
気まぐれな猫と紳士淑女のような三毛猫【企画参加】
(600文字)
気まぐれでない猫などいるのだろうか。犬好きの私にとって猫は好きになれない存在だった。あの不思議な猫に出会うまでは。。。
猫はいつでもさすらいの旅人のように現れて風のように去っていきます。
10年前、犬猫の飼えない文化住宅の我が家の玄関先に、一匹の三毛猫の子供が現れました。
猫嫌いだった私ではあったけれども、その猫だけは違っていたのです。
その謙虚な態度ゆえに次第に惹かれて世話をするようになった。野良なのにこれほど落ち着いている上品な猫は初めての経験でした。

たくさんお食べ♡
親猫はどこにいるの?聞いても答えてくれません。。ただ上品なオーラをまとって私を見つめるだけでした。
それから1か月ほど経ちました。三毛ちゃんは近所の小学生の女の子たちに可愛がられ、誰かの家に持って行かれました。それが三毛ちゃんとのお別れの日でした。

あの三毛ちゃんはいったいその後、どんな人生をたどったのでしょうか。。
あまり可愛がりすぎると別れがつらくなるなぁ。三毛ちゃんの幸せを祈りつつも、忘れてしまおうと自分に言い聞かせました。
気まぐれな猫だけでなく、紳士淑女のような猫もいるのですね。私は30年前のあの出会いを忘れません。
いやいや忘れるとか忘れないとか、どっちなのよ、私。
気まぐれなのは猫ではなく私でした。