
"A HARD DAY'S NIGHT (/ THINGS WE SAID TODAY etc.)" 『ビートルズ名盤100』その33(Ⅴ-7)
1964年7月10日イギリス発売
イントロのインパクトが他のどれよりも凄い。初の主演映画、主題歌です。気合い十分です。
ジョージの12弦ギターソロも華やかです。
前作でも使ったダブルトラックボーカルがうまくて、これまでのシングルみたいに2人でずっとユニゾンしてるようにも聞こえてました。騙された!
ドラムもすっごくドライヴしてて途中のカウベルも効果的、エンディングも12弦で華やかだし、とにかく最初から最後までキラキラです。
オープニングの和音は研究対象にもなっているようで、なんといっても譜面なんてありませんから、この音とこの音で重ねたらかっこいい!よし、録音!いーねー!ってことで、これは大変です。あとは例えるなら黛敏郎さんがお寺の鐘を解析してオーケストラで再現したっていうのと同じ域でやっていくことになるのでしょう。私などには気が遠くなります。
英B面は『今日の誓い』。アコギをフィーチャーしたポールの渋いナンバー。
方や米B面は『恋する二人』。ジョンボーカルのキラキラナンバーで、ハモニカがずっと鳴ってるのも楽しい。ハモニカと12弦のコラボソロはますます楽しい。
アメリカではVee jayやらTollieやら、各社入り乱れてめちゃめちゃシングルが出てた時期で、She Loves You(Swanから発売)なんて1位獲っちゃってたりしてます。
そのインパクトにも負けないようにということで、かな、B面に『恋する二人』を据えた強力盤。さすがです。
アルバムのところでも触れましたが、サントラLPは、ユナイテッドアーティストからこれより全然前に(なんなら米映画公開より全然前に)発売されてます。どういうスケジュールなんだ?
ここでアルバム『ヤァヤァヤァ』のページに載せた"ハードデイズナイト年表"に、このシングルを入れてみましょう
(1964年)
6月26日:アメリカでアルバム発売(United Artist盤)早!
7月6日:イギリスで映画公開
7月10日:イギリスでアルバム発売(オリジナル盤)
イギリスシングルA Hard Day's Night同日発売
☆7月13日:アメリカシングルA Hard Day's Night発売(Capitol)☆
(参考) 7月20日:アルバムSomething New発売(Capitol)
8月1日:日本で映画公開
8月5日:日本シングルA Hard Day's Night発売(オデオン)
8月11日:アメリカで映画公開 (遅!)
9月5日:日本でアルバム発売(英盤と同内容)
…なんと本国イギリスよりよっぽど早くタイトルソングを聴けていたという。すごいスケジュール。
(サントラ出て映画公開まで1月半ってのもなんかすごいけど。)
逆にこのスケジュールでも米シングルA Hard Day's Nightは1位獲ってるというのもすごいです。2週間ちょい後のシングルカットみたいなものなので。しかもまだ映画全然やってないし。
これはやはり、ジャケットの楽しさも大きな要因でしょう。
日盤3rdアルバムに負けず劣らずのポップなジャケです。
(日本盤シングルも、モノクロだけど演奏シーンでかっこいいです。)
(気になってこの年、1964年のアメリカ映画って言ったら何だろうと思って調べたら、マイフェアレディーとメリーポピンズって出て!あーそりゃ無理だ。イギリスでも007ゴールドフィンガーとかって。あちゃー。)
日本では、シングルもですが、映画の公開自体も本国に比べればゆっくりめ。でも現在のロードショーものでも普通に数か月とか1年ぐらい経ってから日本で上映されるものもたくさんありますから、これだけのスピード感で、しかも邦題までつけて上映、シングル発売っていうのはやはりすごい。8月1日、夏休み映画ですね。いーなー。(公開当時は入るのすら大変だったみたいですが!)
曲としても秀逸、映画を見れば映像も浮かぶ。最高のOSTシングルです。
<Ⅴイギリス公式シングル >