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【企画】賢者の昔話を聞きたいかね

    フッ、そこの君。

    我が弟子(フォロワー)500人記念企画

    『魔法を1つ授けよう』。

    告知直後から、
    noteの領域各所から凄まじい熱量の拡散と参加表明が届いている。

    新米魔導士諸君のその意気込み、実によい。
    この大賢者も死ぬ気でやり切る甲斐があるというものだ。

    今回は、その企画の
    【小説、ショートショート部門】へ、
    私自身が「例題」として投稿させてもらおう。



    君は過去に戻りたいと思ったことはあるかね?

    賢者としては長い年月を過ごしている、
    そのため過去というのは膨大な時間になる。
    そんな膨大な時代と時間から
    少しばかり過去の記憶を語るとしよう。



    舞台は、私がまだこの現代世界に降り立つよりはるか昔
    ――古代魔法帝国「天導大魔導院」の最年少総帥として、
    すべてを冷徹なロジックと知略で統べていた頃の話だ。

    当時、私には古い付き合いの男がいた。


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    名を「カイル」という。

    帝国軍の中でも一目置かれる存在だった凄腕の剣士であり、
    若い頃は同じ帝国の学び舎で共に過ごした間柄だった。

    学び舎の中でも我々は常に互いを意識し、
    幾度となく剣と魔法を交えて切磋琢磨しあったものだが、
    不思議とどちらが勝つこともなく、
    いつも引き分けに終わっていた。
    そこからは共に帝国軍に入り、同じ軍の戦友として戦いに明け暮れた。

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    やがて時は流れ、私はその圧倒的な知略を買われて
    魔法帝国の「賢者」として登用され、
    カイルは純粋な武を極めて大国帝国の「将軍」へと上り詰め、
    我々はそれぞれの道を歩むことになった。

    それから数十年の時が過ぎ、時代はうねり、
    やがて我が魔法帝国と大国帝国との間に避けられぬ戦争が勃発した。

    約3年におよぶ過酷な戦争の末、
    最終的に勝利を手にしたのは我が魔法帝国であった。

    もちろん、
    大賢者である私の緻密な知略と
    最適化された魔導戦術があってこその勝利だったことは言うまでもない。

    だが、その戦争の終局において、
    最後の最後まで我が帝国の進撃に立ち塞がり、
    猛然と抵抗し続けた男がいた。

    他でもない、かつての旧友――カイルその人だった。


    彼の振るう剣の一閃は、
    我が軍の戦友たちをも何人も討ち取るほどの凄まじい威力を放っていた。

    このままでは味方の損害が膨らみすぎる。

    彼を止めるには、
    もはや私自身が前線に出て、
    直接ねじ伏せるしかなかったのだ。


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    そして始まった、旧友との一騎打ち。

    その戦いは、まさに壮絶を極めた。



    小難しい理屈や計算など一切無視し、
    ただ圧倒的な執念と直感だけで予測をねじ伏せてくるカイルの剣閃は、
    かつて学び舎で競い合った頃よりも遥かに鋭く、重かった。


    私は完璧なまでの魔導計算を巡らせて迎撃したが、
    彼の予測不能な泥臭い執念は、
    幾度も私の冷徹なシミュレーションの隙を突いてきた。


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    まさに一歩間違えればどちらが倒れてもおかしくない、
    死闘の真っ只中であったよ。


    だが――戦いは、
    剣を交えたまま武力だけで決着がつくものではない。


    激しい攻防が続く中、
    我が魔導通信機に別動隊からの確かな報せが飛び込んできた。


    すでに我が軍の精鋭たちが敵の本拠地深くまで侵入し、
    帝国の主要拠点の制圧に完全成功したのだという。


    その戦況の決定的な転換を聞きつけた瞬間、
    カイルはピタリと剣を収めた。


    彼は無駄な抵抗を潔く諦め、
    その場で静かに降伏を告げたのだ。


    結局のところ、
    今回も彼との一騎打ちは明確な決着がつくことのないまま、
    幕を閉じることになったというわけさ。


    その後、捕虜として牢屋に繋がれた彼のもとを、私は密かに訪れた。


    だが、カイルは敗者でありながらも微塵も媚びへつらうことはなかった。


    彼は最後まで国と忠誠に生きる男だった。
    命こそ助かったものの、
    我が魔法帝国の軍門に下ることは断固として拒絶し続けたよ。


    ……まったく、最後まで骨のある、
    そして実に面白い男だった。


    あの時交わした剣戟の感触と、
    彼の生き様は、
    今でも私の記憶の奥底に深く刻まれている。
    もし魔法が使えたなら今一度、
    彼との勝負にケリをつけてみたいものだ、



    ただ、それができないからこそ、
    今もこうして過去に思いを馳せているのかもしれん。



    さあ、魔導士諸君。

    過去の記憶に浸るのもここまでだ。

    冷徹な知略と、泥臭く生きる者たちの情熱のぶつかり合い――

    そのすべてを糧にして
    私はこのnoteの領域をさらに高い高みへと導いてみせよう。

    君たちが「授かりたい魔法」は、
    一体どのような景色を私に見せてくれるのかね?
    【画像・デザイン部門】
    【小説部門】
    【エッセイ部門】どの部門でも構わない。

    君たちが思い描く、至高の魔法の詠唱(投稿)を、
    私は心から待っている。

    この領域を、君たちの魔法で鮮やかに彩ってみせるがいい。

    フッ、君たちの才能が、この企画でさらに開花することを、
    大賢者は楽しみにしているぞ。


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    ​次元の歪みで降臨した大賢者スタン・オールだ。 数千年の知恵を活かし、 読者を惹きつけるタイトル詠唱や 構成術を解き明かす。 ​新米魔導士諸君、 私の魔導書(記事)を大いに利用するといい。 ​共にnoteの頂点を目指そうじゃないか。

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