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6月、桜桃忌。䞉鷹を歩き、倪宰治の蚘憶を蟿る。

    6月19日。桜桃忌のこの日、䞉鷹を散策するこずは数幎来の念願だった。䞉鷹駅にも久しぶりに䞊陞。

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    玉川䞊氎に぀いお、東京郜氎道局の看板があった。この氎路により倚摩川の氎を江戞䞭に䟛絊させた功瞟を称えおいる。その隣には、倪宰の玹介。玉川䞊氎が文人に芪したれたずいう文脈だが、ここで入氎自殺した倪宰を玹介するのは䜕ずも蚀えない気持ちになる。

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    生掻甚氎ず玹介したその隣なので、尚曎際立っおしたう。この浅い氎路に飛び蟌み ずい぀も䞍思議な気持ちがするが、看板にある写真をみるず、数日間遺䜓が芋぀けられなかったのも頷ける氎量だ。

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    小川にしか芋えない

    今回は䞉鷹垂のサむトに掲茉されおいた「倪宰治のゆかりの堎所」マップを芋ながら散策した。たずは玉川䞊氎11番沿いを歩いお、玉鹿石12番をめざす。

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    考えおみれば6月だから季節なのだけど、桜桃忌の玉川䞊氎は玫陜花が矎しいこずが分かった。倪宰がその生涯を終えた季節にも、この地に玫陜花は咲いおいただろうか。

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    歩いおいるず右手に䜕か曞いおあるのが芋えた。「䞡岞の桜は、もう葉桜になっおいお」、春になったらここは桜が咲くのかな。

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    「玉鹿石」12番をめがけお歩いおいたのに、気が぀いたら通り過ぎおいた。

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    このあたりの玉川䞊氎で愛人の山厎富栄ず入氎したずみられ、その䜍眮に倪宰の故郷青森の玉鹿石が眮かれた。たしかここに靎が眮いおあったんだっけ。萜ちたいず最埌に螏ん匵った跡があったずか、なかったずか。

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    入氎した堎所に来たのなら、遺䜓が匕き䞊げられた堎所たで歩いおおきたい。䞍謹慎ながらそんな気持ちが湧いおきた。歩くず17分ほどらしい。

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    䞉鷹の森矎術通も、井の頭線沿い散歩も投皿したいず思い぀぀、䜏宅街から次第に自然豊かな散策路に入っおいく。

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    リスくらい駆け回っおもおかしくないず思いながら、緑道を歩く。私は新緑の季節が奜きだから、桜桃忌にここを歩くのは特別な思いに駆られる。

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    「ほたるばし」、翌日から怿山荘で蛍を芋にいくこずもあっお、運呜的な出䌚いを感じる。郜内ずいっおも、䞉鷹のこの自然ならそりゃ蛍も芋えるだろうず思った。

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    それにしおも、鬱蒌ずしお無法地垯のようだ。手付かずの自然ずいうか、蛍もさぞかし掻発なこずず思う。

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    これは、かなり圓時の景色に近いのではないか。先ほど芋た銀色の看板の、玉川䞊氎のぞりに腰掛ける倪宰の写真にそっくりに芋える。もっず氎量は倚いけれど。

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    この「新橋」のあたりで、倪宰ず山厎富栄の遺䜓が発芋されたずいう。

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    この堎所か、ず感慚深い気持ちがした。本や映画でこのずきの情景に぀いお読んでいたからだ。

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    玉川䞊氎を離れお、「連雀湯跡」5番をめざす。あたりに小さな看板に驚く。ホンダの店前に、説明曞きがあった。前の通りは車の亀通量が倚いので泚意である。

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    倪宰の銎染みの銭湯、奥様ず長女を連れお行ったずか。なんおこずはない、ここにあったのかず思う皋床。でも、このあたりを歩いお、家族の時間がここにあったのだず思うず嬉しくなる。

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    次に、「井心亭」4番の癟日玅をめざす。

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    目圓おの路地に曲がるずき、桜桃忌だから人も倚いかなず考えた。歩きながら、どこだろうず芋おいたら、思った以䞊に普通の朚だった。

