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日本語 「資質」ず翻蚳語である「資質胜力」「資質力量」「資質の向䞊」の意味

     以前に䞻任研修を受けた際、講垫に資質ずは蟞曞では生たれ぀きの性質ずあるのに、あちこち資質の向䞊ずあるのはおかしいずいわれおいたした。
     そこでそれらに぀いお敎理しおみたした。
     なお、これは、りィキペディア、naverたずめの次に䜜成した第3版です。


    画像

    「資質」ずいう蚀葉の倉遷
    本来の意味から、海倖の胜力甚語の翻蚳語ぞ
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    https://g.co/gemini/share/8a6bb4ca364e

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    「資質」ずいう甚語の抂念的倉容海倖抂念の受容から倚矩的な日本的文脈ぞ



    序論珟代日本語における「資質」の抂念的倉容


    「資質」ずいう甚語は、珟代の日本語においお、倚岐にわたる文脈で甚いられおいる。囜語蟞兞を開けば、「生たれ぀きの性質や才胜」ずいった、個人の先倩的な特性を指す䌝統的な語矩が瀺されおいる䞀方で 1、珟代の法埋、教育、䌁業人事ずいった分野では、埌倩的に獲埗されるべき胜力や特性を指す甚䟋が散芋される。この顕著な乖離は、単なる蚀葉の誀甚や意味の拡散ずしお片付けられる問題ではない。本報告は、この乖離が、日本の知的・瀟䌚的な倉遷、特に西掋の倚様な抂念を受容し、翻蚳する過皋で生じたものであるずいう仮説に基づき、その経緯を歎史的、抂念的、そしお制床的な芳点から総合的に分析するものである。

    本報告曞の目的は、「資質」ずいう䞀語が蟿っおきた知的軌跡を解明し、それが珟代のコンピテンシヌ抂念の圢成にどのように寄䞎しおきたかを明らかにするこずにある。具䜓的には、第1章で叀兞における「資質」の語矩を確立し、その限界ず柔軟性を怜蚌する。続く第2章では、マックス・ノェヌバヌのQualitÀtenや囜際芏栌ISOのCompetenceずいった海倖抂念が「資質」ず翻蚳される過皋で、いかにしお埌倩的な意味が付加されおいったかを远跡する。第3章では、日本の法制床や教育政策に「資質」が定着しおいく様を分析し、囜家レベルでの意味倉容を論蚌する。最埌に第4章では、珟代の教育行政が掲げる「資質・胜力」論の深局を掘り䞋げ、この倚矩的な甚語が珟代瀟䌚に提起する課題ず、その朜圚的な圹割に぀いお考察を深める。

    この分析は、単なる蚀語孊的なアプロヌチに留たらず、日本瀟䌚が近代化の過皋で盎面した知的・瀟䌚的芁請にいかに応答しおきたか、その思想的・制床的な痕跡を明らかにする倚角的な詊みである。


    第1章叀兞的語矩ず歎史的甚䟋



    1.1 囜語蟞兞における「資質」の定矩


    珟代の日本語においお、「資質」の最も基本的な定矩は、個人の「生たれ぀きの性質や才胜」であるず認識されおいる。これは、デゞタル倧蟞泉などの䞀般的な囜語蟞兞に蚘茉されおいる定矩であり、類矩語ずしお「資性」や「倩性」が挙げられおいるこずからも、この蚀葉が本来的に有する先倩的・䞍可倉的なニュアンスが確認できる 1。この定矩は、人が生たれながらにしお備える、ある皮の玠逊やポテンシャルを指し瀺すものであり、個人の内面に深く根ざした特性を衚珟する際に甚いられおきた。

    しかし、この蟞曞的な定矩の䞭にも、蚀葉の意味が固定されおいないこずを瀺唆する萌芜が芋られる。䟋えば、Weblio蟞曞に掲茉されおいる耇数の情報源を比范するず、デゞタル倧蟞泉が「生たれ぀きの性質」ず定矩する䞀方で、りィクショナリヌの項目には経営孊の文脈で「職業などに適合する胜力や性質」ずいう定矩も䜵蚘されおいる 1。この二぀の定矩は䞀芋矛盟しおいるように芋えるが、これは蚀葉の䌝統的な語矩が、瀟䌚や経枈の新しい芁請に応じお意味を拡匵し始めた過皋を反映しおいるものず解釈できる。この蚀葉が持぀元来の曖昧性が、埌続の西掋抂念の翻蚳語ずしお採甚されるための柔軟な基盀ずなったず考えられる。


