
【BGM】LoFi Hip Hop 初夏に向かう高知の海と川の余白を歩くエモい音色 創作秘話
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高知という土地には、不思議な「余白」があります。
海が近い。川も広い。空も広い。けれど、ただ爽快なだけではない。歩いていると、どこか感情が静かに沈殿していくような感覚があります。
今回公開した「【BGM】LoFi Hip Hop 初夏に向かう高知の海と川の余白を歩くエモい音色」は、そんな高知の“湿度を含んだ感情”をテーマに制作しました。
派手な観光地の高揚感ではなく、「何となく歩き続けたくなる空気」を音にしたかったのです。
高知という土地が持つ“静かな感情”
高知は、明るい県というイメージを持たれることが多いと思います。
実際、太平洋の開放感や、川の広さ、空の抜け感は非常に印象的です。ただ、その一方で、少し歩くだけで「静かな感情」が漂っていることに気づきます。
鏡川沿いを歩いている時の、ゆっくりした時間。四万十の商店街に残る生活感。室戸岬の、海と曇天が混ざるような空気。
それらは決して劇的ではありません。しかし、だからこそ、Lo-fi Hip-Hopとの相性が非常に良いと感じました。
今回の作品では、「青春感」よりも、少し大人になった感情を意識しています。
理由は分からないけれど少し懐かしい。歩いているだけで昔を思い出す。そんな感覚を軸に、全体を組み立てました。

鏡川沿いの“淡金色”
最初のテーマは、高知市・鏡川沿いです。
鏡川周辺には、都市でありながら急いでいない空気があります。川面の広さと、ゆっくり流れる湿度。橋、自転車、遊歩道、少し古い街並み。
夕方になると、川面が淡い金色を反射し始めます。その光が、ただ綺麗というより、“感情の余韻”のように見える瞬間があるのです。
このパートでは、音の減衰感や余白を強めに意識しました。
音が鳴っているというより、「空気の中にゆっくり滞留している」感覚です。
動画の中では、ローファイちゃんが静かに筆を動かしています。以前より動きが少し自然になり、空気の流れに溶け込むような存在感になりました。
あくまで主役は風景ですが、彼女がそこにいることで、時間がゆっくり流れ始める感じがあります。

四万十・中村に残る生活の温度
二つ目のテーマは、四万十市・中村周辺です。
ここでは、観光地というより、「今も普通に生活が続いている地方都市」の空気感を重視しました。
古い看板。少し色褪せた建物。開きっぱなしの店先。細い裏道。
華やかではない。しかし、その“普通さ”の中に強い魅力があります。
今回の制作では、このエリア特有の「少し曇った空気」を音に落とし込みたかったのです。
地方都市の昼前には、独特の余白があります。
まだ街が完全には動き切っていない。しかし、静止しているわけでもない。
遠くの車の音。風の流れ。人の気配。
そういった曖昧な空気感を積み重ねることで、「生活の温度」を感じるLo-fiに仕上げていきました。
映像側でも、描き込まれた商店街の細部がかなり印象的でした。特に少し古いアーケードの空気感は、高知の地方都市らしい湿度がよく出ていると思います。

室戸岬の“静かな孤独感”
最後のテーマは、室戸岬周辺の海沿いです。
ここは今回の中でも、特に“感情の沈殿”が強いパートになりました。
海は広い。しかし、爽快感だけでは終わらない。
曇る直前の空。続いていく海沿いの道。湿った風。
室戸には、「静かな孤独感」があります。
それはネガティブなものではなく、一人で歩いていると感情が整理されていくような感覚です。
今回の映像では、海辺の余白をかなり大きく取っています。波、空、道路、風景の抜け。
情報量を増やしすぎず、“間”を残すことを重視しました。
その結果、音と映像がぶつかるのではなく、ゆっくり混ざる作品になったと思います。

“派手ではないエモさ”を形にする
Lo-fi Hip-Hopは、激しく感情を叫ぶ音楽ではありません。
むしろ、静かな湿度、歩き続ける感覚、少しだけ古い空気、曇天前の柔らかい光、そういった、言葉にしづらい感覚を積み重ねていく音楽だと思っています。
今回の高知編では、その“派手ではないエモさ”を、海、川、商店街という三つの風景で描いてみました。

勉強、作業、読書、深夜、雨の日。あるいは、何となく感情を落ち着かせたい時。
そんな時間に、この作品を流していただけたら嬉しいです。
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