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    ここは䞉鷹垂の和颚文化斜蚭で、旧宅の玄関に前に怍っおいた癟日玅を移怍したずいう。

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    ずりあえず觊っおパワヌをいただいおみた。神瀟にある埡神朚など立掟な倧朚は觊れるこずがあるけど、察しおこれは现くお頌りない。その頌りない现さすらも、倪宰治本人の肩を借りるようで、むしろ少し嬉しい気がした。

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    実は、この癟日玅の朚の前に車が止たっおいお党䜓を撮圱するのにしばらく埅った。荷物を運んでるようだったが、なぜ私が埅っおいるのか䞍思議そうだった。今日ずいう日にここ䞉鷹にいながら、その目の前の朚の謂れも知らず、たしおや今日が䜕の日かも知らないのだろう。知らない方が圓たり前か。

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    駐車䞭の車を埅぀

    「倪宰治旧宅跡」13番は、あたりにも䜏宅街だったため写真を撮らなかった。私道のため立ち入るこずはできない。

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    井心亭はどんな斜蚭かわからず、気軜に入っおいいずころではなさそうに芋えたので断念した。

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    真っ盎ぐに行くず調垃。この蟺りの土地は高校時代を思い出す。ここのガストも前に来たこずがある気がする。

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    「犅林寺」16番におたいり。アゞア系倖囜人の芪子が1組だけいた。

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    犅林寺でお参りするのは二床目。以前は桜䞊朚を通っおきたけれど、今は玫陜花。

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    有名人のお墓には案内図がある。初めお来たずきは心底ドキドキしたものだ。

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    案内図を芋たもののあたり頭に入っおいない。しかし、人だかりでその堎所は分かる。想像したよりも混雑しおいなかった。

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    あヌさくらんが
    墓石にさくらんがが詰たっおいる様子は桜桃忌の通䟋。それを無事に芋られた喜びずいったら

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    実は先日、䞉鷹垂よりご遺族のメッセヌゞずしお異䟋の泚意喚起があったのだ。お䟛え物は持ち垰り、節床ある参拝をお願いしたいず。右偎の銀色の立お看板にもその旚曞いおある。だから諊めおいたのに、さくらんがが沢山。桜桃忌ず倪宰の顔写真の幕もかっこいい。お墓の写真を撮るっお、正盎抵抗があるけれどこれは撮りたい。

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    䜕人もが墓石の前でしばらく立ちすくむ。䌚話しおいる若い女性二人組、ずヌっず立っお眺めるおじさん。さっきいた倖囜人芪子の嚘さんも少しだけ芋おいたが、気たずかったのかそそくさず垰っお行った。

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    駅の方ぞず戻る途䞭、八癟屋さんを芗くず、さくらんがが䞀番前に売られおいた。
    「田蟺肉店離れ跡」9番も通ったのだけど、今はサむれリダになっおいた。案内板がどうしおも芋぀けられなくお断念した。斜陜を曞き継ぐために借りたアパヌトの堎所らしい。

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    こちらは「うなぎ若束屋跡」8番、線集者ずの打ち合わせ堎所にしおいた銎染みの屋台。この写真は初めお芋た。

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    「䞭鉢家跡」7番は疎開から戻っお借りた仕事堎。「ノィペンの劻」を曞いた堎所で、「朝」の舞台の郚屋だずいう。

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    歩くたびにゆかりの地を通り、その足跡ず蚘憶をたどるこずができる。ほんずうに、倪宰ファンにはたたらない街だ。

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    あの向こうに倪宰のお気に入りだった「陞橋」6番がある。䞭倮線の䞊にかかる橋だ。行きたかったけれど時間切れになりかけたので断念。

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    䞉鷹駅たで垰っおきた。倪宰のこずをたた䞀぀知れた気がしお嬉しかった。この先の人生も、䜜品を読み返しおはこの日を思い出したい。

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    今日もどこかぞ、地続きに。街を巡り、土地の蚘憶を蟿る䌑日の蚘録。党囜転勀20代䌚瀟員。皆さんの蚘事を読むのも奜きで無蚀スキしおたす☺

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