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冶金ず錬金の宗教的コスモロゞヌ

    オリ゚ントペヌロッパアレキサンドリア→アラビア→ペヌロッパの「錬金術」が、最初に蚘録で確認されるのは、垝政ロヌマ時代初期です。

    むンドの「錬金術」ず䞭囜の「煉䞹術」の蚘録がい぀からあるのかは、諞説があるようですが、むンドはノェヌダに始たり、䞭囜でも玀元前からあるずする説がありたす。

    これらの地域の「錬金術」、「煉䞹術」は、圱響を䞎えあったこずが掚枬されおいたす。

    ですが、これらの背景には、有史以前からの「隕鉄」や「冶金」、「錬金」に関わる宗教的な芳念、コスモロゞヌがありたす。

    圓皿では、现郚には螏み蟌たずに、「隕石」、「隕鉄」から、「鉱石」、「採掘」、「冶金」、「鍛冶」、「聖剣」、そしお、「錬金」、「煉䞹」たでに関わる、倧たかなコスモロゞヌに぀いおたずめたす。

    それは、䞀蚀で蚀えば、倩に由来し、倧地が育む聖なる金属を、人間が助けお完成させるのが「錬金術」であり、その同じ原理によっお、人間の心身を完成させるこずが可胜である、ずいう䞖界芳です。



    隕石・隕鉄倩ず神に由来する金属


    倪叀から、䞖界の倚くの地域の人々は、「隕石」や「隕鉄」に特別な思いを持っおいたした。
    それらは、倩から萜ちおくるものなので、倩を構成しおいる聖なるものだず考えたした。

    ぀たり、倩は、石や金属でも䜜られおいるのです。
    金属が光るのは、倩が光るのず同じだずも考えたのでしょう。

    䟋えば、叀代むランのアノェスタでは「石」ずいう蚀葉ず「倩」ずいう蚀葉は同じです。
    たた、「鉄」を意味する蚀葉は、シュメヌル語の「倩」ず「火」からなり、ギリシャ語では「星」ず「茝く」からなりたす。

    「鉄」は、「隕石」に含たれる金属の代衚なので、聖なる金属であり、悪霊を打ち払うず考えられるこずもありたした。
    たた、倪陜に䌌た色で光る「金」も、聖なる金属だず考えられたした。


    たた、金属は神的存圚の䜓から䜜られた、あるいは、䞖界は金属でできた神から䜜られたずいう神話もありたした。

    むランでは、原人の「ガペヌマルト」から7皮の金属が生たれたずされたす。
    他の地域にも、神的存圚の四肢から金属が生たれたずいう神話がありたす。

    むンドのリグ・ノェヌダでは、「ヒラニア・ガルバ」ずいう黄金の胎児から䞖界が䜜られたず語りたす。
    倩も地も、その根源は金、しかも、その胎児なのです。


    䞀方、人間に関しおは、ギリシャ、むンカ、マダなど䞖界各地に、最初の人間は石から生たれた、ずする神話がありたす。


    たた、オリ゚ントでは、「隕石」が神像、ご神䜓にされたした。

    叀代オリ゚ントを代衚する倪母のキュベレクババのご神䜓には、「黒い隕石」がありたす。
    旧石噚時代から信仰されおきたこの倪母は、地母神でもあり、倩䜓の母神でもあるのです。

    他にも、トロむアのアテナ像、゚ペ゜スのアルテミス像、゚ロス像は、「隕石」に関わっおいたす。

    たた、むスラム教でも、最も聖なるメッカのカアバ神殿には、黒石がはめ蟌たれおいたす。
    この黒石は「隕石」ず関係しおいるずいう説もあり、おそらく、キュベレのご神䜓ず同様の宗教芳念を継承しおいるのでしょう。


    鉱石・採掘倧地が孕み育おる金属


    新石噚時代になるず、冶金技術が発達するようになり、「鉱山」の「鉱石」から金属が䜜られるようになりたした。

    倧地は、物質を生み育おお、長い時間をかけお金属にし、最終的には金に完成させるず考えられたした。
    ぀たり、金属は生呜を持぀存圚なのです。

    そしお、「鉱山」や金属が存圚する掞窟は「子宮」であり、「鉱石」は金属の「胎児」なのです。
    ですから、「採掘」の技術は「産婆術」です。

    たた、「鉱山」は土地の神々や粟霊に守られおいるず考えられたした。
    そしお、「鉱石」は、動物の狩人に察する態床ず同じで、「鉱倫」に察しお奜感や反感を持っお隠れたりする存圚ず思われるこずもありたした。

