
Türkiye🇹🇷③ Ride on Cappadocia, ネコちゃんがガブっと

カッパドキアライドが始まります。
旅行好きなら一度は聞いたことがあるカッパドキアですが、ひとくちにそれと言っても範囲がとても広大で、見どころは点在しています。ほとんどの旅行者はその中心部にあるギョレメという町に滞在して、放射状に広がるスポットを回るのが一般的ですが、エリア内は超絶観光地の割に交通手段が発達しておらず、移動に難儀するという弱点があります。
そこで効率が素晴らしいのがチャリです。時間に縛られず、どこでもササっと駐輪できて、何より移動時間も楽しい。めちゃ疲れるという点を無視すればこんな完璧な乗り物があるでしょうか。
ちなみに見どころが各地に点在しているといっても、ギョレメの町から半径4㎞くらいにだいたいは収まっており、そのへんも全部カバーできるのでチャリが最強やで、という内容で相方を口車に乗せました。このあとすぐに地獄をみてもらうことになります。

ということでライド開始。
あとで気付くのですが、このときテンションが上がりすぎて、ストラバのログを起動するの忘れてました。無念。
まずはギョレメから南東の「ウチヒサール」へ。
開幕1分で超絶登り坂。4㎞で300m以上登ります。途中平坦な区間もありますので、体感の平均勾配は10%越えです。僕は慣れているので割とホイホイ登っていましたが、イチローくんは一瞬で足をついており、そういえばチャリダーは一般的には異常者であることが思い出されました。

今回お借りした自転車はフロントシングル(というかMTBのこと全然知らないんですが、ロードみたいなフロントの変速とか基本ないんですかね)で、リアには見たことないくらいデカいスプロケが搭載されています。さすがMTB。なんの苦もなく、クルクル回せば登れちゃいますね。
以前アメリカを走ったとき、MTBで横断する人も多いというのを聞きましたが、なるほど確かにタイヤの安定感とペダルの回しやすさは、MTBに軍配が上がるかと思います。


1㎞くらい登ったところに大展望。これぞカッパドキアという光景。正直テレビやSNSで何度も見たことある景色ですが、いざ目の前にするとまるで現実ではないような、CGのような、そんな光景でした。
ちなみに周りにはツアー客がわんさかいます。日本人もだいぶ多い。

さて再びウチヒサールに向けて出発。先ほどに比べたらマシですが、5%くらいの登りが続きます。イチローくんは再びK.O。いま走っている道路は尾根みたいな構造になっていて、両脇が絶景です。登りなのに楽しい楽しい。

ウチヒサールの入口。眼前には巨大な岩の要塞があり圧倒されます。

ここからが登りの最終盤。15%ほどの勾配で、路面は石畳になりました。たぶんこれはMTBじゃないと登れないやつです。さすがに僕もキツくなってきました。

ウチヒサールは町全体が要塞のような構造をしていて、中心の山頂に城があり、それを取り巻くように町が作られていて、観光客よろしくレストラン、土産屋、ホテルなどがぎっしり。たしかにこの登りがあると攻め落とすのは大変そう。

てっぺん。ウチヒサール城へ。入場料はひとり400リラです(1300円くらい)。巨大な岩山にかつての居住跡の穴が無数にあり、中に入ったり外に出たり、山頂までは10分くらいです。


てっぺん。景色が最強。この界隈で最も標高が高い地点で、360°カッパドキアです。
あと日本人がめちゃくちゃいました。ものすごいいました。あと女性陣がみんなかわいいです。いいなぁその民族衣装みたいなの。



下山してランチ。そのへんの入りやすいケバブ屋さん。アダナケバブというのをいただきました。アダナはトルコのどっかの地名らしいです。佐世保バーガーみたいなことかな。他にお客さんはいませんでしたがしっかり美味しかったです。
僕らが出る直前に日本人のメンズ5人組が来店しました。いまこの店にいるのはトルコ人店主1人と日本人観光客7人です。どうなってんねんカッパドキア。

