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Photo bynekonosara

2分で読める子育てエッセイ№573『悩んだってないものはない』

    休日を利用して1泊2日の山キャンプに出掛けた。
    合宿場のようなところに布団を敷いて雑魚寝スタイル。たき火で食事作りを楽しむことをメインにした。

    7人乗りの車に6人が乗り込み移動することに。
    スペースが狭くて1泊2日の食料や着替え等々、必要最低限を積み込むことになった。

    「ちょっと多め」や「念のためにこれも入れておこうか」が好きなワタクシ。いつもの感じがちょっと狂う。


    すると2日目のお昼に常温の麦茶が不足してきたのに気がついた。
    予想以上に常温を消費していた。
    いや最小限の言葉に縛られ過ぎていたのかもしれない。

    お茶のパックもないし・・・どうしようかなと悩んでいたら、うちの母がなんてことなさそうにこう言った。

    「大きなペットボトルに麦茶が半分残っているの? だったらいっぱいになるようにお水足しておけば?」

    え?

    「家でつくる麦茶だってめっちゃ薄いことがあるから大丈夫よ~。全然わからんって」

    「そうそう、昔から言うだろ? 水増しって」
    父まで言い出しますか~!

    ちっちゃいことに悩んでいる自分に気がついた。
    悩んだってないものはない。

    ダメもとで市販のお茶と水を1:1で入れてみる。

    色・・・薄いけどお茶の色してるね。セーフ。



    しれっと、ギリギリ茶を出してみた。
    みんな文句ひとつ言わずおいしそうに飲んでいる。

    ちょっと寒い中、火を囲んで、楽しいおしゃべり。
    おいしく焼けたピザ、温かいスープそして、もはや何が入っているかわからなくなってしまった肉海鮮ぶっこみカレーをモグモグしているなか

    「お茶薄くない?」
    なんて細かいことを言い出す人はいないよね。


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    左チョコバナナマシュマロピザ
    中上 ピザ生地をナン風に
    中下 たっぷりピザチーズを包み込んでぺったんこに(初実験)
    右、上下 マイタケベーコンピザ


    楽しいキャンプの時間が終わった帰り道、車を運転していたダンナが突然せき込んだ。

    「これ、飲んで!」
    と母がお茶をダンナに渡してくれた。

    ごくごくとおいしそうにお茶を飲み、落ち着いたダンナ。

    ホッとしながらこう言った。
    「おいしいですね。このお茶」

    すると、母がメッチャいい顔してこういった。

    「あ、それね。今日のお昼に出たギリギリ茶の原液。お水で薄めていないから濃くておいしいでしょ?」

    しーっ!
    それ、内緒のヤツ~。


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    家族と小鳥たちに振り回されながら「ふーん」「なるほど」「そうきたか!」をエッセイにしています。2020年から気づけば2000本超を執筆。著書「イチ君のひげは虹色のひげ」https://amzn.to/44L5hS3

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