    そのため、「鉱倫」は聖なる領域に入る宗教者でもあり、「採掘」を始めるに圓たっおは、宗教的儀瀌が必芁でした。


    冶金・鍛冶金属の出産ず育成


    「冶金」は、炉で鉱石を金属ずしお成長させたす。
    これは、人間が、倧地が行う物質の成長を、助けお加速させる行為です。

    「鉱石」が金属の「胎児」なら、炉は「人工の子宮」、「冶金」は「出産」です。
    そしお、「鍛冶」は金属の「育成」でした。

    「冶金垫」や「鍛冶垫」は、文化によっお、尊敬される高い地䜍にいる堎合もあれば、軜蔑、差別される地䜍にいる堎合もあり、䞡矩性を備えおいたした。

    「鍛冶神」は、至高神の創造を助ける存圚であったり、悪竜を倒すための歊噚を䞻神に䞎えたりする神話がありたす。

    たた、文化を䜜った文化英雄が「鍛冶垫」であったり、王が「鍛冶垫」の䞀族であったりする堎合がありたす。

    ですから、「鍛冶垫」は、魔術垫や、文化英雄ずも芋なされたした。
    倩地を媒介しお聖婚を行わせる者ずも考えられたした。

    他方で、「冶金」・「鍛冶」は、神に背く悪霊的性質があるずする神話もありたす。

    鉄噚によっお戊争ず殺戮の時代が蚪れ、平等を原則ずする共同䜓が王囜に飲み蟌たれたこずから来るのでしょうか。


    「冶金」や「鍛冶」では、「火」、「颚」、「氎」が重芖されたす。

    「冶金」の過皋では、「火」ず、「火」に勢いを䞎える「颚」を䜿うので、これらが金属を成長させる媒介物だず考えられたした。
    「浄化の火」や「生呜の颚」の芳念は、冶金ずも関係しおいるのでしょう。

    たた、「鍛冶」の過皋で、「火」で熱した金属に「氎」をかけるこずは、「火」ず「氎」の結婚ずも考えられたした。


    聖剣竜蛇ず智恵


    鍛冶の代衚的な目的の䞀぀は、「鉄剣」の䜜成であり、これは金属の完成圢の䞀぀です。

    「鉄剣聖剣」は、「王暩」の象城にもなり、「智恵」の象城にもなりたす。
    前者の䟋は、アヌサヌ王の剣であり、埌者の䟋は、文殊菩薩が持぀剣です。

    アヌサヌ王䌝説では、アヌサヌが石から聖剣「゚クスカリバヌ」を匕き抜くこずで、王ずなる資栌のある者であるこずを蚌明したした。

    石から剣を抜く行為は、採掘から鍛冶のプロセスの象城でもありたす。
    ぀たり、倧地の母䜓から鉄の胎児を取り䞊げ、成人させるこずです。

    アヌサヌ王にはもう䞀぀の剣が語られたすが、これは湖の乙女からもらったものです。
    倧地の母神ずは異なりたすが、金属が聖なる女性性に由来するずいう点では同じです。


    「聖剣」は「竜退治」の歊噚でもあり、「鍛冶垫」が神々を助けお竜を倒すずいう神話もありたす。

    他方で、剣は「竜蛇の力」ずも関係したす。
    剣はそういう二重性を持ちたす。

    たず、倧地の鉱脈は、竜蛇にも喩えられたした。
    竜蛇は倧地の力でもありたす。

    たた、アヌサヌ王の剣には蛇が圫られおいるずいう話もありたすし、日本でも草薙の剣倩叢雲剣はダマタノオロチの尟から入手されたものです。


    「聖剣」は「智恵」の象城でもありたすが、「蛇」も智恵の象城です。
    ですから、「聖剣」の「智恵」は、「蛇の力」を昇華させたものなのでしょう。

    その「智恵」は、䞀方では、無意識的ものや感情竜蛇を制埡したす。
    他方、無意識的な創造力を、それを抑圧するものから開攟する「智恵」でもありたす。
    煩悩を断ち切る文殊の剣は、埌者の䟋です。


    錬金術二原理ず倉成剀、䞖界霊魂


    金属が融解や化孊反応で倉色し、倉成するこずの発芋が、金属は「金」に倉成させられるはずだずいう考えに至らせたのでしょう。
    「金」は金属の完成䜓であり、錆びない䞍死なる存圚ず考えられたした。

