
ねこの糸遊び王国の小さな一日~るっこら王子と、ふわりと舞う紙風船~
ふわり、ふわり。
色とりどりの紙風船が、お部屋の中を舞っています。
「わあ、きれい!」
るっこら王子は、小さなおててを一生懸命伸ばしました。
ぽんっ。
そっと触れた紙風船は、またふわり。
王子の頭の上を通り過ぎていきます。
「まって、まって!」
今度こそ、と背伸びをして、もう一度ぽんっ。
軽やかに舞う紙風船を追いかけて、王子はすっかり夢中です。
窓から差し込むあたたかな光の中、紙風船と王子の小さな遊びは、まだまだ続きそうです。

制作の小さなお話
私が小さかったころ、紙風船は駄菓子屋さんによく売られていました。
おばあちゃんとお店へ行くと、いつもひとつ買ってもらっていた紙風船。
嬉しくて夢中になって遊ぶのですが、私はすぐに破いてしまっていました。
先日、お店で紙風船が売られているのを見つけたとき、そんな幼いころの思い出がふっとよみがえりました。
懐かしくなって、今回はるっこら王子にも紙風船で遊んでもらうことにしました。
あのころの私と同じように、王子も夢中になってくれたようです。
ねこの糸遊び工房の小さな物語をお楽しみください。
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