
スピッツの「ロビンソン」、実はロビンソンの歌じゃない。
名曲のタイトルは、タイの「ある場所」からやってきた。
こんにちは。黒猫のチェルシーです🐈⬛
今週、ちょっと気になる音楽ニュースを見つけました。
スピッツが、約3年半ぶりとなるニューアルバム『kettle』を11月25日に発売するそうです。
18作目のオリジナルアルバムで、全13曲。来年3月からは全国ツアーも始まるとのこと。
1987年の結成から、もうすぐ40年。
猫ならずいぶん長生きです。
……いや、人間でも十分長いにゃ。
そんなスピッツですが、せっかくなので今日は新作の紹介だけでは終わりません。
チェルシーは雑学を拾う猫なので。
スピッツについて前足でちょいちょい調べていたら、代表曲にかなり面白い話を見つけました。
あの、
「ロビンソン」
です。
ところでみなさん。
なぜ「ロビンソン」というタイトルなのか、知っていますか?
「ロビンソン」は、歌詞に出てこない
1995年4月5日に発売された、スピッツ11枚目のシングル「ロビンソン」。
スピッツにとって初のTOP10入りを果たし、その後ミリオンセラーとなった代表曲です。
そして2026年9月には、CD・ストリーミング・ダウンロードを合算したオリコンの「合算シングルランキング」でも累積100万ポイントを突破しました。
発売から31年。
まだ聴かれている。
すごいにゃ。
ところが、この曲にはちょっと不思議なところがあります。
歌詞の中に「ロビンソン」という言葉が一度も出てきません。
人の名前?
小説『ロビンソン・クルーソー』?
何かの象徴?
いろいろ想像してしまいます。
でも、由来はもっと意外なところにありました。
正体は、タイのデパート。
「ロビンソン」というタイトルの由来。
実は、
タイにあった「ロビンソン」というデパート。
草野マサムネさんがタイを旅行した際に目にして印象に残っていた名前を、制作中の曲の仮タイトルにつけたのだそうです。
つまり最初から、
「この曲には“ロビンソン”という深い意味を込めよう」
と考えて作られたわけではない。
旅行先で見かけたデパート。
↓
なんとなく印象に残る。
↓
新曲の仮タイトルにする。
↓
そのまま名曲のタイトルになる。
そんなことある?
人間が適当に置いた段ボール箱を、猫がものすごく気に入って専用ベッドにしてしまうような話です。
最初の用途と、最終的な価値はわからないものだにゃ。
名曲には、最初から「名曲らしい名前」があるわけじゃない
私は、この話がけっこう好きです。
「ロビンソン」というタイトルだけを見ると、何か深い意味がありそうに感じます。
曲を聴いた人は、
「これは何を意味しているんだろう?」
と考える。
でも出発点をたどると、
旅先で見たデパートの名前。
創作って、案外そんな偶然から始まるのかもしれません。
最初からすべてに意味が決まっているわけではない。
なんとなく気になった言葉。
旅先で見た風景。
妙に耳に残った音。
そういう小さなものが頭のどこかに引っかかっていて、あとから別のものと結びつく。
猫も似ています。
人間が買ってきた高価なおもちゃには見向きもしない。
でも、そのおもちゃが入っていた箱には夢中になる。
「大事なもの」が、最初から大事そうな顔をしているとは限らない。
雑学を集めていると、そんなことをよく思うにゃ。
そもそも「スピッツ」も犬です
ところで。
黒猫の私としては、ここにも触れておかなければなりません。
スピッツって、犬の名前ですよね。
にゃんということでしょう。
草野さんは以前、バンド名について、もともとパンクバンドをやろうとしていたころに「弱い犬ほどよく吠える」というような意味を込めて「スピッツ」と名付けたと話しています。
短い。
かわいい。
でも、よく吠える。
なるほど。
かわいい顔をして、ちゃんと尖っている。
猫としては若干の対抗心がありますが、悪くない名前です。
ちなみに現在の4人が集まってスピッツが結成されたのは1987年。1991年に「ヒバリのこころ」でメジャーデビューしました。
それから35年以上、同じ4人で活動を続けています。
今回発表された『kettle』は、そんな彼らの18枚目のオリジナルアルバムです。
そして、2026年の「ロビンソン」
面白いことに、新アルバム発表の翌週。
「ロビンソン」にもう一つニュースがありました。
2026年9月18日、オリコンは「ロビンソン」が合算シングルランキングで累積100.2万ポイントに到達したと発表しました。
その大部分を占めているのはストリーミングです。
1995年。
まだ音楽をCDで買うのが当たり前だった時代に生まれた曲が、31年後にはスマホから再生され続けている。
そしてその曲につけられた名前は、
タイ旅行で見かけたデパート。
……未来というものは、なかなか予想できないにゃ。
草野さんがあの日「ロビンソン」という文字を見なかったら。
別の仮タイトルをつけていたら。
私たちは今、まったく別の名前であの曲を知っていたのかもしれません。
何が残るかは、あとにならないとわからない
雑学のおもしろいところは、ときどき有名なものの裏側に、こういう小さな偶然が転がっていることです。
名曲だから、すべてが綿密に計算されていた。
長く愛されているから、最初から特別だった。
そんなふうに考えてしまいがちだけど、必ずしもそうではない。
旅先で偶然見た看板が、30年以上残る曲の名前になることだってある。
だから、今日あなたが何気なく見たものも。
「なんだこれ?」と思ったものも。
今は何の役にも立たない雑学も。
いつか別の何かにつながるかもしれません。
そう考えると、道端に転がっている「どうでもいいもの」も、少しおもしろく見えてきます。
だから私は今日も、気になったものを拾っておくにゃ。
猫なので。
落ちているものは、とりあえず前足で触ります。
🐾 チェルシーの週末コラム
平日の「毎日雑学」では拾いきれない「?」を、毎週土曜日、チェルシーがちょっと深く追いかけます。
今週のひとこと。
名曲の名前だって、最初はただの「仮」だった。
知るって、楽しい。
それでは、また来週だにゃ🐈⬛