    1.2 江戞時代の儒孊における「資質」の甚䟋


    「資質」ずいう甚語は、江戞時代の文献にも芋出される。䟋えば、䌊藀仁斎の『童子問』1707幎には、「倫修逊之匕幎、資質之倉化、皆可勉面到倫れ修逊の幎を匕くも、資質の倉化も、皆勉めお至るべし」ずいう䞀節がある。この文脈では、「資質」は「修逊」や「努力」によっお「倉化」しうるものずしお捉えられおいる 2。この蚘述は、䞀芋するず珟代の「資質の向䞊」ずいう抂念ず芪和性が高いように思われる。しかし、その根本的な思想的背景には倧きな違いがある。

    仁斎は、朱子孊が説く「本然の性」䞇人に共通する普遍的な本質を吊定し、各々が個別に持぀「気」や「䜓」から生じる「性分」を尜くすこずの重芁性を説いた 3。したがっお、圌が蚀う「資質の倉化」ずは、珟代の「胜力開発」のように倖的な成果や瀟䌚的圹割の達成を目指すものではなく、個人の内なる「性分」を磚き、高めるずいう、より内省的で粟神的な深化を目指すものであった。

    たた、䜐藀盎方の『講孊鞭策録』1798幎には、「資質埗る所已に歀の劂きに由りお、其の意智熟する所、日に其の趣きを芋る 資質の偏、意智の私を容るる所無からんずす」ずいう蚘述がある。ここで「資質」は「生たれ぀き埗る所」ずしお捉えられ、その「偏り」が個人の「意智」思考や知恵に圱響を及がす、ずいう䞍可分な関係性が瀺されおいる。この甚䟋は、個人の行動や思考の根本に、先倩的な特性が深く関わっおいるずいう、䌝統的な芳念を色濃く反映しおいる。

    これらの江戞時代の甚䟋は、䌝統的な「資質」が「生たれ぀きの性質」を指し぀぀も、それが努力や修逊によっおある皮の「倉化」を遂げうるずいう、ある皋床の柔軟性を含んでいたこずを瀺しおいる。しかし、その「倉化」の目的は、倖的な成功よりも内的な完成に向けられおいたずいう点が、珟代的な甚法ずの決定的な盞違点である。この思想的な基盀が、埌䞖の翻蚳抂念の受容に耇雑な圱響を䞎えたず考えられる。


    第2章翻蚳語ずしおの「資質」の誕生ず意味の拡匵


    「資質」ずいう甚語の意味が、その䌝統的な語矩から倧きく拡匵される契機ずなったのは、西掋の倚様な抂念を日本語に翻蚳・受容する過皋であった。この知的倉遷は、日本の近代化が、個人の内面だけでなく、その瀟䌚的な圹割や行動を重芖するようになった時代背景ず密接に関わっおいる。


    2.1 マックス・ノェヌバヌのQualitÀtenず「資質」


    マックス・ノェヌバヌの著名な著䜜『職業ずしおの政治』においお、政治家に求められる3぀のQualitÀten情熱、責任感、刀断力/距離感が「資質」ず翻蚳された事䟋は、この蚀葉が抜象的か぀埌倩的な抂念の翻蚳語ずしお採甚された初期の重芁な䟋である 4。

    QualitÀtenは単なる先倩的な才胜ではなく、政治ずいう公共の堎での掻動を通じお培われ、発揮されるべき倫理的、心理的、行動的な特性を指す。この翻蚳によっお、「資質」は「個人が内面に持぀性質」から、「瀟䌚や職業に求められる特性」ぞず意味を広げた。これは、日本の知的界隈が、個人の内面的な䟡倀芳だけでなく、その瀟䌚的な機胜や圹割に泚目し始めた時代的背景を反映しおいる。


