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まわれ、さくのしん! 【高専ロボコン全国大会レポ2025】

    2025年11月16日、今年も高専ロボコン全国大会を観てきました!

    すっっっごかった、今年は特に!
    ライブで観ている人みんな、一体となって度肝を抜かれました。

    ロボコンファンじゃない方でも絶対熱くなるドラマチックな試合だったので、ちょっとでもこの感動をお裾分けしたい……っていうか、嫌だと言われても、持て余すほどのこの感動、タッパーに詰めて勝手に皆さんのカバンに放り込みたい。抜かれた度肝も一緒に詰めたい。

    ということで、とある高専が優勝するまでの試合をピックアップしてレポしていきたいと思います。

    *

    今年の競技『Great High Gate』のルールをざっくり説明をすると、

    ① ロボ一台で、いろんなサイズの段ボール(ボックス)を運んで積み重ねて、高いゲートを作ろう! 
    ②  ゲートができたら、人が乗った台車をロボが引っ張って、ゲートをくぐろう!

    高さに応じて得点ゲット!(200センチのゲートなら200点)
    二チームで争い、終了時に高いゲートを作ったチームに追加50点。

    つまり、高いゲートを建ててくぐろう!という競技なんだけど、
    得点方法は他に二つあります。

    ・3つある三角コーンをゾーンから押し出したら各5点
    (最大15点。難易度が低いので確実に押さえておきたいところ。
    弱いチーム同士だとこの15点が勝敗の決め手になりがち。
    強いチームはそんなはした金はいらねえって無視するとこも)

    ・ゲートを2周以上周回すれば、一周ごとに5点
    (地区大会では3周したロボは1台だけ(多分)。2周するロボはちらほら。どちらにせよゲートで高得点をゲットしたあとの、勝敗に影響しないしょぼい得点)

    更に細かく言うと、

    専有エリアに置かれたボックスは、セッティングタイムに人の手で好きな形に並べてよい(柱だけ建てるタイプが多め。あらかじめゲート型にして、ゲート設置場所まで運ぶタイプもいる)

    共有エリアに置かれたボックスは、使っても使わなくてもいい。早い者勝ちでいいボックスをゲットしたり、相手に妨害をしかけたり
    (高いゲートを作るには専有ボックスだけでは足りないので、共有エリアに取りに行く必要がある)

    など、こまごまありますが、
    まあとにかく、「相手より高いゲートを時間内に作れば勝ち」という競技だと思っていたんです、大会当日まで。
    (多分ほとんどの人がそう思っていたはず)

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    詳しくルールを知りたい方はこちらが公式の説明になります↑

    地区大会も全て観て、ロボコンオタクとして、今年のルールはもちろん、勝ち方のパターンやトレンドなどもしっかり掴んでいたつもり。
    だったけど、いや、だったからなおさら、驚かされました。

    *

    ってことで、ここからがっつり勝敗ネタバレありで書きますので、ご注意ください。

    自然に驚きたい方はぜひYouTubeでの配信を観てから読んでもらえるとありがたいです!(が、7時間越えなのでね、気楽に勧められない…)

    12/14(日)14:00〜14:54 に、NHKで放映しますので、それだけでもぜひ!(NHKさん、この感動は小一時間にまとまらないよ、せめて2時間ください!)

    ってことで、ネタバレバリバリで書いていきます。よろしくです。

    *

    前日のテストランで選手たちのXに「旭川すごい」「旭川やばい」がいくつもあった。
    テストランは公開されていないので何も分からないけど、「よっぽど高いゲートを作れるよう改良したんだろうなぁ」と期待していた。
    (地区大会では、専有ボックスで先に作ったゲートを運ぶ形式だった旭川。完成速度は早いけど、全国大会の中では低めで、全然マークしてなかった)

    当日、大会開始!
    地区大会よりパワーアップしたロボたちが、高いゲートをじゃんじゃん作っていく。緑ボックス思ったよりでかいな。生で見る迫力。すごいすごい!

