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Photo bychikori_88

たかが給食、されど給食

    「ぼくの大好きな給食のメニューが、物価が高いからって、今日からなくなったんだって!!

    も〜、それが美味しいから学校行ってるようなもんなのに、楽しみが減っちゃうよ!」

    学校から帰ってきた息子が、給食への不満をぶちまけている。

    「そう仕向けてるのは国家だから、
    国家というやつをやっつけてみたい!」

    ん〜、だいぶザックリ言ったら……
    まぁ、国家か……。

    とは言え、野蛮なのは勘弁。

    まさかの物価高が、息子の学校生活にまで及んでくるとは。

    子どもにとっては、大好きな給食も、学校生活の立派な楽しみのひとつだ。

    母としても、それはちょっと悲しい。
    物価高なんて言葉を、子どもとの会話でこんなふうに実感する日が来るとは。

    それにしても。
    普段は争い事には無縁なのに。

    食い物の恨みとはよく言ったものだ。

    しかし、その情熱は平和な方向によろしく頼む。

    ……でもまぁ、好きなものを楽しみにできる毎日は、やっぱり大事だよな。

    たかが給食ではない。
    されど給食。

    未来を担う子どもたちが毎日食べるもの。
    なんだか、せつない。

    好きな給食が食べたいだけの息子の一言だが、
    妙に、少しだけ胸に残った。

    その翌朝、
    「今日の夢はね、ぼくは10億円札を持ってる
    大金持ちになったの!

    なのに、それを落としちゃったの!!

    そしたら、そのお札から羽と足とくちばしが生えてきてさ!

    ぼくは追いかけまくって、筋肉痛になったんだから!!

    最後にやっと掴んだのに、ぼくは落とし穴に入って、ヒューって落ちて、ハッとして起きたんだから!

    500万円札もあったけど、それさえも、
    捕まえられなかったってわけ!!」

    夢の中でも経済問題に翻弄される息子。
    ……いや、待て。
    これは社会や国家のせいではないハズ。

    昨夜の給食の話のせいでは……たぶん……ない。

    そういえば。
    この子、一升餅の「選び取り」でも、筆と箸と電卓を並べたら、迷わず電卓を選んでいた。
    ……昔から、そっちだったのか?!

    だがしかし、後日談。

    「ママ、あの給食の話。

    あれがストップしちゃったのは、食品を卸してる業者が潰れちゃったんだって!

    次はもっと美味しいのを準備してるみたい!!」

    いや〜先生!!
    世の中のリアルに、子ども達がしょぼくれないよう、夢とワクワクまで添えてくださって、
    ありがとうございます。

    にしても、世知辛いですね〜。

    ね、政治家さん?

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    momo

     
     
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