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Photo bykamochan_058165

💳母親が突然自分の友人の電話を押しつけてきた件について〜マイナンバーカード紛失事件

    母の友人の川棚さん(仮)から毎日のように、母に長電話がかかっていた時期、川棚さんは既にもの盗られ妄想もあり、完全に認知症になっていた(と思う)。

    母は、そんな川棚さんの電話の相手を根気よくしていたが、ある日、事件(私にとって)が起きた。

    (前話はこちら)

    夕方、いつものように実家に行った私に、

    電話していた母が、突然受話器を渡してきた。

    「はい。」

    はい?
    はいじゃねーよ!
    受話器の向こう側では声が聞こえる。

    「だからね、マイナンバーはね、個人番号とは違うでしょう?」

    何言ってるんですかね??

    母が向こうで

    「マイナンバーと、個人番号が違うって言って聞かんのよ。

    説明してやって。」

    いや、いきなり受話器を渡さないでくれるかな!

    戸惑いつつも、川棚さんの話を聞く。

    が、当然のように要領を得ない。

    「だからね、マイナンバーと個人番号は違うでしょ。」

    一緒ですけど。

    「……どう違うんですか?」

    「マイナンバーはねえ、銀行とかで使うでしょう。

    個人番号はコンビニとかスーパーで使うのよねえ。」

    うん?うん??

    「一緒だと思いますけど(小声)、

    マイナンバーカードが見当たらないんですか?
    それとも、最初に送ってきた紙のが?」

    (お忘れの方のために言っておくと、最初郵送してきたのは、カードサイズの『個人番号通知書』である。それを元に申請して初めて樹脂製の『マイナンバーカード』が来る。)

    多分、それのことかと検討をつけて聞いた。

    「それが両方とも見当たらないのよ。」

    両方?
    とにかく、失くしたんだな、という事は分かった。

    「市役所に申請し直したほうがいいと思うんですが、行かれました?」

    川棚さんはこともなげに言ってのけた。

    「それがね、市役所に電話したら、『再申請に来てください』って言うのよ!」

    そりゃ言うだろうよ!

    とりあえず話が終わらんと思った私は最初に立ち戻った。

    「えーと、手元に説明書はおありですか?」

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    「ええ?
    説明書、説明書ねえ。」

    (なくしたな?)とは思ったものの、埒があかない事は分かっていたので、構わず話を続ける。

    「マイナンバーカードの交付申請の説明書の最初に、

    『マイナンバーかっこ個人番号かっことじ』って書いてありますよね?」

    沈黙がおそらく2秒は続いた。

    「……え?」

    電話の向こうで、川棚さんが言った。

    そして電話が切れた。(正確には川棚さんが切った)

    ちーん。

    もちろん、この電話の後、私は母に文句を言ったが(突然電話を渡されても困る)、うちの母に普通に流された。

    これが、高齢者とマイナンバーにまつわるお話である。

    (終わり)

     
     

    高梨

     
     
    高齢両親のために介護離職(現在は個人事業主)日々の記録。父親は永眠、老母は認知症進行中。🏤高梨マザー劇場(母)及び🏤高梨ファミリー劇場(両親)目次はサボり中🏤 https://note.com/nasigorendayo/n/nac0cbfa89b82

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