
【ショートショート】【気まぐれな猫】 拝啓文芸部さん|猫になりたい40代痛い女の、作品が生まれた裏話
拝啓文芸部さんのお題に参加します↓↓↓
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今月の初め頃。
「もう人間をやめたい」そればかり考えていた日があった。
まともに仕事ができない。
休んでばっかり。
私は何のために存在しているんだろう。
そんな焦りと絶望で頭がいっぱいになりながら、「気まぐれな猫になりたい」って思ったんだ。
ふと視線を落とすと、道端にころんと転がる「石」があった。
私は存在すら許されていない気がするのに、どうして石は、何も成し遂げずに、ただそこに転がっているだけで、誰にも怒られないんだろう。
なんで許されるんだろう。
それがたまらなく、うらやましかった。
あの日、泣きながら、「あたし、石になります」っていう童話を思いついて、ノートに書き殴った。
こんなオバサンが猫になりたい、石になりたいって思って生きるのは痛いけど、小さな女の子ならかわいい世界なんだろうな。
猫になって気ままに日向ぼっこをしたり、カピバラになってポーっと過ごしたり、セミになってひと夏を懸命に過ごしたり、そして石になって何もしないで転がってたり。
ただそこに居られたらどんなに楽だろうって思って、私は自分が書いた物語の、主人公 りんちゃんに全てを託した。
そしたらりんちゃんは、最後には「やっぱり、人間の方が良かったよ!」って、私に教えてくれた。
りんちゃん。
あなたが身をもって教えてくれたその言葉を信じて、もうちょっとだけ、今世は人間として頑張ってみるね。
色んな世界を見せてくれて、ありがとう。
三須 ミス子
りんちゃんが出てる物語はこちらです。
子ども向け童話ですが、私のように人間やめたい大人の方もぜひお読みください🎁
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