
私がチャンピオンになった日
ある日、事件が起こった。
誰もが恐れるアイツが現れたのだ。
ここは教室だ。
生徒たちが怯えている。
仕方がない。
私はしがない非常勤講師ながら
この教室での唯一の責任者なのだ。
好むと好まざるとに関わらず
ここで引くわけには行かない。
私が戦うしかないのだ。
さいわい、アイツの動きは遅い。
生徒たちは目が離せずに固まっている。
私は武器を調達に走った。
すぐに見つかった。
私はそれを手にアイツに立ち向かった。
私は狙い定めた。
このスピードなら間違いなく殺れる。
一撃、二撃。
熟練の技で完璧に仕留めた。
これくらいで十分だろう。
アイツは完全に絶命した。
私は死体を武器に格納して
そのままゴミ箱に捨てた。
私はちょっとだけ生徒から尊敬されたようだ。
長く生きると
Gなんてそれほど恐ろしいものではない。
ちなみにチャンピオンの語源は
擁護する者、代表して戦う者、らしい。
そう、私は生徒を擁護して教室の代表者として
出没したGを丸めた不要な紙ではたき
その紙の中に死体を入れて捨てた。
つまり私はチャンピオンである。
異議は認めない。