ウチヒサールを後にしてさらに下山。下りのボーナスタイムです。MTBの下りの安定感ハンパないです。どこまでも安心して車体を倒せます。

下りの映像撮ったんですが、ここで載せられないのが残念。カーブをギュイーンって曲がったあとに、目の前にウチヒサール城がドーーンと現れる瞬間、圧倒されました(伝われ)。

再びギョレメ方面に帰るのですが、ただ来た道を戻るのも面白くないので、さっき立ち寄ったウチヒサールの入口からひとつ北側の脇道に逸れました。この先に「ラブバレー」というポイントがあるのと、せっかくMTBを借りたのでオフロードを走りたくなり。

この道が大正解でした。MTB初心者でも難なく突破できるくらいの凹凸、段差、細かいアップダウン。いつものバイクとは異なりフロントにサスが付いているので、まるでアトラクションのように突破できます。
前にグラベルバイクでわけわからん山道を登るイベントに出たことがありますが、それとも違う楽しさがありました。


ラブバレーに到着。これもこれぞカッパドキアという風景。ギョレメ周辺って〇〇バレーがいっぱいあって、どこにどういう景色があるのかさっぱりですが、ここはアタリでした。

さらに丘を下りて舗装路に入り、あとはギョレメの町に戻ります。景色がずっと壮大で、地球じゃないみたいな光景が広がり、こんな場所を自転車でまた走れている幸せを感じました。なおさっき下りすぎてしまいギョレメへの道はほんのり登りなのですが、イチローくんは虫の息になっていました。まだ14㎞しか漕いでへんで。


最後のお立ち寄り、ギョレメ野外博物館。カッパドキア旅行者は漏れなくみんな行くと思います。ギョレメの中心部から1.5㎞くらいですが、歩くと20分以上かかるのに対し、チャリなら5分です。最強。

野外博物館はとても見ごたえありましたが、洞窟内の教会と天井のフラスコ画は、想定の1/5くらいの規模でした。天井が近い。
フラスコ画は何か所かありましたが、どれも美しくて立派でした。歴史を見ると3~4世紀に描かれたものということで、そんな時代に宗教の弾圧があって、洞窟のなかで静かに信仰していたというは、すげぇなという感想しかありません。

野外博物館を出たらあとは町に戻るだけ。夕方に差し掛かり賑やかになるギョレメ中心部をラストランして、MTBの部は終了。
リザルトとしては18㎞で約600mUp。登りすぎです。距離は大したことないのに、めちゃくちゃ疲れました。

カッパドキアはホンマに坂道ばっかりです。メシ屋に行くのも坂、お土産屋に行くのも坂、平地なんてあったんかくらいの感覚。だから自転車のレンタルはあまり栄えておらず、みんな四輪バギーでヒーハーするわけです。
ただしそのぶん走りごたえは十分。自転車の楽しさを象徴する「地球で遊ぶ」感覚がいつもより高まり、まさに大地を走る、という感覚。

カッパドキアは、当たり前ですが日本とは違いすぎて、そしてアメリカの大地とも異なり、終始見たことのない景色が続きました。そこを自転車で走るという、ただただ幸せだなぁと思うばかりです。
さて自転車は終わりですが本日はもう少し。まずはお宿へ。


今回2泊するのはこちら、”Design Cave Hotel”。カッパドキア名物の洞窟ホテルです。
部屋に入った瞬間、独特のジメっとモワっとした空気が直撃しましたが、慣れると全く気にならなくなります(ただし2泊する間、部屋に入るときは毎回モワっと直撃でした)。
ここに朝食付きで1泊ひとり1万円くらい。カッパドキアみたいな超絶観光地でこんな立派なホテルがこれは安すぎ。

ロビーには野良ネコちゃんが住み着いています。僕は3度のメシよりネコちゃんが大好き。ネコアレルギー持ちですが、実家のばあちゃんちに帰った際はアレルギーをフル無視ネコ吸いして、目が痒くなり鼻水ドゥルドゥルになってもネコと戯れる、そんな人間です。