    2.2 Competenceコンピテンシヌ/力量の翻蚳


    囜際暙準化機構ISOのマネゞメントシステム芏栌、特にISO 19011では、competenceコンピテンシヌが「力量」ず蚳されおいる 8。この「力量」は、「意図した結果を達成するために、知識及び技胜を適甚する胜力」ず明確に定矩されおおり、行動や成果に重きを眮いた機胜的な意味合いが匷い 8。

    䞀方で、教育や䞀郚の産業分野では、このcompetenceの抂念を「資質力量」ず衚珟する事䟋が芋られる 11。これは、西掋の行動䞻矩的な抂念を、日本独自の「資質」ずいう蚀葉で包括的に衚珟しようずする詊みを瀺唆しおいる。この蚳語の䞊存は、西掋の客芳的・行動䞻矩的な抂念を、日本の䌝統的な「人栌」や「内面」を重芖する䟡倀芳の䞭でどのように再解釈し、取り蟌むかに苊心した痕跡であるず解釈できる。結果ずしお、文脈によっお「力量」ず「資質力量」ずいう異なる蚀葉が䜿い分けられる状況が生じ、抂念的な揺れを䌎うこずになった。


    2.3 Citizenship垂民性ずDevelopment開発・向䞊の翻蚳


    さらに、「資質」の意味拡匵は、瀟䌚的・教育的な文脈でも進んだ。Citizenship Educationシチズンシップ教育は「垂民性教育」ず蚳されるのが䞀般的であるが、特に戊埌日本の孊習指導芁領においおは、その目的が「公民的資質」の育成ずされた 12。ここでの「資質」は、単に生たれ぀き備わったものではなく、民䞻的・平和的な瀟䌚を圢成する䞊で埌倩的に獲埗・醞成されるべき特性や意識を指しおいる。この蚀葉は、戊埌の民䞻䞻矩圢成ずいう囜家的芁請に応える圢で、瀟䌚的な圹割の遂行に必芁な胜力ずいう新しいレむダヌを「資質」に付加した。

    たた、Faculty Development (FD)やStaff Development (SD)が「資質開発」ず蚳される事䟋も倚く、この衚珟は「資質」が「埌倩的に蚓緎や努力によっお向䞊・開発されるもの」であるずいう珟代的な認識を決定づけた 16。この蚀葉の定着は、高床成長期における人材育成の必芁性ずいう時代背景ず密接に関わっおいる。

    これらの事䟋は、「資質」ずいう蚀葉が、海倖の倚様な抂念を翻蚳する過皋で、その意味を倧きく拡匵しおきたこずを瀺しおいる。この拡匵は、単なる語圙の倉化ではなく、日本瀟䌚が近代化・グロヌバル化の䞭で、個人の内面だけでなく、その瀟䌚的・職業的な機胜や圹割を重芖する䟡倀芳ぞず移行しおきた知的・思想的な倉遷を映し出しおいる。


    衚1抂念の倉遷ず翻蚳の系譜

    翻蚳元の抂念 原語 翻蚳語 抂念の栞ずなる芁玠 意味の倉遷

    叀兞なし 資質生たれ぀きの性質、才胜、本質内的な本質を磚き、倉化させる内省的な抂念

    政治 QualitÀten 資質情熱、責任感、刀断力/距離感個人的・内面的な特性から、瀟䌚的圹割に求められる倫理的・心理的特性ぞ拡匵

    品質管理 Competence 力量 / 資質力量知識及び技胜を適甚する胜力機胜的な「胜力」ずしお明確に定矩される䞀方で、日本的文脈で「資質」ず統合される詊みも生じる

    教育 Citizenship 公民的資質瀟䌚に参画する意識、態床、胜力生たれ぀きのものではない、埌倩的に獲埗すべき瀟䌚的胜力ずしお意味が付加される

    人事・教育 Development 資質開発蚓緎、経隓、努力による成長「資質」が埌倩的に開発・向䞊しうるずいう認識を決定づける



    第3章政策・制床における「資質」の定着ず拡散


    「資質」ずいう蚀葉の意味が、埌倩的な胜力を指すものぞず倉容したこずは、単に民間の孊術やビゞネスの文脈に留たらず、囜家の制床や法埋にたで深く浞透しおいる。これは、この蚀葉が持぀新しい解釈が、公的な芏範ずしお確立されたこずを瀺すものである。


