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映画「THE FIRST SLAM DUNK」は井上雄彦さんが25年越しにファンのみんなへ感謝を込めて送ったプレゼント

    2022年12月3日公開。

    映画「THE FIRST SLAM DUNK」を鑑賞しました。

    井上雄彦さんがTwitterで約1年ほど前に映画化の告知がされ、ほぼ具体的な内容は極秘の状態で映画が公開。

    【スラムダンク】

    映画になります!#slamdunkmovie pic.twitter.com/jWqvCnASxj

    — 井上雄彦 Inoue Takehiko (@inouetake) January 7, 2021

    予告編が公開されると、「CGが違和感」とか「声優が違う」など、批判の声が増える一方。

    しかし、原作ファンならだれもが歓喜する「山王戦」が本当に描かれるのであれば、大作になること間違いないという期待を込めて観に行きました。

    率直な感想は「井上雄彦さん!ありがとうございます!」という感謝の気持ちでいっぱいです。

    井上雄彦さんも、原作の読者の方々へ感謝の気持ちを作品へ込められていることが、こちらの記事からも伝わってきます。

    原作が完結後、2004年の7月にジャンプ1億部突破を記念し、山王戦から10日後のエピソードが神奈川県にある廃校を使って黒板アートとして公開されました。

    18年前、2004年の今日のことを思い出しました。神奈川県の旧三崎高校、前夜に23の教室の黒板にチョークで漫画を描き終えて、「誰が来てくれるかな、来てくれると良いなー」と白い息を吐きながらホウキで校内を掃除してた寒い朝、18年前の12月3日でした。

    — 井上雄彦 Inoue Takehiko (@inouetake) December 2, 2022

    黒板アートから18年後の12月3日、原作終了から25年後に本作が公開されました。

    あれから18年の間、世の中も個人的にもいろいろな体験があって、それでも何とかこの今日を迎えることができて、気持ちはあの時と同じ感謝でいっぱいです。
    ただの紙からスタートして、作品を通して数え切れない人々と出会うことができました。ありがとうございます。
    12.3

    — 井上雄彦 Inoue Takehiko (@inouetake) December 2, 2022

    黒板アートの時と同様に、井上雄彦さんからファンのみなさまへ25年後しの感謝が伝わってくる作品になっています。

    今回は映画の感想をネタバレありでまとめていこうと思います。

    映画をまだ観ていない方は、ネタバレに触れる前に劇場へ行ってみてください。

    ※ここから先、ネタバレありです。

    作品情報

    キャスト

    宮城リョータ 仲村宗悟
    三井寿 笠間淳
    流川楓 神尾晋一郎
    桜木花道 木村昴
    赤木剛憲 三宅健太

    解説

    1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在に至るまで絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。

    湘北高校バスケ部メンバーの声優には、宮城リョータ役に「ブルーロック」の仲村宗悟、三井寿役に「ガンダムビルドダイバーズ」の笠間淳、流川楓役に「ヒプノシスマイク」の神尾晋一郎、桜木花道役に「ドラえもん」の木村昴、赤木剛憲役に「僕のヒーローアカデミア」の三宅健太を起用。1990年代のテレビアニメ版も手がけた東映アニメーションと、「あかねさす少女」のダンデライオンアニメーションスタジオがアニメーション制作を手がける。

    引用:https://eiga.com/movie/94436/

    1.主人公は宮城リョータ

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    出典:https://slamdunk-movie.jp/gallery/

