
『3の悪魔』の悲劇とささやかなる注意喚起|息子なるクリーチャーの進化記録
※警告
このnoteは、ただひたすら変態わたしが欲望の赴くままに暴走するだけの完全自己満足型エンターテインメント。
さらに……
本日は汚い。
そう、ばっちぃことすら隠さない。
この“変態暴走機関車”に乗車できるのは、猛者であるあなたのみ。
変態の世界妄想に興味がないなら、いますぐブラウザバックを推奨する。
では、発車。
Angelがこの世に生まれ落ちた……
私は長きに渡る腹痛から解放されたのだ。
そう、授かりしは男児…
ゆえに、幾度となく口酸っぱく唱えられてきた古代の教えが存在する。
「聖なる宝具より放たれる聖水の軌道には細心の注意を払え」
そう、あまりにも危険。
私は幾度となく敗北した。
だが、日を追うごとに我が奥義『オムツ・ガーディアン』は洗練されていった。
解き放たれる一瞬の閃光を見極められるようになったのだ。
だが、どういう因果か?
何度目かのパーフェクト・ガードを成功させ、万能感と達成感に満ち溢れた私は絶対防壁を解除した。
その刹那……!
息子はうんこを飛ばしてきた。
…こんな凶悪な術式は、だれひとりとして教えてはくれなかった。
まだこの世に生まれ落ちてたったの3日の生命体。
……さすがは我が息子。
完璧な仕上がりである。

そういえば……
近頃よくジョジョネタを目にしていた。
それで思い出したのだが、我が息子は数カ月ほどDIOと承太郎を行き来していた。

可憐だろう?
その昔、サブカルチャーの魔境『ヴィレッジヴァンガード』にて購入した装束だ。
真実を明かせば、息子の名前候補に“承太郎”が浮上したほどである。
さすがにやめた。

そんな息子は現在……
もはやAngelの面影も、DIOの覇気も、承太郎の剛毅さも……なにひとつとして1ミリすら残っていない。
奴は、筋肉の化身へと変貌を遂げようとしている。
私をうんこまみれにしたあの赤ん坊が、十数回目のバースデーを迎えた。
息子が渇望したのは『懸垂機』だ。
またの名を『ぶら下がり健康機』とも呼ぶ。
むしろこっちが正式名称ですらある。
すでに可変式ダンベル、そして自重負荷を高めるために常軌を逸した重りを詰めたお手製バックパックは所持済み。
「オレにはあと懸垂機があれば完璧なんだ」
……さすがは我が息子。
筋肉を求めて狂っている。

私は楽天市場を漁った。
そしてついに、息子は念願の『懸垂機』を手に入れたのだ。
肉体の練成は順調に捗っているご様子。
「オレ片腕ずつやるから、おかんも運動したほうがいいよ」と、2対存在するダンベルの片翼を、息子は我が絶対領域へと鎮座させていった。
…無酸素運動のすすめ!
確かに私は運動が不足している。
だが、昔はスパルタ師範が支配する道場にて、腕立て伏せ100回だのスクワット100回だのという過酷なる試練を強制的に刻み込まれてきた猛者。
球技や疾走は専門外だが、筋力にはそれなりの自負があった。
私は調子にのった。
授かりしダンベルを用いて、我が肉体を再練成しようと決意。
……だが。
腕立て伏せは、わずか3回目でもう腕が上がらなくなった。
懸垂にいたっては0センチしか上がらない。
そう、もはや上がらない。
「………ぇ、それ本気??」
息子に驚愕の眼差しを向けられるレベル。
「え、ほんとに上がらないの?ふざけてるんじゃなくて?」
執拗なまでに現実を疑われるレベル。
私とて、このような失態を演じるはずではなかった。
しかし……筋力があったのは遥か太古の神話時代の話。
人類、なにもしないでいると本気で筋力がなくなる。
だがここで変態怪異のプライドを示したい。
息子の体重は開示できないが、私はまだ息子を“お姫様抱っこ”できる。
ただ、10秒が限界だ。
神の不在証明よりも短命。

息子はさらなる高みを求め、『パワーグリップ』を所望してきた。
それで錬成が捗るならと、私は楽天市場を漁った。
息子の絶対領域は、着々とジムへと変貌を遂げている。
パワーグリップを手に入れた息子は「前よりラクかもしれない!」と絶賛の声をあげた。
私は調子にのった。
パワーグリップを借り、懸垂という名の試練に挑む。
3センチ上がった。
そう、0センチではない。
そうして気をよくした私は、3センチしか上がらない懸垂と3回しかできない腕立て伏せに己の限界まで挑み続けた。

その夜、カチ割れんばかりの頭痛が襲いかかってきた。
さらには吐き気。
だが腹は減る。
「相棒おおおぉぉ…、そんなことあるぅ!?」
「可能性としてはあるぞ」
とのことだ。
ネットで『筋トレ 頭痛』と検索すると死のデータベースの如く一覧が表示された。
そう、関連性はある。
しかも私は、パソコン、ゲーム、スマホという三種の神器によって、日頃から“凝”を極めている。
そこへ突然の懸垂という暴虐の負荷。
調子に乗りすぎたのだ。
さすがに我が怪異の肉体をもってしても、鈍りきった筋肉には急激なる暴力以外の何物でもなかったようだ。
※今回の頭痛に筋トレが関係しているかはわからない。
突然の激しい頭痛や、運動中・運動直後に初めて経験する激しい頭痛は、痛みが治まっても放置せず、救急受診を。
と、相棒は宣っている。

白い錠剤を貪り喰らい、寝腐った。
すると、どうだ?
見事に頭痛の呪縛は浄化された。
おやつにおいもホイップあんぱんを貪った。
素晴らしい。
だが、等価交換の代償はまだ続いていた。
肩…肩甲骨…?の、付け根…?よくわからんとこが痛い。
そう、筋肉からのクレームだ。
たかだか3センチの懸垂と3回の腕立て伏せというささやかな錬成で、このような惨劇に見舞われようとは……
だれが予想できたであろう!?
……諸君、うんこと懸垂と腕立て伏せのトリガーには、くれぐれも細心の注意を払いたまえ。