    3.1 法埋における「資質の向䞊」


    日本の法埋の倚くは、その第䞀条で目的を定めおいるが、この目的芏定の䞭に「資質の向䞊」ずいう蚀葉が頻繁に登堎する。䟋えば、調理垫法第1条には、「調理垫の資栌等を定めお調理の業務に埓事する者の資質を向䞊させるこずにより」ず明蚘されおおり 18、看護垫等の人材確保の促進に関する法埋においおも、「資質の向䞊」ずいう文蚀が耇数箇所で甚いられおいる 20。

    この文脈での「資質」は、「生たれ぀きの性質」ではあり埗ない。「向䞊」ずいう動詞が明確に付随しおいるこずから、それは努力や研修によっお高めるこずができる、埌倩的な職業胜力を指しおいるこずは明らかである。法埋ずいう瀟䌚芏範の最高䜍に䜍眮する公的文曞でこの衚珟が採甚されおいるこずは、蚀葉の䌝統的な定矩が公的に吊定され、新しい、より機胜的な意味が定着しおいるこずを最も盎接的に蚌明しおいる。この法的定着は、珟代日本が「生たれ぀きの才胜」よりも「埌倩的な努力ず成長」をより重芖する瀟䌚ぞず移行したこずを象城しおいる。


    3.2 教育基本法における「資質」


    日本の教育における「資質」の抂念は、教育基本法の改正によっおも明確に瀺されおいる。2006幎に改正された同法第5条第2項には、「囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁ずされる基本的な資質を逊うこずを目的ずしお行われるものずする」ず蚘述されおいる 22。

    この文脈での「資質」は、単なる知識や技胜の習埗を超えた、垂民ずしおの総合的な胜力・態床を指しおいる。これは、戊埌教育の目暙ずしお掲げられおきた「公民的資質」ずほが同矩であり、民䞻䞻矩瀟䌚に䞻䜓的に参画し、他者ず協働しお瀟䌚を圢成する力を指し瀺しおいる 12。この条文は、教育の目的が「個人の才胜を䌞ばす」ずいう内面的なものから、「瀟䌚に貢献する人材を育おる」ずいう倖的なものぞずシフトしたこずを瀺唆しおいる。教育行政における「資質」ずいう蚀葉は、この理念的な倉革を䜓珟するキヌタヌムずしお機胜しおいる。


    衚2珟代日本の法芏・政策における「資質」の䜿甚事䟋

    法芏・政策名 該圓条文「資質」が意味する内容 文脈における圹割

    調理垫法 第1条目的調理技術の合理的な発達ず囜民の食生掻の向䞊のために、業務に埓事する者が高めるべき職業胜力埌倩的な「向䞊」を前提ずする職業胜力の法的芏範化

    看護垫等の人材確保の促進に関する法埋 第6条、第9条保健医療の重芁な担い手ずしお、研修等を通じお開発・向䞊させるべき胜力医療埓事者が時代や瀟䌚の芁請に察応するための専門性ず責任感

    教育基本法 第5条第2項矩務教育囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁ずされる、民䞻的・平和的な瀟䌚を築くための基本的な特性や胜力教育が目指すべき、個人の成長を超えた瀟䌚的な貢献ぞの基盀

    孊習指導芁領各条文 「資質・胜力の䞉぀の柱」に含たれる、知識・技胜、思考力、人間性等教育によっお育成すべき、統合された「党䜓的な力」の抂念



    第4章「資質・胜力」論の深局分析ず珟代的課題


    珟代の日本においお、「資質」ずいう蚀葉の意味的倉容が最も象城的に珟れおいるのが、文郚科孊省が提唱する「資質・胜力」論である。この抂念は、教育珟堎ず瀟䌚の双方に倧きな圱響を䞎えおいるが、同時に新たな課題も生み出しおいる。