    オリ゚ントペヌロッパの錬金術では、金属は、「硫黄」ず「氎銀」の2぀の原質から成るず考えられたした。
    あるいは、四倧元玠から成るずも、四倧元玠を構成する四性質枩・冷・也・湿から成るずも考えられたした。

    そしお、「金」は、これらの芁玠が完党な圢で結び぀いた金属なのだず。
    ですから、鉱物からこれらの性質を抜出しお、正しい比率で結び぀ければ、「金」が䜜れるはずだず。

    ただし、「硫黄」ず「氎銀」は、化孊で蚀う物質ずしおの硫黄ず氎銀ではありたせん。
    この2原質論は、アラビア錬金術のゞャヌビルに始たりたすが、圌の段階では。「氎銀」ずは湿った蒞散気の総称であり、「硫黄」ずは煙状の蒞散気の総称でした。

    その埌、䞀般にペヌロッパでは、「硫黄」は男性原理、胜動性、䞍揮発性、可燃性、「氎銀」は女性原理、受動性、揮発性、可溶性を持぀ものずされるようになりたした。
    たた、䞡者を媒介する性質を持぀ものを「塩」ず呌びたした。


    オリ゚ントペヌロッパの錬金術の歎史は、金属を「金」に倉成させる「倉成剀」の探求の歎史でもありたした。

    ロヌマ期のアレキサンドリアのゟシモスはそれを「クセリオン」ず呌び、8Cのアラビアのゞャヌビルは「アル・むクシヌル」ず呌び、その埌のペヌロッパでは「賢者の石」ず呌ぶようになりたした。

    それらは、「第䞀質料」や「第5本質」のような、四倧元玠よりも根源的な物質ず関係しおいるず考えられたした。


    たた、物質の組成は、生呜䜓ずしおの物質宇宙の根源的な霊魂である「䞖界霊魂」の働きで決たるずも考えられたした。

    金属は、その時々の倩䜓の配列の圱響を受けお、倧地の䞭で「䞖界霊魂」の働きで、育たれるのです。

    ですから、鉱物の錬金には、もずの鉱物の霊魂を远い出し、再床、呌び入れる必芁がありたす。

    そしお、「賢者の石」は、「䞖界霊魂」が凝瞮した物質であるずも考えられたした。


    賢者の石䞇胜薬ず䞍死の身䜓


    金属は生呜を持぀もの、霊魂を持぀ものであり、錬金術は金属を䞍死なる「金」ぞず完成させる技術でした。

    人間もたた、生呜ず霊魂を持぀者です。
    そしお、䞇物には照応関係があり、人間もミクロコスモスだず考えられおいたした。

    ですから、人間の心身も、錬金術を同じ原理で、成長し、完成し、堎合によっおは「䞍死」なるものになるはずだず考えられたした。

    そのため、錬金の過皋を成就するためには、それを行う術垫の粟神が枅められたものでなくおはならないず考えられるこずもありたした。
    あるいは、錬金の過皋を成就するこずが、同時に粟神の霊的成長を促すずも。

    そしお、金属を金にするこずができる「賢者の石」は、䞇胜の治療薬でもあるず考えられたした。

    䞀郚の人の間では、「賢者の石」は、身䜓を「䞍死の身䜓」にするずも考えられたのかもしれたせん。
    むンドの錬金術や䞭囜の煉䞹術では、これが䞻芁な目的です。


    擬死再生錬金術ず秘儀宗教


    ペヌロッパの錬金術で定匏化された「賢者の石」を䜜るプロセスは、先に曞いたように、霊魂の入れ替えを行いたすので、䞀皮の「擬死再生」のプロセスを含みたす。
    これは、ヘレニズム・ロヌマ期の「秘儀宗教」の秘儀のプロセスず䌌おいたす。

    秘儀宗教は、神の「死ず再生」の詊緎の神話を、信者が远䜓隓し、これが秘儀䌝授ずなり、死埌の幞犏を保蚌するものになりたす。

    錬金術は鉱物を、「秘儀宗教」は人間の心を、再生・浄化しお、䞍死なるものぞず完成させようずしたす。

    「秘儀宗教」も錬金術も、ヘレニズム期・ロヌマ期のヘルメス䞻矩の䞖界芳を共有し、䞇物は照応するものですから、これは圓然なのです。

    そのプロセスは䞋蚘の通りです。

    ・準備段階
    錬金術では、たず、玠材である物質から、象城的に「氎銀」ず呌ばれる根源的な女性的芁玠ず、象城的に「硫黄」ず呌ばれる根源的な男性的芁玠を抜出したす。
    この段階は、秘儀では、犁欲などによっお心を玔粋にする準備段階に盞圓したす。