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    地区大会よりパワーアップしているゲートたち

    一回戦六試合目、初めて旭川高専が登場。
    ロボット名は「天旋|《てんせん》」

    旭川高専 VS 熊本高専八代キャンパス。
    相手は強豪ひしめく九州大会から選ばれた実力あるロボ。地区大会の成績でいったら、絶対に旭川に勝ち目はなし。

    が、セッティングタイム、旭川は地区大会よりも一段低いゲートを用意した。

    え?何故? …と思っている間に、スタート。あっという間に運ばれ、設置場所に置かれるゲート。

    3メートル越えが跋扈する中での、2.1メートル。
    もちろんすごい(近畿、九州沖縄地区大会以外なら優勝できる高さ!)のだけど、少し低く感じてしまう。

    あ、あとから積み足していく形か…と思いきや、ゲートをくぐってしまう。どこよりもスマートなロボなので、素早い。

    というか、くぐるというより、ゲートの片方の柱を中心に回っている。
    え、早い。何周した? 止まらず、ずっとぐるんぐるん回っていく。

    細身の少年がコンパクトに体育座りになり、後ろ向きに高速回転。
    表情は無。

    旭川…現実とは思えない…こんな方法が… pic.twitter.com/XhZUFxJO3W

    — 高専ロボコン大ファンの文系 (@komikansoo1) November 16, 2025

    なんともシュール。会場、どよめきが止まず。

    「まわる、まわる、まわる! まさに天旋! この機械に乗っている人は大丈夫なんでしょうか?」

    実況のアナウンサーさんがいちいち面白い。

    「表情にご注目です。何かどこかを見つめている表情。もはや無の境地か!」

    3分の試合のうち2分ほど回り続け、52周。最終得点530点。

    え、500点台なんて初めて見た!(400前半が最高得点なのに…)

    旭川、すごいってこれか……!! す、凄い。想像を絶する凄さ。


    結局、対戦相手の八代は制限時間ギリギリで高いゲートが建てられそうだったが、崩れてしまった。

    *

    今まで周回といっても2、3周だったのに、52周!

    旭川だけ別のゲームをしているようだった。

    周回は、ゲートを壊すリスクがあるのに、たった5点しかもらえない。
    同じ高さのゲートを建てた時に、周回の差で上回ることで勝利できるかも、という時ぐらいしか周回する意味はない、というのが今までの一般的な見解だった。

    しかし全てをそれに振り切って、建築する能力すら削り、運搬のみでスマート化を図る、こんな方法があったなんて!

    52回も周回すれば、たったの5点だって、260点の加算になる!

    (ゲート210+周回260+相手より高いゲートボーナス50+三角コーン10=530点…だと思う、多分)

    *

    衝撃的な旭川のくるくるによって、「どれだけ高いゲートを時間内に建てるかゲーム」だと思っていたのがひっくり返った。

    ルールの穴、ではない。
    どうせ周回で点を重ねるなんて無理、と誰もが早めに捨てていたアイディアが生き返っただけで。
    ルール内の真っ当なアイディアだった。だからみんな惚れ惚れした。
    「解釈の幅を見せつけられました」と配信実況の高橋あやなさんもおっしゃってた。

    高さには制限がある。専有の箱、共有からぶんどった箱、これらの組み合わせで作るしかない。

    周回には制限がない。誰の妨害もなく、点を着実に増やしていける。

    旭川の応援団が周回をカウントし、点数がくるくる増えていくのは対戦相手にとってすごいプレッシャーがあったと思う。いくつもの強豪校がペースを崩されていった。(旭川はくじ運が悪く、今回の対戦相手はどこも強豪だった)

    *

    2回戦 九州大会優勝校、熊本高専熊本キャンパス。
    地区大会で最も高いゲートを建てたチームとの対決。

    始まる前に進行の浅井アナウンサーが、みんなが欲しかった情報をくれる

    「台車に乗っているのは、さくのしんさんです」
    「さっき遠い目をして見えましたが、回っている間なにを考えているかお聞きしました。
    ちゃんと試合のことを考えているそうです!
    練習中は、おなかが空いたな、と考えているそうですが」

    「バイクのように重心を柱の方に傾けないと綺麗に回転ができないそうです。なので重心を考えて回っているそうです。
    決して無になっているというわけじゃないということで!
    そのあたりもみなさん、思いを馳せながらごらんください」

    一部省略要約ありですが、そんな感じ。


    超速回転が完全自動制御かと思っていたら、違うようで驚いた。

    お名前の「さくのしん」(敬意を込めながらも敬称略で失礼します)が声に出したくなるいいお名前のせいか、以後延々と名前呼びをされることに。私の知る限り、高専ロボコン史上最多の名前呼びでした。

    さて、試合スタート!実況の名言がぽんぽん飛び出す。

    「回るか建てるかの頂上決戦!」
    「赤の副審がまるで機械かのように旗を挙げている!」
    「ロボットの中にいるさくのしんさん、いろんなことを今考えているということです。」
    「天を見つめて旋回、まさに天旋!!」
    「まったく違う競技なんじゃないか、というくらいの二つのフィールドの出来事です」

    「副審が機械かのように旗をあげている」というのは、ゲートを周回するごとに副審がそれを判定するためです。
    2.5秒くらいで一周するので、その度に旗をあげねばならず、旗振りマシーンと化していました。お疲れ様です。

    (余談ですが、過酷な労働に耐えかねて旗が途中で壊れてしまったそうです。協賛でいらしていたセメダイン株式会社さんがセメダインで補修してくれたそうです。こういう話、大好き)

    さくのしんが回転する中、熊本は着実に大きなゲートを作っていく。
    さくのしんを横目に見つつ、熊本も応援。が、時間ぎりぎりで崩壊。
    560 対 10 で旭川勝利。
    さくのしん57回転!