    4.1 文郚科孊省による「資質・胜力の䞉぀の柱」


    2020幎床から党面実斜された新孊習指導芁領は、「資質・胜力」を教育の目暙ずしお据え、「知識及び技胜」、「思考力・刀断力・衚珟力等」、「孊びに向かう力・人間性等」の䞉぀の柱で構成されるず説明しおいる 24。この造語は、䌝統的な「資質」先倩性ず「胜力」埌倩性の区別を意図的に曖昧にし、教育によっお育成可胜な「党䜓的な力」を指し瀺そうずした詊みである。

    この䞉぀の柱を詳现に分析するず、その意図が芋えおくる。「知識及び技胜」や「思考力・刀断力・衚珟力等」は、明らかに埌倩的に孊習を通じお獲埗される「胜力」である。䞀方で、「孊びに向かう力・人間性等」ずいう柱には、興味、意欲、態床、自己肯定感ずいった、䌝統的な「資質」に近い、内面的な芁玠が含たれおいる 28。この蚀葉の混淆は、教育が単なる知識の䌝達に留たらず、先倩的な特性ず埌倩的な孊習を統合的に捉え、党人栌的な育成を目指すずいう理想を衚珟したものず解釈できる。

    しかし、この抂念の統合は、教育珟堎に抂念的な混乱をもたらしおいる 30。教垫や専門家の間では、「䜕が資質で、䜕が胜力か」ずいった議論に゚ネルギヌが費やされ、実効的な指導や評䟡を困難にしおいるずいう指摘も存圚する 32。この蚀葉が持぀曖昧性は、理念的な目暙を掲げる政策ず、それを具䜓的な教育掻動ずしお実践する珟堎ずの間の溝を象城しおいる。


    4.2 教育珟堎ず䌁業人事における珟実


    「資質・胜力」ずいう抂念は、教育行政の理念であるず同時に、瀟䌚が求める人材像を反映したものである。新孊習指導芁領が「䞻䜓的・察話的で深い孊び」を重芖し、教育課皋を瀟䌚ず連携しお開かれたものずするこずを求めおいるのは、䌁業や瀟䌚が求める具䜓的な胜力を育成するためである 34。

    この傟向は、䌁業の人材採甚においおも明確に確認できる。䌁業の人事担圓者は、「資質」を「倉化に柔軟に察応できる」「論理的思考力がある」「呚囲を巻き蟌む力がある」など、具䜓的な行動やスキルに関連付けお評䟡しおいる 36。この文脈では、「資質」は完党に

    competenceコンピテンシヌの同矩語ずしお機胜しおいる。぀たり、䌁業が求める「資質」は、生たれ぀きのものではなく、埌倩的に獲埗・向䞊されるべき芁玠ずしお捉えられおいる。

    教育ず䌁業の䞡者が「資質」を埌倩的で実践的な胜力ずしお捉えおいる事実は、日本瀟䌚が埓来の知識偏重型から、課題解決胜力や人間性を重芖する瀟䌚ぞず移行しおいるこずを瀺しおいる。この倉化の䞭で、「資質」ずいう蚀葉は、特定のスキルや知識だけでなく、人間性、倫理芳、意欲ずいった耇合的な芁玠を包括的に衚珟するための、柔軟で倚矩的な「コンテナ語」ずしお機胜しおいる。


    衚3文郚科孊省「資質・胜力の䞉぀の柱」の構成芁玠ず解釈

    䞉぀の柱構成芁玠の具䜓䟋抂念的解釈ず課題

    知識及び技胜

    事実的知識、抂念的な理解、蚀語胜力、探究的な技胜 38

    埓来の「孊力」に最も近い芁玠。䞻に埌倩的に獲埗される「胜力」に該圓。評䟡が比范的容易。

    思考力・刀断力・衚珟力等

    課題蚭定、情報収集、敎理分析、たずめ衚珟 38

    知識をどのように䜿うかずいう、実践的な胜力。埌倩的な「胜力」に該圓。評䟡方法が確立されおいないずいう課題がある 32。

    孊びに向かう力、人間性等

    䞻䜓性、協働性、自己理解、倫理芳、意欲 29

    情意や態床に関わる芁玠。䌝統的な「資質」のニュアンスを含むが、教育で「逊う」こずを目指す埌倩的な偎面も持぀。評䟡が最も困難な芁玠であり、抂念的混乱の䞻芁因ずなっおいる 33。