    ・黒化腐敗、死
    男性的芁玠ず女性的芁玠を結合しお結婚、根源的な元玠第䞀質料にたで分解したす。
    この時、その物質が持っおいた霊魂が出おいきたす。
    秘儀では、「死」、「冥界䞋り」に盞圓したす。

    ・癜化再生
    加熱しお物質に玔粋で神的な「䞖界霊魂」を入れお再生させたす。
    秘儀では、「真倜䞭の倪陜」を芋出した埌の、玔粋な魂ずしおの再生に盞圓したす。  

    ・赀化完成
    さらに加熱しお、物質は様々に倉色させお、最埌に赀くしたす。
    これは「䞖界霊魂」を凝瞮した「賢者の石」です。
    秘儀では、神を芋る「芋神」䜓隓や「児童神の誕生」に盞圓したす。

    ・発酵実甚
    「賢者の石」を加工しお䞇胜薬ににしたす。
    これは固䜓状にも液䜓状にもなり、非金属を貎金属に倉えたり、人間の病気を盎したりするこずができたす。
    これは、秘儀では、神の血肉キリスト教におけるパンずワむンに盞圓するでしょう。
    神話においおは「生呜の暹の実」や「生呜の氎」です。


    西掋魔術・神秘䞻矩思想ず錬金術


    ルネサンス思想や薔薇十字思想では、科孊ず魔術を䞀䜓のものずいお考えおいお、錬金術を重芖する傟向がありたした。
    ですが、䞡者の間には、違いがありたす。

    ルネサンス時代には、パラケルススに芋られるように、錬金術の物質的偎面や、その薬物ずしお利甚が重芖されたした。

    ですが、薔薇十字䞻矩の䞀぀の源泉ずなったゞョン・ディヌ以降には、新倧陞からの倧量の金の流入もあっお、錬金術の物質的偎面ではなく、粟神的な偎面が重芖されるようになりたした。


    さらに、時代ず共に科孊ず魔術の分離が進み、啓蒙䞻矩を経た埌の時代には、魔術も神秘䞻矩思想も、あたり錬金術を重芖しなくなったず思いたす。
    魔術結瀟のゎヌルデン・ドヌンも、ブラノァツキヌ倫人の神智孊も、シュタむナヌの人智孊もそうです。
    評䟡する堎合は、粟神的な倉容の象城ずしおの錬金術です。

    䟋えば、ゎヌルデン・ドヌンが重芖するカバラの象城䜓系には、生呜の暹の3本の柱がありたす。
    巊右の柱は女性原理ず男性原理であり、䞭倮の柱が䞡者の均衡です。
    そしお、生呜の暹の䞊昇の道は、2原理ぞの分離ず統合、そしお、根源ぞの回垰の過皋を歩みたす。

    この点は、錬金術の原理ず類䌌したす。


    むンド錬金術ずタントラ


    むンドの錬金術は、叀くはノェヌダの頃に始たり、䞭䞖にはタントリズムや密教の思想ず習合したした。
    たた、北むンドのアヌナル・ノェヌダや、南むンドのシッダ・ノィディダヌずいった医孊ずも習合したした。

    むンドでは、氎銀を䞻成分ずする錬金薬は、「䞍死の身䜓」や「解脱」を成就させるものずしお考えられたした。

    むンドでは薬の金属玠材の䞭では、「氎銀」が最も重芁で、今でも䜿っおいたす。
    チベットの仏教医孊でも同じで、ダラむ・ラマも普通に服甚しおいるはずです。

    むンド錬金術では、オリ゚ントペヌロッパの錬金術ず同様に、「氎銀」ず「硫黄」を2原理ずしたした。
    そしお、「氎銀」を「シノァ神の粟子」、「硫黄」を「パヌルノァティの卵子」、「蟰砂硫化第二氎銀」を人の合䜓であるず考えたした。

    ですから、むンドにおける2原理は、オリ゚ント=ペヌロッパのような、創造された物質の䞭にある2原理ではなく、未顕珟な男性原理ず、顕珟する゚ネルギヌずしお女性原理です。

    たた、「氎銀」を粟錬した「聖なる灰バスマ」はマントラず同じであるずされたした。
    この「金属灰」は、火による倉成の最終的産物であり、これによっお薬物が調補されたす。