    *

    三回戦 優勝候補と名高い、奈良高専。最強の近畿地区での優勝校。
    これが実質決勝戦になるかも、という対決。

    浅井アナウンサーが本番前にまた新しい情報を教えてくれる。

    「さくのしんさん、この機体のスピードをあげるため、五キロ減量したそうです!!」

    どよめく会場。
    ロボット作りの大変さは体験してないとわからないけど、5キロダイエットする大変さなら誰もがわかる!!(ちなみに私は三キロすら成功したことない!!)

    ほっそりした小柄な体型で、もともと太ってなさそうに見えるさくのしんさんが、5キロ減って……かなり過酷なのでは!?
    Xでは、「アスリートだ!」という賛辞や、「おいしいものを食べさせてあげたい」という同情が飛び交った。

    一番面白かったのは「ついにロボだけでなく人間まで肉抜きするとは!」みたいなポスト。
    軽量化のため機体に穴をあける「肉抜き」
    ロボの重量制限が厳しいので高専ロボコンではよく行われているのだが、ついに人間の軽量化まで!!
    というか、「肉抜き」って言葉が人間にかかると怖いな…痛そう。
    それとも肉を食べずに減量したって意味か!?

    追記情報:さくのしんさんのXによると、
    「最高体重53キロ、最後に測った日が46キロなので、厳密に言えば7キロの減量でした。結構頑張った方だと思います」
    とのこと……すごすぎる〜!!

    そして試合開始!
    (余談だけど旭川、毎回セッティングタイムの初めに深々とお辞儀して大声で挨拶していた。見ていてとても気持ちがよかった)

    奈良は足回りが速く、共有エリアを2往復してたくさんボックスを回収する。380センチのこの時点で最大のゲート作りを正確に行なっていく。
    積み方が精密なのか、奈良のゲートは作っている最中もあまり揺らがない。美しい。

    旭川は今までと全く同じ動き。
    といっても、それを安定して繰り返せること自体が凄まじいことなのだろう。

    さくのしんの高速回転の隣でついに380センチのゲートが建った。
    210センチの旭川のゲートと比べると倍ほど違う。
    誰が見ても勝ったのは奈良高専だと思うだろう。

    でも、それでも、得点は……

    「ただそれをはるかに上回る点数、痩せたマイナス五キロが、プラス5点に!」

    旭川 485点、奈良 445点で旭川高専の勝利!

    *

    この時の奈良高専の敗者インタビューに泣きました。
    彼らが今日のために全てを賭けてきたのが痛切に伝わってきた。

    「僕らほんとに負けたんでしょうか、これに」
    ひきつった笑顔で、喉につかえた言葉を吐き出す。

    「いや、ずっと……」
    堪えていた涙がでて言葉にならない。顔をおさえる。
    隣で肩をさすって励まそうとするメンバー。

    「どこよりも高いゲート建てるために、
    長いボックスをどこよりも早く回収するために、
    自動の部分をずっと、頑張ってきて…」

    隣で背に手を置きながらうなずくメンバー。

    「それはできたんですけど、
    いや、まさかこんな形で負けると思ってなくて」

    涙を拭って笑いながら、

    「今までずっとロボコンしかしてこなかったので、
    ちょっと、明日から何しようかな、と」

    隣のメンバーもうなずき、笑い合って、それでもまだ涙は流れてきて……。

    このインタビューをふまえた配信解説の花守拓樹さんのコメントがまた素晴らしかったので、どうかYoutubeで見ていただきたいです。
    私などは何も言えません。

    *

    四回戦、準決勝! 明石高専
    今大会で旭川、奈良に次ぐ高得点435点を獲得している。300センチ越えのゲートを安定して作れる機体。しかもまだ高くできる余力もありそう。

    準決勝なので、お互いの高専による応援合戦が行われる。
    明石高専だけではなく、奈良高専と神戸市立高専も交えた近畿3校合同応援で大変熱かった。

    旭川の方も、言及はされなかったけど函館高専も一緒に応援してくれていたらしい。

    いいよね、ライバルだった奴が仲間になる展開!!