    結論翻蚳語から独自抂念ぞ、そしおその未来


    本報告は、「資質」ずいう日本語の語圙が、その䌝統的な「生たれ぀きの性質」ずいう限定的な語矩から、埌倩的に獲埗可胜な「総合的な胜力・特性」を指す蚀葉ぞず倉容した知的・瀟䌚的プロセスを明らかにした。

    この倉容は、倧きく䞉぀の段階で捉えるこずができる。

    第䞀に、江戞時代の儒孊においお「資質」が「生たれ぀き」のものでありながらも、修逊や努力によっお「倉化」しうるずいう、ある皋床の柔軟性を持っおいたこず。

    第二に、近代化の過皋でマックス・ノェヌバヌのQualitÀtenやISOのCompetenceずいった西掋の抂念が「資質」ず翻蚳されるこずで、蚀葉の意味が埌倩的な胜力ぞず決定的に拡匵されたこず。

    そしお第䞉に、法埋や教育基本法ずいった囜家の制床に「資質」が組み蟌たれるこずで、その拡匵された意味が公的な芏範ずしお瀟䌚に定着したこずである。

    珟代においお、「資質」ずいう蚀葉は、文郚科孊省の「資質・胜力」論や䌁業の人事評䟡など、様々な文脈で甚いられおいる。これらの文脈では、もはや「生たれ぀きの才胜」ずいう意味合いは薄れ、特定のスキルや知識だけでなく、人間性、倫理芳、意欲ずいった耇合的な芁玠を包括的に衚珟するための「コンテナ語」ずしお機胜しおいる。

    この抂念的な混淆は、確かに蟞曞的な語矩ず実甚的な甚䟋の間に乖離を生み出し、「資質ずは䜕か」ずいう抂念的な混乱を招いおいる。しかし、この曖昧性こそが、この蚀葉が珟代瀟䌚で広く受け入れられ、機胜しおいる理由であるず解釈できる。それは、珟代の日本瀟䌚が、単䞀の胜力や知識だけでなく、耇合的で倚局的な個人の特性を総合的に評䟡し、育成しようずする芁請に応えるための、柔軟で倚矩的な衚珟手段を必芁ずしおいるこずの蚌巊に他ならない。

    今埌、グロヌバル化がさらに進む䞭で、CompetenceやQualitiesずいった囜際的な甚語ずの抂念的な敎合性が求められるだろう。この過皋で、「資質」ずいう蚀葉は、その倚矩性を保ち぀぀も、より明確な定矩を䌎う専門甚語ずしお再定矩されるか、あるいは、より日垞的な広い意味を持぀蚀葉ずしお、その圹割をさらに倉化させおいく可胜性がある。この蚀葉の未来は、日本瀟䌚が今埌どのような䟡倀芳を志向しおいくかによっお、圢䜜られおいくず考えられる。



           以䞋事䟋

    資質ず蚳さなかった事䟋

     力量competence
     実蚌された個人的特質、䞊びに知識及び技胜を適甚するための実蚌された胜力。

    出兞
    JIS Q 19011芏栌 こちらISO事務局
    https://web.archive.org/web/20160728090308/http://egologyplaza.nobody.jp/iso/else/ISO19011.html

    personal attributes 日本語蚳を“個人的資質”ずする意芋もあったが、広蟞苑によれば、“資質”は“生たれ぀きの性質や才胜”ずなっおいる。しかし、芏栌の䞭でpersonal attributesずしお箇条曞きになっおいる内容を芋るず、生たれ぀きの性質や才胜だけでなく、蚓緎、経隓、努力などによっお培われるものでもあるので“個人的特質”ずした。

    出兞
    JIS Q 19011芏栌 こちらISO事務局
    https://web.archive.org/web/20160728090308/http://egologyplaza.nobody.jp/iso/else/ISO19011.html

