メインコンテンツへスキップ
見出し画像

無料の君

     テーブルの上のスマホのアラームが鳴った。
    「じゃあこれで」
     と言って僕は席を立った。

    「ちょ、ちょっと待ってよ。これでって何?」
     彼女はとても慌てた様子で僕を見上げた。
    「だって時間だから」
     僕は当然のことのように彼女に告げた。

    「時間ってさあ、確かに最初の30分は無料だって言ったけど、それで30分で帰るわけ?」
    「うん、だってこれで充分だから」


     
     
    僕は小説を書いています。noteで販売をしています。 甘野書店にいらっしゃい! 映画が好きです。チョコレートが好きです。 メンバーシップをやっています。共同運営マガジンもあるよ。

    あなたへのおすすめ