トルコはそこらじゅうにネコちゃんがいます。しかも触り放題。なぜか逃げない。最高。ということでロビーのネコちゃんにちょっかいをかけていたら、血が出るくらい手をガブっといかれました。かわええなぁもう。


かわいすぎる。

さて夕食をどこで食べようかとギョレメを徘徊。お目当てのルーフトップバーは行列だったので、良さそうなお店に出会うまで散歩。町のど真ん中にもこんな岩があったり。町中が映えます。

というか思ったんですが、海外でネコちゃんにガブっとされるの、ヤバくねぇか?ってこのあたりで思い始めました。さっきは有頂天ネコちゃんでしたが、狂犬病とか大丈夫なんか。
調べてみると、トルコの野良ネコ周りで狂犬病になるリスクは、ゼロではないらしいです。ここ20年くらいは報告がないらしい。

かといって、じゃあ旅行者がトルコでネコに噛まれて、帰国してから狂犬病になって死んだら、それってトルコ当局に連絡がいくのかっていうと微妙なところです。実は報告がないだけで、各地で発症してるんちゃうか。もしくは可能性が限りなく低くても、自分が発症しないとは限らないのでは。。

ちなみに海外でガブっといかれたときは、まずは手あたり次第洗いまくり消毒しまくり、そして最寄りの病院でワクチンを接種するのが最適な対処法です。しかしここギョレメにはそれっぽい病院はなく、最寄りはカイセリ、タクシーで1時間半の距離です。果たしてこの発症の可能性の低さに、安心のために往復と治療で5時間以上かけられるのか。頭の中で天秤がガッタンゴットン。

うん、てかもう噛まれてから1時間くらいたつし、思えば消毒とかなんもしてねぇから、今から病院行っても意味ねぇわ、うん。なるときはなるわ。
ということで神に祈る作戦にしました。これがもし南米の野良犬とかだったら猛ダッシュで病院に行きますが、こんだけネコちゃんに溢れた観光国で、大丈夫やろ。

狂犬病の潜伏期間は7日間、そして僕のトルコ旅行も残り7日間。つまり帰国まで生きてたら僕の勝ちです(帰りの飛行機で死ぬ可能性もあります)。今後の症状に乞うご期待です(これ書いとるから生きとるやないかい)。
公式には、そりゃあ上記の適切な処置が正しいわけでネットにもそんなことばっかり書いてるんですよね。
でもそれが見たいんじゃなくて、噛まれたあと、経験者の生の声というか、とにかく大丈夫だった声を探しまくって安心したので、僕も体験として残しておきます。ガブられた方へ、トルコのネコはたぶん大丈夫です。


ハイ、というわけで楽しむほうに切り替えましょう。晩ごはん。名前がケバブっぽいのでここにしました。
カッパドキアは壺ケバブが名物らしいです。店によるかと思いますが、ここはパフォーマンス付き。正直普通の炭火焼とどう違うのか全然わかりませんが、美味しい。

あとここでトルコアイスに初挑戦。アイスをなかなか渡してくれないアレです。
ただやってみると、意外とスンナリ渡してくれるというか、割と淡泊でした。メディアで見たことあるのは、もうしつこいくらいやってくれるのに、夜も遅いからパフォーマンスサボっとんちゃうぞ。あとで気付きますが、たぶんギャラリーの数に比例するっぽいです。トルコアイスやりたい方は人の多いところでやりましょう。

ホテルへの帰り道で売店へ。ギョレメにはスーパーはないですが、コンビニ弱みたいなのがチラホラあって、ビールもここで買えます。金額が日本より少し高いくらい、そして海外あるあるよろしくロング缶しかありません。

さて本日も終わり、今日は6時に起きてMTBでネコちゃんガブっとでなかなか疲れましたが、明日はもっと早起き4時半に起床。カッパドキアといえばのアレです。いざトルコの空へ。