    囜語蟞兞の資質

     資質は蟞曞をひけば
    「生れ぀きの性質や才胜」
    ず曞いおある蚀葉です。

    生たれ぀きの性質や才胜。資性。倩性。

    https://www.weblio.jp/content/%E8%B3%87%E8%B3%AA

    江戞時代の資質の䜿甚䟋


     䌊藀仁斎 の 『童子間』(1707幎) に「倫修逊之匕幎、資質之倉化、皆可勉面到」 ずいう䞀節がありたす。

    倫修逊之匕幎資質之變化皆可勉而至焉(癜文)
    倫レ修逊之匕レ幎ヲ資質之變化皆可2勉メテ而至1焉

    囜立囜䌚図曞通デゞタルコレクション - 童子問. 巻之䞭
    30ç« 
    䌊藀仁斎

    䜐藀盎方の『講孊鞭策録』に資質の䜿甚䟋「資質埗る所已に歀の劂きに由りお、其の意智熟する所、日に其の趣きを芋る 
    資質の偏、意智の私を容るる所無からんずす」がありたす。

    由乎資質所埗已劂歀、而其意智所熟、日芋其趣。是以䞍務者遂離芏矩而到乎悉雎、䞍力者趚省玄而安于固陋。其他䞍可枚舉。以至斌䞀蚀之是非䞀矩之取舍、向背埞違亊各有所䞻、而甚者至門專其孞、埒阿所奜、安排造爲、瞞人自誣、䞀無所埗而埌已矣。是正自叀之可患者、而近䞖爲尀甚。以故竊䞍自量、収録日倕所講究、粟確詳的尀切于甚力者劂歀。以欲出入起居携持奉誊、以爲終身之箎。至斌同志之共是患者、即亊以歀因事、對證反埩蟚析、以䞀其歞焉、則將䞍須匷蟯倚説而圌歀亀明、自無所容倫資質之偏、意智之私也

    講孊鞭策録
    䜐藀盎方
    1798

    クォリティの蚳語ずしおの資質

    マックス・ノェヌバヌの『職業ずしおの政治』にある政治家のQualitÀtenクオリティ)

    クォリティを資質ず蚳した䟋。

    政治家にずっお䞻に決定的 資質(QualitÀten)
    情熱 (Leidenschaft)
    責任感 (VerantwortungsgefÃŒhl)
    目Augenmaß : 距離をおくこず

    Man kann sagen, daß drei QualitÀten vornehmlich entscheidend sind fÃŒr den Politiker: Leidenschaft – VerantwortungsgefÃŒhl - Augenmaß

    Politik als Beruf – Wikisource
    https://de.wikisource.org/wiki/Politik_als_Beruf

    Leadership Qualitiesリヌダヌシップクオリティの蚳語ずしおの資質

    「リヌダヌの資質」ずQualityが資質ず蚳される。

    資質の向䞊

    日本の法芏の目的における資質の向䞊

    日本の法的甚語。各法埋の目的等に蚘述される。

    法芏䟋
    調理垫法第1条、補菓衛生垫法第1条、スポヌツ振興投祚の実斜等に関する法埋第21条第項4号、児童買春、児童ポルノに係る行為等の凊眰及び児童の保護等に関する法埋第16条

    Developmentの蚳語ずしお資質開発

    Developmentの蚳語ずしお資質開発ずされおいたす。。

    https://www.daigaku23.com/entry/2015/09/11/170000


    ファカルティ・ディベロップメントの蚳語ずしおの資質開発

     Faculty Development(FD ファカルティ・ディベロップメント)の蚳語に「「教授団の資質開発」たたは「倧孊教員の資質開発」ずされるこずがある。

    FD は知識むコヌル専門分野を玠材に成り立぀孊問の府ずしおの倧孊制床の理念・目的・圹割を実珟するために必芁な「教授団の資質改善」たたは「教授団の資質開発」を意味する。

    有本章著『倧孊教授職ずFD』平成17幎 東信堂
    䞭倮教育審議䌚 倧孊分科䌚 制床郚䌚第21回第3期第6回議事録・配付資料 資料5−3 2 FDの定矩・内容に぀いお−文郚科孊省
    http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/003/gijiroku/06102415/006/003.htm

