
似合わないボールペン【企画参加】拝啓文芸部 # 落とし物の持ち主
実話です。
仕事帰りの駅のホーム。
いそいそと駆け足で歩いていく強面のおじさんがいました。
後ろから見ていると何かを落としました。
あっ、筆記用具だ。それもすごくかわいい白地にクマさんの絵が描かれてある2色ボールペン。
怖そうなおじさんなのにクマさんのかわいいボールペン。なんと不似合いな。
私はすぐに拾いましたが、おじさんは気づかずにどんどんと駅の出口に向かって小走りで歩いていくではありませんか。
私は急いで追いかけました。
近づいて後ろから声をかける私
「あの~、これ落としましたよ」
強面のおじさんは振り向きざまニッコリ。
「あっ、ごめんなさい、ありがとうございます」
怖い顔に対して、かわいいお礼の言葉とクマさんのボールペン。
この対比が私にはとてもおかしく思えました。
私のホッとする瞬間でした。
人間は顔で判断するものじゃありませんね。

今日も私の記事を読んでくれてありがとう。
日々是好日
今日もよき日でありますように
みちか