    しかし、明石はゲートを作る途中で崩れてしまい、525 対 0 で旭川の勝利。
    旭川の得点を上回るため、挑戦したことがない高さのゲートにチャレンジした結果だった。
    安定を捨て、果敢な挑戦でかっこよかった。悔しいけど爽やかな終わり方だった。

    ちなみに、旭川の得点を上回るゲートを作るのは共有ボックスを使えば、理論的には可能。ただどこの高専も挑戦したことがない果てしない高さである。

    (高知高専のTシャツにいつも書かれている
    「理論通りに動けば苦労しねぇよ」という言葉を思い出す〜〜)

    *

    いよいよ決勝戦! 熊本高専熊本キャンパスと再戦!

    ついに決勝戦! 相手は二回戦で戦った相手。
    (1、2回戦で負けたチームの中から実力あるロボが一台だけ敗者復活できるワイルドカード制度。そこから勝ち上がってきたため、二度めの対戦に)

    二回戦ではゲートが崩れ、560対10と無惨な結果だった熊本キャンパスだが、復活後は390、370と高得点で勝ち上がってきた。でもまだ旭川の点には足りない。

    「今回は4.2メートルのゲートを建てて、旭川さんに勝ちたいと思います!」
    まだどこの高専も建てていない4メートル越えを宣言する熊本キャンパス。今度は九州連合の応援がバックについて盛り上がる。

    めちゃくちゃかっこいい!
    けど、さすがに無茶では……また崩れてしまい、ひどい点差で決勝戦が終わるのでは……と不安が拭えない。

    「より高く積むか、より多く回るか!まさに矛と盾!
     この180秒で結論がでます!」

    ん? 矛と盾とになってるか? アナウンサーさんの謎の決め台詞で決勝戦開始!!
    旭川高専は熊本よりも暗くて硬い表情な気がする。

    熊本、素早い動きで共有ブロックを取っていく。三角コーンの得点は気にせず5点のみ。旭川は三角コーンで10点獲得。

    旭川、50秒の時点でゲートを完成させ、回り始める。いいペース。
    残り2分10秒で何回転までいけるか。

    熊本、無駄のない動きでゲートを積み重ねていく。どんどん増えていく旭川のカウントが聞こえるなか、動じず冷静に慎重に進めていく。
    2分55秒、ついに宣言通り4.2メートルのゲートを完成させた!!

    旭川のゲートのぴったり倍の高さ。
    それでもとにかく回りつづけるさくのしん。
    そして、終了の合図。
    結果。。。。。旭川490点 VS 熊本475点

    熊本、旭川にあと少し及ばず…!!
    たった15点差!!
    (つまり、三角コーンで残り10点取れていたら5点差で、さくのしん一回転の差しかなかったってこと!?)
    予想以上にギリギリの競り合いの名勝負に、終わってからも興奮が冷めやらなかった。

    目の前には二つのゲート。奇跡のように建っている。
    「優勝は旭川こうせーーーん!!」の叫び声とともに舞い降りる金銀のきらきらリボン。
    毎年この瞬間、この風景の達成感と、終わってしまう切なさが好き。

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    この写真だけだと、高いゲート作った方が優勝に見えるだろうな

    旭川高専のメンバーは抱きあって泣きあって笑いあって喜んでいた。
    インタビューの最中も、みんな人が変わったかのように朗らかで、
    今までどれだけ緊張していたのか、張り詰めて頑張ってきたのかが伺えた。

    リーダーの素直な話が心に沁みて、メンバーの反応からリーダーが愛されているのが伝わってきてなんともよかった。

    「そして、全員があなたの下の名前を覚えました、さくのしんさん。
    今日何百回転もしていますが、ほんとお疲れ様です。どんな気持ちでしょうか?」

    というアナウンサーからの質問に
    「ほんとに、わかりやすい名前をつけてくれた両親に感謝です」
    とさくのしんさんが答えて、会場が笑いに包まれる場面も。
    (二階席にいたご両親が手を振ってくれて、さくのしんさんは少し照れてて、微笑ましかった)

    そこから「このチームで一緒にやってこれたことが嬉しいです……!」と応えながら感極まってしまうさくのしんさんに、こちらもぐっときてしまった。

    「最後に、ちょっと気になるので聞きたいのですが、最後の決勝で回っていた時はどんなことを考えていたんでしょうか?」
    という、さくのしんさんへの質問にみんなで笑ってなごやかにインタビューは終わった。

    熊本キャンパスの方は、悔しさはありつつも、最長のゲートを建てられた誇りを感じました。
    一度負けたチームにもう一度立ち向かい、挑戦したことのないすごいゲートを作る宣言をして、実際にそれを実現させてしまった熊本、めっっちゃかっこよかった!!