    今回の映画の主人公は桜木花道ではなく、なんと、宮城リョータです。

    原作では湘北のスタメンの内の一人でありながら、宮城リョータの背景までは描かれていませんでした。

    そんな宮城リョータの家族構成や、バスケを始めたきっかけが描かれています。

    沖縄で生まれ、兄の宮城ソータに憧れ、バスケを始めたリョータ。

    兄のソータはミニバスで周りとは比べ物にならないほどのプレイヤーで、将来が期待されていました。

    ところが、海難事故により命を落とし、リョータは兄の夢を背負ってバスケを続けます。

    しかし、兄と比べると歴然としたレベル差があり、「兄とは違う」と周囲からは哀れな目で見られてしまう。

    それでもバスケを続けながらも、様々なトラブルに巻き込まれ、上手くいかない日々。

    兄のソータと同じ誕生日だったリョータは、誕生日を迎えるたびに母親に対し、「生きているのがオレですいません」と感じてしまう、葛藤の日々を送っていたそうです。

    原作ファンとしては、宮城リョータにそんな背景があったことは知りませんでした。

    映画公開後に、「後付けなんじゃないか」という声も出ていますが、そんなことはありません。

    単行本にもなっていない、映画とリンクする宮城リョータの過去が描かれた作品もあります。

    父が他界し兄を失い、シングルマザーの母親に育てられながら、母親に迷惑をかけてばかりだったリョータ。

    当時兄の夢だった、王者「山王に勝つ」という目標に向かって走り続けた結果、兄が立つはずだった「山王戦」の舞台に立ちます。

    いつも強気でみんなを引っ張っていく宮城リョータに、こんな背景があったと思うと、山王戦の見え方が変わりますよね。

    もう一度、宮城リョータ視点でスラダンを一から読み返したいと思いました。

    2.映像化された伝説の山王戦

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    出典:https://slamdunk-movie.jp/gallery/

    原作では25巻~31巻で描かれた山王戦。

    しかし、アニメでは描かれておらず、ファンの中では山王戦のアニメ化が待望されていました。

    それから20年以上の時が経ち、ファン待望のアニメ化ならぬ映画化。

    最先端のCG技術を使っており、まるで井上雄彦さんの作画がそのまま動いているようでした。

    山王戦の緊張感、呼吸ひとつ、汗まで繊細に描かれた映像。

    名場面だらけの山王戦をアニメーションで見れたことにも感動。

    臨場感が半端なく、まるで本物の試合を見ているような感覚になりました。

    20点差のところから素人ならではの発想で空気を変える花道。

    花道の山王センターを凌駕するリバウンド。

    安西先生のガッツポーズ。

    三井の連続3ポイント。

    沢北に対峙したときに流川が見せたパス。

    宮城の2枚抜き。

    花道の机ダイブ。

    花道から流川へのパス。

    流川から花道へのパス。

    花道のななめ45度シュート。

    そして有名な名シーンである、花道と流川のハイタッチ。

    手に汗握るどころか、試合をしていない僕自身まで汗だくになるほど、緊張感ある名場面の数々に感動しっぱなしの2時間でした。

    3.初めて描かれたその後

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    出典:https://slamdunk-movie.jp/gallery/

    原作では描かれたことがなかった、山王戦のその後のエピソードが本作品で描かれています。

    高校バスケではやり残したことがなかった山王の沢北。

     湘北戦で初めて敗北を経験した悔しさをバネに、アメリカ遠征で試合に挑む。

    インタビューを受け、いよいよ試合が始まる直前。

    相手チームにいたのは、なんと宮城リョータでした。

    山王戦に勝利し、赤城と小暮がバスケ部を卒業したあと、キャプテンとして部を引っ張っていった宮城リョータ。

    原作ではここまでしか描かれていませんでしたが、恐らくその後、宮城リョータもアメリカ遠征に行ったようですね。

    兄の宮城ソータの夢を背負い、地道に努力を積み重ねた結果、アメリカで活躍するようになったストーリーを想像するとグッときます。

    続きがあるのかは分かりませんが、その後どうなるのかが気になって仕方ないです。

    まとめ

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    出典:https://slamdunk-movie.jp/gallery/

    オープニングシーンから歓喜しっぱなしで、とにかく最高だった本作品。

    本作品のタイトルが「THE FIRST SLAM DUNK」であり、宮城リョータを主人公にしたと考えると、SECOND、THIRDなど、他のメンバーが主役の作品も今後出てくるのでしょうか。

    赤木や流川が主人公だったらまた原作の見え方も変わりますよね。

    小暮くんが主人公だったら絶対泣けますし、安西先生が主人公で現役時代から湘北を見守るコーチとしてのストーリーなんて出てきてほしいなと思います。

    本作品を通して、またスラダンブームが再来すること間違いなし。

    色んな方と本作品の感想を語り合いたいです。

    ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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    元俳優の随筆家|現在フリーランスで IT企業PMOをやっています。 ステップファミリーという家族の形で、パートナーと息子、犬と猫と暮らしています。 映画・Netflix・家族のコラムを書いています。 公式サイトはこちら→https://x.gd/hFn1i

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