
人間をやめる|イワシハザードを救うかもしれないワクチン開発
諸君、いま世界でイワシハザードが起きている。
そう、I(イワシ)-ウイルス……
もしくはA-ウイルスかもしれない。
P-ウイルスの可能性もある。
それかY-ウイルスの危険性も考えられる。
どれが漏洩したかわからない。
なんなら、すべてかもしれない。
これらのウイルスは危険度が高い。
インフルエンザやコロナなんかよりも凶悪なのだ。
感染すればイワシになる。
もしくはイワシになる。
イワシにしかならない。
世界がイワシで溢れている。
ウイルスは驚異的な速度で進化を遂げている。
いよいよイワシに足が生えている。
大群のイワシが陸を走り、襲撃してくる。
危険すぎる。
私はワクチンを開発する。
材料は、ウイルスの抗体を持つ『五木ひろし』だ。
野生の五木ひろしにシビレ罠を仕掛け、捕獲用麻酔玉で眠らせる。
研究所に持ち帰り、それでもなお歌い続ける五木ひろしの血液を抜く。
すべて。
日夜の研究、実験を経て完成した。
臨床試験は?
安全性の確認は?
副作用の検証は?
そんなものしていない。
人類を救うかもしれないし、救わないかもしれないワクチンだ。

ワクチン投与の被験者を募集している。