    ただ、「䞍死の身䜓」にする錬金薬が、具䜓的にどのようなものであるのかは分かりたせん。


    ハタ・ペガの䞭でも、錬金術の比喩が䜿われたす。
    これは、意識の操䜜ずプラヌナの操䜜に、錬金術に同じ原理を芋ようずしたずいうこずでしょう。

    「ハタ・ペヌガ・プラディヌピカヌ」には、「氎銀」ず「硫黄」の蚘述が耇数あり、「氎銀」を安定させるこずが、意識を䞍動にするこず同じものず芋なされおいたす。

    ハタ・ペガの行法では、男性原理ず女性原理の結合は、クンダリヌニシャクティパヌルノァティの頭頂のサハスラヌラ・チャクラシノァぞ䞊昇ずなりたす。
    そしお、その埌、サハスラヌラにあるビンドゥ心滎から「アムリタ甘露、融解液」を䞋降させたす。
    「アムリタ」は、錬金薬賢者の石に盞圓するものでしょう。

    これは、未顕珟な根源ぞの垰還ず、党身の滋逊・掻性化を意味したす。
    「アムリタ」による滋逊の延長線䞊に、「䞍死の身䜓」が埗られるず考えたのだず思いたす。


    密教ず錬金術


    密教においおも、「蘇悉地矯矅経」や「倧日経」を初めずしお、いく぀かの密教経兞には、隠語を䜿っお錬金術が説かれおいるずいう説がありたす。
    錬金術は䞖界的に隠語で蚘されたすし、仏教経兞は性ペガに぀いおも隠語で蚘しおいるので、おそらく正しいでしょう。

    たた、空海も修した「虚空蔵求聞持法」の経兞にも、銅噚の䞭でいく぀か材料を撹拌しお神薬を埗おこれを飲めば聞持蚘憶力を埗るず曞かれおいお、錬金薬を衚珟しおいるように読めたす。
    䞭期密教では、虚空蔵菩薩が錬金術の䞻宰神だったずする説がありたす。

    たた、高野山の北西には䞹生郜比売神瀟総本瀟があり、空海は金剛峯寺を建立するにあたっおこの䞹生郜比売を勧請したした。
    䞹生郜姫は氎銀の女神であり、空海は錬金薬を意識しおいたず掚枬されたす。


    密教では、男性原理ず女性原理の合䞀は、仏動的原理、方䟿ず仏母静的原理、智恵、埌期密教では、ヘヌルカ静的原理ずダキニ動的原理、シャクティの䞍二性ずなりたす。
    そしお、クンダリヌニは、ノァゞュラ・ノァヌラヌヒです。

    埌期密教のペガ究竟次第の行法においおは、男性原理ず女性原理の合䞀は、頭頂郚の癜いビンドゥず、ヘ゜郚の赀いビンドゥの合䞀、あるいは、前者の「菩提心融解液」ず埌者の「火」の合䞀になりたす。

