
クリームソーダと懐かしのホットケーキ
京都に、お気に入りの純喫茶がある。
そのお店は、扉を開けるときから、なんだか日常を忘れさせてくれる。
一歩足を踏み入れると、そこには懐かしいレトロな空間が広がっている。
壁にはステンドグラス。
やわらかな光が差し込む店内は、どこか時間がゆっくり流れているような気がする。
慌ただしい毎日から少しだけ離れて、別の世界に迷い込んだような気分になるのだ。
そんなお店で、私がいつも頼むもの。
それは、クリームソーダとホットケーキ。

運ばれてきたクリームソーダは、透き通るような緑色。
グラスの中でシュワシュワと泡が弾け、その上には真っ白なアイスクリーム。
ちょこんと添えられた赤いさくらんぼも、なんだかかわいらしい。
昔、喫茶店で見かけたような、どこか懐かしい姿。
ストローでひと口飲めば、爽やかな甘さが口いっぱいに広がる。
アイスクリームを少しずつ溶かしながら飲むのも、またおいしい。
そして、もうひとつのお楽しみがホットケーキ。
ふっくらと焼き上がった、きれいなきつね色。
ナイフを入れると、やわらかな生地がすっと切れる。
バターがじんわり溶けて、甘い香りがふわっと広がる。
そこにシロップをたっぷりかけて、ひと口。
ああ、幸せ。
最近はいろいろなおしゃれなスイーツがあるけれど、こういう昔ながらのホットケーキって、やっぱり特別だと思う。
派手さはないけれど、ほっとする。
なんだか子どもの頃に戻ったような、やさしい気持ちになれるのだ。

そして不思議なことに、このお店に来ると、いつも小説が読みたくなる。
お気に入りの席に座って、クリームソーダとホットケーキをお供に、
本のページをめくる。
周りの景色を眺めたり、物語の世界に入り込んだり。
時間を気にせず、自分の好きなことに夢中になれる。
そんなひとときが、私は好きだ。
もし、この純喫茶で読む小説を一冊選ぶなら、
青山美智子さんの『木曜日にはココアを』をおすすめしたい。
一杯のココアから始まり、さまざまな人の日常や、そこにある小さな優しさがつながっていく物語。
読み終えたあと、いつもの景色が少しだけ違って見えるような、心がじんわり温かくなる一冊だ。
最近、インスタを始めたのだけど、
偶然にもフォロワーのmimiさんも同じ本を紹介されていました。
素敵なご縁を感じて、なんだかうれしくなりました。
温かいコメントもありがとうございます😊
喫茶店で飲み物を味わいながら読むのにも、ぴったりだと思う。
もちろん、京都の純喫茶でクリームソーダを飲みながら読むのだから、ココアではなくクリームソーダなのだけれど(笑)
それもまた、いいじゃないか。
本の中の世界と、目の前にあるレトロな空間。
ふたつの世界を行ったり来たりしながら、自分だけの時間を楽しむ。
忙しい毎日の中では、つい何かを頑張ったり、先のことを考えたりしてしまう。
でも、たまには何のためでもない時間があってもいい。
好きな場所で、好きなものを食べて、好きな本を読む。
それだけで、心が少し満たされることもあるのだから。
京都の純喫茶で過ごす、クリームソーダと懐かしのホットケーキの時間。
次に訪れるときは、どんな小説を持っていこうかな。
そんなことを考えるだけでも、ちょっと楽しい。
みなさんには、日常を忘れられるお気に入りの場所はありますか?
そして、喫茶店でゆっくり読みたくなる、おすすめの小説があれば、
ぜひ教えてくださいね☕