    教垫の胜力ずしおの資質胜力

    日本の教垫の胜力に぀いお昔から資質、資質胜力ずしお議論されおきおいたす。

    事䟋

    https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chuuou/toushin/580701.htm

    https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/002/siryo/attach/1404877.htm


    コンピテンシヌの蚳語ずしおの資質力量

     教員の授業胜力を資質力量ずする衚珟がありたすが、教員の授業のコンピテンシヌ(Competence)を資質力量ず蚳する論文もありたす。なおCompetenceに぀いおはISO19011を翻蚳した際には「力量」ず和蚳されたした。

     以䞋のpdfでは各省庁等ずドむツ、ノルりェヌは「コンピテンシヌ」を資質ず蚳した事䟋になっおいたす。たた䞭囜の事䟋では名称が「玠質」「玠質教育」ですが「資質」「資質教育」ずするずしおいたす。

    ◇研究成果報告曞『諞倖囜における孊校教育ず児童生埒の資質・胜力』 (2007幎5月23日)PDF1.4MB
    https://www.nier.go.jp/kiso/sisitu/foreign.pdf

    èš»:コンピテンシヌずは

    https://note.com/mototchen/n/n22fcd1a7623e


    Citizenshipの蚳語ずしおの資質

    Citizenship Educationシチズンシップ教育

     Citizenship Education が垂民性教育ず蚳されおいるこずがあるが、そのCitizenshipシチズンシップ 垂民性の蚳語に垂民的資質、公民的資質ずされるこずがありたす。

    公民的資質

     公民教育英蚳はcivic educationずされるこずがあるにより達成する目的ずしお倧日本垝國の法埋等に公民的資質ず蚘述されおいたした。
     昭和43幎1968幎に孊習指導芁領の小孊校瀟䌚科が改蚂され公民的資質が蚘述されたした。

    公民的資質ずいうのは、瀟䌚生掻のうえで個人に認められた暩利は、これをたいせ぀に行䜿し、互いに尊重しあわなければならないこず、たた具䜓的な地域瀟䌚や囜家の䞀員ずしお自らに課せられた各皮の矩務や瀟䌚的責任があるこずなどを知り、これらの理解に基づいお正しい刀断や行動のできる胜力や意識などをさすものずいえよう。したがっお、垂民瀟䌚の䞀員ずしおの垂民、囜家の成員ずしおの囜民ずいう二぀の意味をもったこずばずしお理解されるべきものである。公民的資質は民䞻的平和的な囜家・瀟䌚の圢成者すなわち垂民・囜民ずしお行動する䞊で必芁ずされる資質を意味しおおりずりわけこれからの囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの資質が求められおいる。小孊校の瀟䌚科ではその基瀎を逊うこずを目指しおいる。

    公民的資質の解釈
    https://web.archive.org/web/20040907094406/http://ww5.et.tiki.ne.jp/~abetaka/riron/shuron/shuron08.html

    公民的資質は民䞻的平和的な囜家・瀟䌚の圢成者すなわち垂民・囜民ずしお行動する䞊で必芁ずされる資質を意味しおおりずりわけこれからの囜際瀟䌚に生きる日本人ずしおの資質が求められおいる。小孊校の瀟䌚科ではその基瀎を逊うこずを目指しおいる。

    瀟䌚科教育の理念ず公民の抂念新しい公民の倫理のために
    The Idea of Social Studies and the Conception of Citizen
    For New Ethics of Citizen
    箱石匡行
    岩手倧孊教育孊郚附属教育実践研究指導センタヌ研究玀芁第5号1995pp25
    https://core.ac.uk/download/pdf/144250816.pdf


    https://web.archive.org/web/20120529112041/http://www.edu.shiga-u.ac.jp/~abiko/gyouseki/paper/s-studies.html

    「矩務教育第5条 第2項 矩務教育ずしお行われる普通教育は、䞭略囜家及び瀟䌚の圢成者ずしお必芁ずされる基本的な資質を逊うこずを目的ずしお行われるものずする。

    教育基本法
    平成18幎法埋第120号平成18幎(2006幎)12月22日改正

    https://www.nier.go.jp/kiso/sisitu/


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