 第3番) 〔第2稿〕 S.558/12

    シューベルトの歌曲「アヴェ・マリア D.839」のトランスクリプション。第1稿では印象的なコーダが付加されていたが、この第2稿のコーダはよりは原曲の歌曲へ近づいている。
    演奏はラザール・ベルマン。



    【初期稿】

    魔王 (ハンノキの精霊の王) - シューベルトの旋律 〔第1稿〕 S.557a

    シューベルトの歌曲「魔王 D.328d」のトランスクリプションの初稿。およそ1837年に作られた。


    海の静けさ - シューベルトの歌曲 〔第1稿〕 S.557b

    シューベルトの歌曲「海の静けさ D.216」のトランスクリプションの初稿。およそ1837年に作られた。この編曲は後に改訂され上記の「シューベルトの12の歌曲 S.558」に組み込まれる。
    演奏はラースロー・バラニャイ。


    海の静けさ - シューベルトの歌曲 〔第1稿・異稿〕 S.557b bis

    「海の静けさ 〔第1稿〕 S.557b」の譜面に併記されているオッシアを演奏したもの。


    春の思い - シューベルトの歌曲 〔第1稿〕 S.557c

    シューベルトの歌曲「春の思い D.686c」のトランスクリプションの初稿。後に改訂され上記の「シューベルトによる12の歌曲 S.558」に組み込まれる。


    アヴェ・マリア (エレンの歌 第3番) - シューベルトの旋律 〔第1稿〕 S.557d

    シューベルトの歌曲「アヴェ・マリア D.839」のトランスクリプションの初稿。およそ1837年に作られた。この初稿では長めのコーダが特徴。



    【異稿】

    シューベルトによる12の歌曲 〔異稿〕 S.558bis

    リストによる編曲集「シューベルトによる12の歌曲 S.558」をおよそ1879年にクランツ社が再版する際に、全12曲中ここに含まれている6曲は改訂が施されていた。リストの作品カタログにおいて、これら異稿が言及されることはほとんどない。
    演奏は全てレスリー・ハワード。

    第3番 君はわが憩い S.558bis/3

    「君はわが憩い」の改訂稿。


    第4番 魔王 〔第3稿〕 S.558bis/4

    「魔王」の改訂稿。


    第7番 春の思い 〔第3稿〕 S.558bis/7

    「春の思い」の改訂稿。


    第8番 糸を紡ぐグレートヒェン S.558bis/8

    「糸を紡ぐグレートヒェン」の改訂稿。


    第9番 シェイクスピアのセレナード "聴け、聴け、ひばりを" S.558bis/9

    「シェイクスピアのセレナード」の改訂稿。


    第11番 さすらい人 S.558bis/11

    「さすらい人」の改訂稿。




    【関連作品】

    アルバムの綴り "アヴェ・マリア" S.164q

    シューベルトの歌曲「アヴェ・マリア」の編曲への追加コーダとして考えていたものだが、リストは結局公開しなかった。1841年作。




    ● 楽譜紹介

    新リスト全集の楽譜では今回ご紹介した楽曲は以下のものに収録されています

    ・シューベルトによる12の歌曲 S.558
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    それではみなさま良い一日を



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