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文章力やスキルより大切な本質。これ取材ライターの強みになる

    ライター歴12年目。すこぶる取材が楽しい。
    なぜライター活動を続けているかといえば、取材が楽しいからです。

    じゃあ、執筆はというとこれが何気に苦しい。ゼロから原稿を書き起こす、ゼロから何かを生み出す行為って悩むし、苦しいし、考えることが多い。これが毎回だから、執筆とは脳を酷使するようなメカニズムだと思ってる。

    これってクリエイティブな仕事全般に言えること。でもね。苦しさよりも「取材の楽しさ」が勝るから、これがやめられない。

    今後どんな人が取材ライターとして生き残るんだろうと考えたとき、文章力やスキルよりもっと大切なことを思い出しました。


    1. 人と話すのが好きじゃなくても、取材ライターにはなれる

    私は人と話すのが好きだ。相手は誰でもいいかといえば、答えはイエス。でも愚痴や悪口、言い訳が多いとか、ネガティブな切り口で話す人とはあまり関わらないかな。それは建設的な話ができないから。

    人と話すのが好きだと、想像以上に取材が楽しく感じると思います。

    いろんな方に取材して、いろんな話を聞けて、自分の中にはなかった知識に触れて、今まで知らなかった世界に足を踏み入れる。

    そんなドキドキワクワクする取材は、仕事においても代え難い時間になっています。取材相手が安心して心地よく話してくれたりすると嬉しいんですよね。話すのは好きじゃなくても、実は聞き上手な方って取材ライターに向いてるんですよ。


    2. 自分が話すよりも「人の話を聞く」のが好き

    取材ライターが記事を書くとき、主役はもちろん取材相手です。だから自己主張って実は不要だったりする。自分のことを語るよりも「人の話を聞くのが好きな人」のほうが向いてる仕事ではあります。

    相手の話に耳を傾け、じっくり話を聞ける人。

    相手の環境や歴史、その背景まで想像できたり、使う言葉からニュアンスを感じ取り、思いや考えを受け取めることができる。相手がもっと話したくなるような空気をつくれる人って、やっぱり強い。でもこれって経験というよりは、そもそも「人に興味を抱けるか」ここから始まってると思うんですね。


    3. 相手が主役と捉えて「人に興味を抱けるか」

    日頃から内省ばかりしていると、視点が自分に寄りがち。自分はこう思うとか、自分視点で語りだす。でも人に興味を抱ける人って、相手の話をするんです。相手が話すのを聞いてるうちに「WHY」が浮かび、質問がわんさか浮かんでくる。

    「もっと詳しく話を聞きたい」
    「もっと相手のことを知りたい」

    若者の恋愛事情、相手に恋い焦がれる感覚というか。相手に興味を持つから聞きたい・知りたいと思っちゃう。だから自然と深い質問が出てくるんです。逆に相手が自分に興味を持ってくれたとき、初めて自分語りが意味を成す。興味という入口があるだけで相手の記憶に残りやすくなるから。

    これって取材も同じこと。人に興味を持てる人は、取材ライターに向いてると断言します。


    4. 人に興味を持てるとは「誰かのために」動けるってこと

    人に興味を抱いて、相手のことを聞きたい・知りたいと思えるってことは、自分視点になり難く、相手目線に立った「誰かのために」という利他的思考を少なからず持ち合わせてると思うんですね。

    それが読者視点に変換されたとき、読者に喜ばれる記事を書こうと思える。そのためにいい質問をして、面白い話を引き出し、いい取材をして伝わる写真を撮り、読者に読んでもらえる原稿に仕上げようと考える。だから少しずつ原稿の質が上がり、取材ライターとしても成長できる。伸びしろだらけな気がします。


    5. 偶発的な着地点、発想の転換を楽しめる

    取材現場でのイレギュラーってわりと発生します。まずは焦らず落ち着くこと。そして、どんな場面でも面白がれること。イレギュラーをも楽しめると、大変な取材だった…! から面白い取材だったな♫ に記憶がすり変わり、写真の選定中や記事の執筆中に思わず笑っちゃうんですよ。

    インタビューでは用意した質問シートから話が脱線するのも意外と面白い。質問がどんどん膨らんで会話のラリーが始まる。その脱線から面白エピソードが聞けることもあって、記事に使ったりもします。

    偶発的な話をゴロゴロ転がすと、予定調和じゃない意外な着地点にたどりつく。これって「相手が人」だから起こる予期せぬ面白さ。取材現場を楽しむことも、いい記事を書く条件のひとつだと思います。


    暮らしの中での小さなエピソードを楽しめる人は、企画のタネやアイデアをすでに持ってることもあるし、文章力やスキルって後からいくらでも身につきます。それよりも、やっぱり「人が好き」ってメリットだらけ。

    人の話を聞くのが好きだったり、人に興味がある人なら、取材ライターって実はかなり向いてます。


    以前「取材ライターに向いてない人」というnoteも書きました。


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    ライター歴12年目。沖縄の編集プロダクション「OKINAWA GRIT」代表。人と企業のインタビュー、企画が得意。取材ライター講座「ライターヴィレッジ」4ヶ月コース、無料の体験講座を実施中。沖縄ライター交流会を主宰。週イチ映画館で最新映画を観る人です。

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