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Photo bymikitanishi3

Mr.2の転職。

    転職活動をしたことがある。
    今とは違う業界を考えていた。
    自分に適した仕事は何だろう。

    そう考え始めたとき、
    参考になるのは自分の過去だった。

    今の小さな職場で、自分は2番手の存在。

    そういえば、
    自分は何かと「2番」に縁がある。

    姉に続いて、2番目。
    高校では副部長。
    大学でも副部長。

    集団の中で、
    2番手になることが多かった。

    そして、2番手は
    どうしても人と人の間に挟まれる。

    姉と妹。
    顧問、部長と部員。
    上司と部下。

    上司の考えを汲み取り、
    みんなの悩みや不安を聞く。

    その間に立って調整する。

    現場に伝える。
    トップに届ける。

    そんな、架け橋のような役割。

    調和を好む。
    柔軟に動く。

    何より、人を見ることが好きなのだと思う。

    一人ひとりと、
    ゆっくり話すことが好きだ。
    聞くことが好きだ。
    知れることが好きだ。

    だから、
    橋渡し役というのは、
    自分に向いているのかもしれない。

    どっしりと構えるよりも、
    黒子のようにウロウロするほうが好き。

    足りないところがあれば補う。
    誰かが困っていれば、そちらへ向かう。

    そういう働き方が、
    自分の性格には合っているのだと思う。

    先頭に立って、
    みんなを引っ張っていくタイプではない。

    どちらかといえば、
    誰かを支えるほうが好きだ。

    それは長所でもあり、短所でもある。

    適材適所。
    向いている場所は、
    人それぞれ違うのだろう。

    転職活動を始めた頃は
    なりたい自分を想像した。

    そして、その自分に寄せてアピールした。

    うまくいかなかった。

    当然だ。
    それは自分じゃないから。

    そもそも、
    無理をして内定をもらっても、
    その先の自分は本物なのだろうか。

    全く違う業界へ行くことの難しさも知った。

    自分が、いかに資格に頼ってきたか。

    資格がなければ自分には何が残る?
    いったい自分は何者なのだろう?

    行き詰まった自分は、
    初めて「適職診断」というものをやってみた。
    MBTI診断もやってみた。

    正直、あまり信じるタイプではない。
    遊び半分だった。

    けれど、
    診断結果を見たときは、
    思わず声が出た。

    結果は、ISFJ。

    適職として挙げられていたのは、
    医療従事者。

    そして、
    人事関連の仕事も適任らしい。

    医療従事者は今の自分の仕事そのもの。

    そして、ようやく手にした内定は
    人事の仕事だった。

    偶然なのかもしれない。
    診断がすべてではない。

    それでも、少しだけ腑に落ちた。

    そもそも自分は
    間違っていたのかもしれない。

    自分は何者なのか。
    自分は何屋さんなのか。

    その答えを探す前に、
    「なりたい自分」を作ろうとしていた。

    過去を振り返ることを怠っていた。

    「自分探し」を楽しみ始めてから、
    少しずつ物事がうまくいくようになった。

    転職活動は
    自分を見つめ直す良いきっかけになる。

    自分は何をしているときの
    自分のことが好きなのか。

    「こんな人になりたい」
    という目標から逆算する方法は
    自分には難しかった。

    もっとわかりやすく
    答えは自分の歴史の中にあった。

    人と人の間に立つ自分。
    話を聞く自分。
    誰かを支える自分。

    未来の自分を想像するより、
    過去の自分を振り返る。

    ありのままの自分を受け入れる。

    いままでの自分はどんなタイプ?
    自分の得意技は?弱点は?
    相性の良いタイプは?

    そうやって
    自分の得意を楽しみながら探せばいい。

    その得意を磨いて磨いて、
    誰かの役に立てることがあれば
    それが自分の役割だと思う。

    振り返ってみる。

    そうすればきっと、
    手を振る幼い自分が教えてくれる。

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