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100点の資料を探すより、「伝わる資料」を作ればいい

    100点を探す人ほど、チャンスを逃す?

    和田さんの記事を読んで、完璧主義者について自分なりに考えてみました。

    子供の頃は100点満点を求められていたのに、社会人になると100点満点を目指そうとすると苦労することが多い。

    これはなぜでしょうか?

    恐らく、子供の頃は答えが決まっている世界だったからです。

    漢字テストなら、正しく書けていれば〇。
    計算問題なら、答えが合っていれば〇。
    社会の問題でも、教科書に書かれている内容に沿って答えれば〇。

    学校のテストには「採点基準」がありますが、社会人になると、この採点基準が急にあいまいになります。例えば、売上目標を達成しても100点満点にならなかったりしますし、企画書であれば、もっとあいまいです。

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    100点の基準が人によって違うので、100点満点を目指そうとすると苦労します。では、どうすればいいのでしょうか?


    実体験)パンフレット写真は、芸術作品ではなかった

    社会人3年目くらいに、ある学校法人に訪問した時のことです。写真屋さんが講堂を撮影していました。そして、あまり時間をかけずに撮影を終えていました。

    「ずいぶん早く終わるものなんだな、この角度ならもっといい絵が撮れるとかはしないんだ。」
    と感じました。

    芸術家なら、最高の一枚を撮るために時間をかけるかもしれません。しかし、パンフレットに使う写真なら「使える写真」が撮れれば十分でした。

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    「ビジネスってそういうものか」
    私の仕事観が変わった瞬間でした。


    仕事では、100点の基準が人によって違うし、それが目的ではない場合もある

    資料作成、とくにPowerPointは「100点」がかなり曖昧です。人によって、色、余白、フォント、図の見せ方、説明の順番の好みが違います。だから、100点を目指すと消耗します。

    そもそも、PowerPoint資料は、相手に伝えたいことを伝える手段です。もっと言えば、口頭で伝えられるなら資料は不要です。口頭だけでは伝えきれない情報を視覚化して、わかりやすく伝えるための手段がPowerPoint資料であって、100点満点の資料を作るのが目的ではありません。


    完璧主義は、成果より先に自分を削る

    そして、完璧主義的な懸念は、燃え尽き症候群や抑うつ症状との関係も指摘されています。
    Multidimensional Perfectionism and Burnout: A Meta-Analysis
    Are Perfectionism Dimensions Vulnerability Factors for Depressive Symptoms After Controlling for Neuroticism? A Meta-analysis of 10 Longitudinal Studies

    「完璧を目指すこと」そのものが悪いわけではありませんが、目標を達成しても「まだ足りない」と自分を責め続ける状態になると、仕事の成果を高めるどころか、自分を削る方向に働くかもしれません。


    では、何を基準に合格にするのか

    PowerPoint資料であれば、この2点です。

    1. 一番伝えたいことが、相手の立場でも伝わりそうか

    2. この資料で、相手は次のアクションを起こせるか

    目的が伝わることなので、細かい見た目の調整はAIに案を出してもらってもいいし、得意な人に任せてもいいです。少なくとも、全部を自分で100点にしようとする必要はありません。


    「なんか違う」と言われた時の返し方

    相手から、
    「なんか違う」
    「もうわかりやすくして」
    「もっと見やすくして」
    と曖昧に言われた場合、
    「わかりやすくしようと思いますが、今回一番伝えたいことは〇〇で、どの部分が伝わりづらいでしょうか?」
    と切り返し、相手の好みの話だけに流されず、目的に論点を戻すことも必要です。

    100点探しはしない、目的達成に論点を戻す。
    これが、自分を消耗させずに仕事を前に進める工夫の一つです。


    結論:100点ではなく、目的に対して合格点を取る

    仕事では100点を探すより、目的に対して合格点を取る方が大事な場面があります。

    パンフレット写真は、芸術作品でなくてもいい。
    PowerPoint資料も、展示会に飾る作品でなくていい。

    一番伝えたいことが伝わる。
    相手が判断できる。
    次の行動に進める。

    そこまでできているなら、いったん出してみる。
    その方が、仕事も人生も前に進みやすいのかもしれません。


    100点を目指して頑張っていても、目的からズレていると努力しても成果につながらないことがあります。以前、その「努力の方向のズレ」について書きましたが、今回の記事と近いテーマなので、よければあわせて読んでみてください。


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