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【試し読み】お弁当に使える季節の薬膳ご飯ノート 三〇一制作室

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    春

    春は中医学で「肝」の季節とされています。冬の間に溜まった老廃物を出し、上昇しやすい「気」を整えて、自律神経を安定させることが大切です。

    菜の花とあさりの混ぜご飯

    春の苦味でデトックスを促し、あさりで血を補います。

    材料(1人分)
    - 炊きたてのご飯 180g
    - 菜の花 3本
    - あさり水煮缶 20g
    - 生姜 1かけ
    - 白だし 小さじ1
    - 白いりごま 少々

    作り方
    鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩をひとつまみ加えます。
    菜の花は根元の硬い部分を1センチほど切り落としてから、根元を先に湯に入れ、5秒ほどしてから全体を沈めます。
    30秒ほどで引き上げ、すぐに氷水か流水にさらして色止めをします。
    鮮やかな緑色が固定されたら取り出し、両手でしっかりと水気を絞ります。この絞りが甘いと仕上がりのご飯が水っぽくなるので、念入りに行いましょう。
    水気を切ったら1センチ幅に刻みます。
    生姜は皮をむき、繊維に沿って極細の千切りにします。太いと食感が気になるので、できるだけ細く切るよう意識しましょう。
    大きめのボウルに炊きたての温かいご飯を入れま
    す。
    あさりの水煮は缶汁ごと加えると旨味が増します。
    刻んだ菜の花、生姜の千切り、白だしを加え、ご飯をつぶさないようにしゃもじで切るように混ぜ合わせます。
    全体が均一に混ざったら器に盛り、仕上げに白ごまをひとつまみ振って完成です。

    【効能】菜の花は体内の余分な熱を取り、巡りを良くします。あさりは「血」を補い、イライラを鎮めます。

    【お弁当に】ご飯が完全に冷めてからお弁当箱に詰め、蓋をしてください。あさりはしっかり火が通っている水煮を使うと安心です。

    鰆の梅しそ焼き

    春の魚と書く鰆を使い、酸味で肝の働きを助けます。
    材料(1人分)
    - 鰆の切り身 1切れ
    - 梅干し 1個
    - 大葉 2枚
    - 酒 小さじ1
    - みりん 小さじ1

    作り方
    鰆の切り身の両面に酒を振りかけ、そのまま5分ほど置きます。
    酒が魚の臭みを引き出してくれるので、この工程は省かないようにしましょう。
    5分経ったらキッチンペーパーで表面の水分を丁寧に拭き取ります。
    梅干しは包丁で縦に切り込みを入れて種を除き、包丁でたたいてペーストにします。そこへみりんを加えてさらに混ぜ、なめらかな梅ペーストを作ります。みりんを加えることで甘みが出て、焦げにくくなります。
    鰆の表面全体に梅ペーストを薄く均一に塗り広げます。
    大葉は縦半分に切り、梅ペーストの上に重ならないよう貼り付けます。
    トースターを使う場合はアルミホイルを敷いた上に鰆をのせ、7〜8分焼きます。
    フライパンの場合は中火に熱して油を薄く引き、大葉を貼った面を上にして置き、蓋をして弱めの中火で7〜8分蒸し焼きにします。
    中心部を箸で触れてみて、弾力を感じたら火が通っているサインです。

    【効能】鰆は胃腸を整えて気を補います。梅と大葉の組み合わせは、ストレスによる胃の張りを和らげます。

    【お弁当に】梅の殺菌作用でお弁当が傷みにくくなりますが、大葉が変色しやすいので、焼き上がった後に新しい大葉を敷き直すときれいです。

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