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期間限定の幻の魚◇高知中土佐町移住たび1

    チューする予定が無くて良かった〜
    なぜなら、思う存分にんにく増々と共にカツオのたたきをいただくことができたから。


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    今朝とれたてのカツオのたたきに、千切りのにんにくをたっぷり乗せて、その上にやや大きめ粒のお塩をほわっと散らし、少しもこぼさぬよう一気に口のなかに入れて頬張った。
    なんこれ!うんまぁあああ〜〜〜!♡
    都会のスーパーで買うカツオは、もちろん全てがってわけじゃないけれど、どす黒くて血生臭いことがある。
    ほぼ消臭目的で生姜や小ねぎを合わせることはあっても、自宅で食べるときににんにくの千切りを合わせたことは一度もなかった。
    すりおろしたものじゃなくて、食感もたのしい千切りってとこがすごくいい。


    カウンター越しで職人(お店のおばちゃん)に、「にんにく最高です!」って伝えたら、目がなくなるくらいのニッコリ笑顔で
    「大葉とか生姜とかをあわせるってひともいるけどね〜わたしらはやっぱ、にんにくだねぇ」と返ってきた。

    職人が言うんだから間違いない。
    これがきっと本場のホンモノの食べ方なのだ。

    新鮮なカツオの美しき透明度と、深い旨味と、外側の香ばしさがたまらない。
    ちなみに昨日はカツオは漁れなかったらしい。
    都市部の便利な暮らしでは年がら年中スーパーに同じ物があって忘れてしまいがちだけれど、毎日当たり前にあるわけではないのは、自然なこと。
    あたりまえでない出会いに幸せをかみしめ、カツオのたたきはあまりに美味しくて、眉と目尻はてろーんと溶けておちた。



    いま、ひとりで高知県中土佐町に来ている。


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    高知駅から特急で50分ほどの土佐久礼駅を降りると、そこは漁師町。


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    土佐久礼の港と漁師町の景観は、国の重要文化的景観として選定されている。
    カツオの一本釣りが有名な場所で、なんと江戸時代から400年以上も続いており、漁法はほぼ変わっていないのだとか!
    高知といえばカツオは有名だけど、本場のカツオ聖地はここ、中土佐町。


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    感動したのが、釣るプロ・売るプロ・食べるプロの三拍子がそろっているということ。
    先祖代々カツオを食べ続けてきた口の肥えた町民がいるから、高いレベルの仕事ができるって。。。。かっこよすぎるんですけど。

    鮮魚店の店主の感覚によって、カツオの何を重視するかが変わるから、より自分の好みに近い鮮魚店をみつけるといいよとの記載をどこかでみて、マッチングアプリで男性に会うかのような感覚で、鮮魚店を訪れた。

    土佐久礼に到着早々、お邪魔したのは、田中鮮魚店さん。


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    魚屋さんで食べたい魚を選んでから、飲食スペースでいただく仕組み。
    10分くらいかな、店内の席が空くまで外で待った。
    平日11時、待ちながら大賑わいの辺りを見渡す。

    活気溢れる理由のひとつ、それは幻の魚と呼ばれる「メジカの新子」のシーズンだから。
    メジカの新子とは、高知県(主にここ久礼)で8月末〜9月末、長くても10月頭までしか味わえない、マルソウダガツオの生後1年未満の幼魚。


    「朝釣った新子は昼までに食べろ」といわれるほど、傷みやすくて鮮度が命のため、県外へは流通しないらしい。
    街中で現在の新子の出荷状況を知らせる掲示板をみかけた。
    どこも、SOLD OUT。
    観光局のひとに聞くと、平日は8時過ぎ、土日は6時くらいから新子目当てに地元の人も観光客も並ぶとのこと。
    並んでも、入荷するとは限らない。
    漁れる確証はない。
    しかもお店によっても異なる。
    どのお店に並ぶか、いつ並ぶか、賭けである。

    今回ここに来るまで名前を聞いたことすらなくて、申し訳ないくらいの新参者だけれど、もうすぐ時期終わってしまうし、せっかくだから食べたいな〜とぼんやり考えていたら、「23番さーん!」と呼ばれ、入店した。
    うきうきわくわく!カツオのたたきっ!

    入って早々、スーパーミラクルな奇跡が起こる。
    少量だけ余っているからよかったら新子を食べないか?と店員さんが小声で提案してくれたのだ。


    え!?そんなのもちろんイエスに決まってます!!!!いいんですか!?!?ひょええええ〜!ぶちあげすぎます神に感謝です!!!!

    人生初の、幻の魚、メジカの新子がこちら。


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    縦長で、仏様の手を合わせたカタチに似ているという由来の柑橘、ぶしゅかん(仏手柑)をたっぷり絞り、刺身醤油をかけていただくスタイル。
    ちなみに高知県で採れるぶしゅかんの形は、まんまるなのだと教わった。


    こんにゃくみたいな、もっちりとした食感で、舌触りはふわふわしているのに歯ごたえがしっかりある。
    新食感!
    美味しくて泣けます。。。

    朝の漁で採れたことも、ここにこのタイミングで来れたことも、1秒1秒すべてが奇跡の巡り合わせ。
    色々ぶっ飛ぶけど、生きてるってすごいと思った。


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    初日から書きたいことがどぱどぱ溢れて、書ききれなくて困っている。
    幸せの衝動!
    書きたくてたまらない衝動って、意図して生じさせることのできない尊いものだから、この衝動もまた今日の新子と同じで、奇跡なんだよな。


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    しばらく中土佐町に暮らすように滞在予定なので、移住たびと名付けました。
    素晴らしい経験ができる予感でいっぱいです♡

    今日もすべてに感謝です♡

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