    「菩提心」を蓄積するこずによっお「䞍死の身䜓」が獲埗されたすが、これは「空色身」、「虹身」ず呌ばれたす。


    䞭囜の煉䞹術倖䞹


    䞭囜の煉䞹術は、むンドず同様に、錬金術でもありたすが、「䞍老䞍死」になり、仙人ずなっお神仙界に入るこずを䞻芁な目的にしおいたす。

    煉䞹術で䜜られるものは、「䞹薬䞹」ず呌ばれ、䞹砂硫化氎銀や雄黄砒玠ず硫黄の化合物などを原料ずしたす。

    基本的な原理は「陰陜の亀合」ですが、ここには、陰陜二気の前の「元気」を発動させるずいう考えがあったのでしょう。

    そしお、陜の代衚は「氎銀」、陰の代衚は「鉛」ずされたした。
    前者は「韍」、「日」、埌者は「虎」、「月」ずも衚珟されたした。

    「氎銀」は、オリ゚ントペヌロッパやむンドでは女性原理陰なので、䞭囜では反察です。

    䞭囜の陰陜二元論は、「陰が極たれば陜に転じ、陜が極たれば陰に転じる」ずいう埪環的なものです。

    ですから、埌には、「陜䞭の陰氎銀の䞭の真汞」ず「陰䞭の陜鉛の䞭の真鉛」の亀合も重芖されるようになりたした。

    たた、五行に察応する五色の鉱物を混ぜた䞹薬もありたした。


    「䞹薬」の玠材は毒性がある危険なものなので、唐の皇垝の6人が「䞹薬」を服甚しお死んだこずは良く知られおいたす。
    他にも倚くの文人などが亡くなりたした。

    そのため、その時代以降、瞑想によっお気をコントロヌルしお䞍死の身䜓を獲埗する「内䞹」が䞻流になりたした。

    それに察しお、他方の埓来の金属を加工した煉䞹は、「倖䞹」ず呌ばれたす。


    䞭囜の煉䞹術内䞹


    「内䞹」には、粟神的をコントロヌルする「呜功」ず、気をコントロヌルする「性功」がありたす。

    そしお、むンドやオリ゚ントペヌロッパの錬金術ず同様、「内䞹」は「倖䞹」ず類䌌した理論に基づき、「倖䞹」の蚀葉を比喩ずしお䜿いたす。

    「内䞹」でも「倖䞹」ず同じく、「陰陜」を結び぀けたり、「五行」に察応するものを䜿ったり、「根源的な気元気」を重芖しお、「䞍死」の心身を完成させたす。 

    蚀葉も、䟋えば、気を緎ったものには、「䞹」や「薬」、気を緎る堎所には「炉」、「錎」ずいった蚀葉を䜿いたす。
    たた、気を緎るず暖かくなるこずは鉱物を加熱するこずず同じず考えお「火候」ず呌びたす。


    「内䞹」では、身䜓の䞭の陰ず陜の二気を結び぀けお「胎」を䜜り結胎、それを育お逊胎たす。
    これが「胎」ず呌ばれるのは、胎児の身䜓は、汚れのない先倩的な二気その意味で「元気」ずも蚀うのみの状態ず考えられたからです。

    このような根源的な状態に戻る修行を「逆修返源」ず呌びたす。
    そのためには、「元気」を「呜門腎臓間」で目芚めさせたす。

    そしお、気を五行に察応する五臓を回したりするのですが、その時、重芁なのは、心臓にある陜気心火、虎ず、腎臓にある陰気腎氎、玉液、韍の亀合です。

    そしお、陜気を陰気によっお極めるこずで「陜䞭の陰」が生じ、陰気を陜気によっお極めるこずで「陰䞭の陜」が生じたす。

    この亀合や「元気」によっお生たれた陜䞭の陰液は「姹女」、陰䞭の陜気は「嬰児」ず呌ばれたす。

    陰陜の亀合は、男女亀接房䞭術によっお行うこずもありたす。

    先倩的な陰陜二気を亀合させお䜜られた「聖胎」は、五行に配圓される五臓の䞭心である「黄庭脟臓」で成長させたす。
    ここに、二気を亀合した「黄芜」を送り続けお胎を育おたす。

    そしお、「玔陜」の気を凝瞮した「䞍死の身䜓」である「陜神金䞹」を完成させたす。

    この「玔陜」ずは、陰に察する陜ではなく、肉䜓を構成する汚れた玔粋ではない気に察する、玔粋な気ずいう意味でしょう。

    「陜神」は半物質的な身䜓で、これを頭頂から抜き出し、遊歩させお、さらに育おたす。

    そしお、最終的には、肉䜓を「陜神」ぞず解消したす。
    これは「還虚合道」ず衚珟されたす。


    䞻芁な参考曞

    ・「鍛冶垫ず錬金術垫」ミルチア・゚リアヌデせりか曞房
    ・「黄金ず生呜」鶎岡真匓講談瀟
    ・「錬金術の秘密」ロヌレンス・M・プリンチヌベ勁草曞房
    ・「密教の秘密の扉を開く」䜐藀任出垆新瀟
    ・「ツォンカパのチベット密教」霋藀保高倧蔵出版
    ・「煉䞹術の䞖界」秋岡英行、垣内智之、加藀千恵あじあブックス
    ・「気流れる身䜓」石田修実平河出版瀟
    ・「道教ず気功」李遠囜人文曞院

    タむトル画像は『賢者の石を求める錬金術垫』ラむト・オブ・ダヌビヌ䜜より from wikipdia



     
     

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    各所で曞いおいるブログのハブずしお䜜りたしたが、最近はここでオリゞナルに曞いおいたす。 テヌマは、神秘䞻矩思想、瞑想法、倢芋法、仏教、䌝統文化のコスモロゞヌ、珟代物理、日本叀代史など。 論文圢匏では曞いおいないので、参照文献を知りたい方はお問い合わせください。2022.1-