
🛏 父が欲しがる介護ベッド🛏
5/2、その日、朝の8時40分に母から突然電話があった。
まあ半ば予想された事態だ。
父は脊椎圧迫骨折で4/9に退院したばかりだ。
「あんたお父さんが大変なんよ、とにかく来てくれんね。」
第一声がこれだった。
話を聞くと、父が布団から起き上がれないという。介護ベッドを頼めと母に言っているとかそんな愚痴も混じりつつ、予想より早くもある。この間退院したばかりだぞ?
「あー、朝ごはん食べてから行くけん。」
諸用を済ませ、午前11時ころ実家に行ってみたら、父が布団に寝っ転がったまま口だけ達者で母に指図している。
母に尋ねた。
「朝ごはん食べたん?」
「まだ食べとらんとよ!」
これもある程度予想通り。
母の気分転換と食料調達を兼ねて
「こっちは見とくけん、とりあえず、パン屋でパン買ってきたら。」
と言って母を外出させる。
本気で介護ベッドを入れる気なら、この時点で布団を敷いているスペースは幅が歴然と足らない。
メジャー持参である。
測ってみると、110日そこらの幅で、昇降や介護の余裕を考えると全く足りない。
雑ではあるが、一つ脇の棚を退かすことにした。
作業の間、父は喋り続けている。
率直に言って煩いし、この間掃除したばかりの床には爪楊枝が散らかっているし、写真は撮り忘れたがせっかく開けたスペースにも本を平積みしてあったりしてすごく邪魔だったのだが、ずっと喋り続けている内容が無意味で邪魔だった。
とりあえず、意味不明だった発言をメモしておく。
「介護ベッドをレンタルしたい。」
これはまあ良い。
「お母さんが退院した時、レンタルベッドを借りたことがあるんだ。
ケアマネージャーとか福祉とか通して、借りたら1日二千円とかかかった。
その時業者が耳打ちしてきて、今度は直接頼んでくれたら千円でいいですよって言われたから、業者に直接頼むのがいい」
は?
母の入院というのは
多分この十年以上昔の件だな?
2011年に借りたベッド…、その時の業者が耳打ちしてきたことを何故信じる?
年代も違うし、包括的医療を考えるなら、ケアマネージャー通して福祉に協力を求めるべきだろ?
なに言ってるのかさっぱり分からない。
「いや、意味わからんのだが。
その業者の連絡先とか分かるん?」
父は言った。
「分からん。」
クソ役に立たんな!
そもそも10年前の業者が今も営業してるのかその値段でやってくれるかも全部未知数で、母に電話をかけろと言ってたのかこの男は。
「そりゃこっちも分からんわ。
そこの手元にスマホあるやろ。
自分でかけり。
電話帳持ってきちゃろうか?」
5/5現在、父はまだ電話した様子はない。

