
"テムは殴らない" ファーストガンダム・半スピンオフ作戦『テムよ…』 SCENE 6
なんだかんだで大気圏突入を無事ドラマチックに完了したホワイトベースとガンダムですが、リード中尉はうるさいし、避難民は早く降ろしてくれって言い出すし、ガルマ様はクルクルするし。ブライトさん、大変です。
さすがのブライトさんも、言いたいこと言ってるカイを殴ったり、アムロに平手をくらわしたり。それで心を入れ替えちゃうカイだったり、目を覚ましちゃうアムロだったりするあたり、今やRated 13+的なファーストガンダムです(お話によっては7+だったりもします。映画1作目はGみたいです)。カイにはグーだけど、アムロにはさすがにパーで行ってますね。(平手打ちでも「殴る」「ぶつ」のうちではあります。)
いろいろ切り抜けてなんとか補給を受けて、ケガしてる避難民とか少しは受け入れてもらえるホワイトベース。でもリード中尉も、ここで登場するマチルダさんも、アムロの素性については知らん顔です。
マチルダさん、アムロに「エスパーかもしれない」とか言っちゃって。ブライトさん、「現状のまま」って言われて、どういうこと?と詰め寄ります。そもそも俺、まだ艦長(代理)でいいんですか?!ほんと?!
逆にリードさんは新艦長にしてもらえないってことでもあります。だいたい大気圏突入の時、破損した機を収納してもらえて、やっと助かったリードさんです。それだって別に、ホワイトベース的に慣れた作業だったわけじゃない。なのに、さっさと艦長席に座って「ああなったらどうするんだ」「こうなったらどうするんだ」ってばっかり。よほど冒険しないタイプか、または自分が艦長やるなら民間人上りは一人も入れたくないってことなのか…それじゃいろいろと成り立たなくなっちゃうんですよね、ってことで。
ガルマとの対戦が描かれるあたりから、多角的にヒューマンな展開も増えます。ガルマとシャアの関係とか、ザビ家の父子のぎくしゃく感とか、敵側の人間関係にもスポットが当たり始め、アムロが実はガンダム開発者の息子ってことはほぼ完全に忘れ去られます。アムロもアムロでこの先の展開で、イセリナに仇とか言われて戸惑うとか、「あの親子はセントアンジェに着けたんだろうか」とか、自分の父さんも相変わらず行方不明なのに、ほんといいやつです。ブライトさんも、ホワイトベースの軟着陸成功時にミライさんとセイラさんに優しい言葉をかけたり、そういう人間味の部分に触れるシーン、けっこうあって、こういうところに惹かれるんですよね。
いろいろあってなんと、あのガルマ様を倒しちゃう大手柄のホワイトベース。「地球方面軍司令官大佐」ですよ。そんな人倒しちゃうって、すごいことですほんとに。なのに、そのガルマ様の国葬中継見てもブライトさんは、ギレンに憤りを見せるだけです。
多分これ、彼を倒したのがホワイトベースだって、聞かされてないです。
邪魔してくるから戦ってただけで、ガウに乗ってるのが誰かとか、どういう立場の人かなんて聞いてません。知ってたら国葬見ててももう少し盛り上がっててもいいと思う。「あれ、やったの、俺たちらしいよ」とか言って。「まじか」「すげーな」「やったな」みたいな。
国葬側でも、多分そこは言ってないっぽい。そりゃそうです、ギレンの口から「いやー弟が策にハマって」とか「敵の新型戦艦がぁ…」とか、言える訳がありません。でも真実がそこだから、演説の中身だってよく聞きゃなんだかよく分からない。なのに堂々と声高に語るギレン。いくらブライトさんでも頭に来ますよ。こっちは素人集団で大変なんだよ、と。
お前はなんだか自信満々でむかつく!
って感じです。俯瞰で見たらブライトさんの方が優勢的なのに。そんなホワイトベース、このタイミングでの救援は民間人の受け入れだけ。それこそ、ありがとうの一言くらい、ねえ。心中お察しします。
アムロはと言えば、『独裁』だなんて寝耳に水って感じ。サイド7は平和だったんですね。テムさんもアムロには、敵側の詳しいことは教えてなかったのかな。いや、テムさん本人もどこまで知り得ていたかは分かりません。ただ、少なくとも、息子には平和に暮らしててほしかった。「オヤジにもぶたれたことない」わけですから、そういうことでしょう。軍の服着てガンダムに乗っていても、中身は平和です。イセリナの目に、あのときのアムロが正規の軍人にしか見えてなかったかと思うと、やはりあのシーンは切ない。アムロ、全然年下ですよ…。
そしてアムロは、母に再会します。
SCENE 7 →
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