    そして熊本キャンパスは、競技名「グレートハイゲート」を体現したということで名誉あるロボコン大賞を受賞しました!
    おめでとうございます! 

    こんなドラマチックな試合を観せていただけて本当にありがたすぎる。

    *

    今回、台車をひっぱること自体はそう難易度が高くなく、あまりフィーチャーされなかった。でも、人がロボに引かれて動く、というのはやはりロマンがある。
    そして人間の存在が、ロボを身近に感じさせてくれる。

    ロボだけがくるくるしていたら、ここまで面白くなかったと思う。
    さくのしんがいるから面白かった。

    あんなに回って気持ち悪くならないのか? とか
    どんな景色が見えているんだろうか? とか
    気になる余地があった。応援したくなった。

    そういえば、鈴鹿高専が台車に二人乗せて引っ張ろうとしたのも、盛り上がった。

    結局タイムリミットで引っ張るところを観られなかったけど、二人が一列で小さな台車にまたがっているだけでインパクトがあった。
    「ひとりだけでいいのに! ふたり乗っています! ひとりだけでいいのにぃ!」
    とアナウンサーがやけに切実に叫んだのも好きだった。

    何の得点にもならないし、ロボのアピールになるかも微妙だし(力強さアピール?)、よくこんなシュールなことを思いついたな、とうっとりしました。(インタビューによると三人乗りも考えていたみたい。見たかった笑)
    アイディア倒れ賞、おめでとうございます!

    あと、全国に来られなかったけど(何故? エキシビで絶対招待すべきだった!!)、沖縄高専Aも大好きでした。ロボがゲートを作っている間、ずっと台車の上で腹筋をし続けるというシュールさ。
    更に独自の応援歌があり、歌詞カードが配られていたという周到さ。天才がいると思います。

    腹筋ムキムキムキムキワンダー
    (太陽みたいに輝いてるよ!)
    腹筋ムキムキムキムキワンダー
    (金属光沢出ているよ!)

    好きなとこだけ一部抜粋。( )内は合いの手です

    沖縄高専A「wonder builders core」です。
    地区大会では度重なる機構トラブルによりゲートを通過できませんでしたが、実際に3分でゲートを作り通過する動画を応援コールと共にお見せします。
    唯一無二の台車で腹筋する姿と応援コールをお聞きください。 pic.twitter.com/nkSRfCB31h

    — 【公式】沖縄高専ロボット製作委員会 (@Robocon_NITOkC) October 16, 2025


    話がずれたけど、とにかくロボだけじゃなく人間が参加するタイプの競技が大好きなので、今年は大満足でした。

    大会が終わって、Xでは「#おつかれさくのしん」というタグが流行っていたのも微笑ましかった。
    誰もが彼の三半規管を心配し、美味しいものをたくさん食べてほしがっていました。

    まだまだ話したいロボや高専がいっぱいあるんですが、ひとまず終わりにします。

    国際高専の少人数できちんと作り上げ、ストーリー性まで完璧なカニのことや、米子のムカデの面白さ、東京高専や都城が実力を出せなかった悔しさ、何故あれだけ活躍した荒川に賞がないのか、仙台高専名取キャンパスの紹介VTRがフリーレンパロで子供らにばかウケしてること、エキシビのあらごんとはぐ太郎の可愛さなどなど…

    まだまだ書きたいけど収拾つかない…

    最後に、この奇跡のような大会を作り上げた全ロボコニストの方々、それを支える先生や親御さん、OBOGのみなさん、だれもかれもにありがとうと言ってまわりたいです。

    間違っている情報などありましたら、訂正しますので教えていただけると幸いです。

    拙いまとめですが、この大会の凄さを一ミリでも伝えられてたら嬉しいです。
    興味をもった方はぜひぜひ配信や、来年の大会を実際に見てくださいませ。

    たった一度きりのルールで、その日のために生み出されたロボ。
    その日のために青春を捧げたロボコニスト。
    その日のために全国から集まり、実力を発揮するために真剣に戦う。
    そんな素晴らしい高専ロボコンがこれからもずっと続いていきますように。





     
     
    子育てエッセイや日記が基本。高専ロボコンと武者小路実篤への愛をたまに叫ぶ。 9歳(ちの)と6歳(あっちゃん)の息子をもつ専業主婦38歳。静岡在住。 餡なしの若鮎がやけに好き。

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