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戻らなきゃ、としか思えない私がいる

    明後日から、また仕事に戻る。

    ただそれだけのことなのに、ここ数日、頭の中で「戻らなきゃ」という言葉だけがずっと点滅している。

    1ヶ月、怪我で体が動かせなかった。自分で選んだ休みじゃない。動きたくても動けなくて、強制的に止められた1ヶ月だった。

    最初の数日は、痛みと不安でそれどころじゃなかったけれど、少し落ち着いてくると、今度は別のことを考えるようになった。

    このまま治療に専念していたい。でも、そういうわけにもいかない。

    生活のために、戻らないといけない。

    naemotionという、自分の夢を形にするための活動を、今もずっと続けている。止めたわけじゃない。

    怪我で体が思うように動かせない間も、横になりながらできることは続けていた。

    文章を書くことも、考えることも、体が全部使えなくてもできることはあった。

    でも、まだそれだけで生活できるところまでは、たどり着けていない。だから今回、体が動かせるようになったら選べる道は、職場に戻ることしかなかった。

    それ自体は、悪いことでも恥ずかしいことでもないと分かっている。むしろ当たり前のことだと思う。でも、自分の中で何かが引っかかっている。

    naemotionに向かって動いているときの感覚と、今、復帰に向けて心と体を準備している感覚は、明らかに違う。

    naemotionに向かっているときは、しんどくても「動きたくて動いている」という温度がある。

    今は、その温度がない。ただ「戻らなきゃ」という義務感だけが、私を明日に向かわせている。

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    なえも、悩んでるのかなぁ


    「生活のためも、夢への一歩なんだよ」と、誰かに言われたら、頭では分かる。

    実際、生活の基盤があるからこそ、夢に向かう時間もお金も生まれている。それは事実だ。

    でも今の私は、そんなふうに無理やり意味づけをする気になれない。

    「戻らなきゃ」は「戻らなきゃ」でしかなくて、それを夢への一歩だと言い換えてしまうと、なんだか自分の今の気持ちに嘘をつくような気がする。

    元ジョブコーチとして、休職から復帰する方の支援に何度も関わってきた。復帰前、多くの方が同じように「戻らなきゃ」という言葉を繰り返していたのを覚えている。

    あの頃の私は、その言葉の奥にある温度差まで、本当に想像できていただろうか。今、自分がその立場になって、初めて分かることがある。

    生活のために戻る。今はそれしか選べない。

    naemotionに向かっている自分と、生活のために戻る自分と、どちらが正しいとか、どちらを選ぶべきとか、そういう話じゃないのかもしれない。

    今はまだ両方を同時に抱えていくしかなくて、その二つの温度差を、なかったことにせずに、ちゃんと自分で分かっておきたい。

    今はそれくらいしか、言えることがない。

    同じように、「生活のため」と「夢のため」の間で揺れている人が、他にもいるかもしれない。

    そう思う人もいれば、私とは違う受け止め方をする人もいると思う。それでいいと思う。

    いろんな思いはあるけど、明後日、私はまた仕事に戻る。


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    Kindle作家📚 エッセイや小説を執筆中。うつ病・HSP。企業在籍型ジョブコーチの経験を持ち、現在は障がい者雇用で働いています。働くこと、生きることを自分の経験から綴っています🌱 人と人、人と企業の架け橋を目指して活動中🌈https://lit.link/naemotion

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