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こんなはずじゃなかったのに〜重たいアレを処理しなくてはならない〜

    重い。本当に重い。
    私はゴミ袋を持ち上げる。
    思わず顔が歪みそうになるほど重い。

    計画的にやらないといけない。
    あまり一気に済まそうとしては
    とんでもないことになりかねない。

    大丈夫だ。少しずつ分割してやり遂げればできる。
    ゴミ袋の中にはいらない広告用紙を入れているので
    中身は見えない。

    近所の人に会う。挨拶を交わす。
    このゴミ袋があまりに重くて
    息が切れそうなのを悟られたくない。

    なんとかゴミ捨て場に置いた。
    さりげなくネットをかぶせた。

    ふぅ。これでアレは私の手から離れた。
    後は回収されたら完全にサヨナラだ。

    だが、あと何回これを繰り返さないと
    いけないのだろうか?

    完全にアレを家から無くすのは大変だ。

    わかってる。私が悪いのだ。
    こんなことになるまで
    放っておいたのがいけなかった。

    いつも向き合っていたら
    こんなことにはならなかったのに。

    ああ、ほんとになんて重いのだろう。

    まるで石みたいに重い…。

    あまりに重たいので、
    何回にも分けて捨てなくてはならない。

    何十キロもの重さを捨てようとしているのだ。


    いや、わかってはいるのだ。
    一度や二度では片付けられない。

    燃えるゴミに出せるのだけど、
    袋が破れたらいけないし。
    5キロ以内とかの制限もあるし。

    万が一袋が重さに耐えかねて破けて
    生ゴミとアレを周りにぶちまけるとか
    とんでもないことにはなりたくない。

    そんな姿をご近所さんに見られるなんて
    考えたくもない。怪しまれてしまう。

    不審に思われてはいけない。
    あくまで普通にしているように見せかけるのだ。

    決断したことは後悔していないのだけど

    本当に





    本って重たい。


    本の処分って大変。




     
     
    公立高校美術教諭28年、JICAボランティアでエチオピアで美術教育2年、退職して非常勤講師になって6年目。日々楽しく生きていきたい。美術と旅と読書と自然が好き。

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