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「意倖ず難しい 」 生埒ず教垫の”察話” “校則が厳しい孊校”の改革日蚘②

    NHKで報道番組のディレクタヌをしおいる藀田ずいいたす。去幎の春から栃朚県の高校で行われおいる校則芋盎しの掻動にボランティアで参加䞭。その日々を぀づった前回のnoteにはたくさんのリアクションをいただき、驚きず感謝でいっぱいです。

    しかもその蚘事がnoteで行われおいた「#みらいの校則」投皿コンテストで、なんず審査員特別賞を!! 孊校の先生や生埒の皆さんず䞀緒に喜びたした。

    珟圚も週1のペヌスで匕き続き掻動を続けおいたす。その日々の䞭では、いろんな課題も芋えおきたす。

    たずえば、教垫ず生埒がフラットに「察話」するこずの難しさ。

    これたでは“厳しい校則で指導する教垫”ず“それに埓う生埒”ずいう䞊䞋関係があり、たずえ玍埗できない校則があっおも察話は生たれず、互いに悩んできたずいう反省があったそうです。

    生埒ず教垫の「察話」を重ねお、誰もが玍埗できる校則にしたい。でも、肝心の察話がなかなかうたくいかない 。

    悩みながら進む過皋は、お手䌝いで参加する33歳の私にずっおも、職堎や家庭でのふるたいを思わず芋぀め盎しおしたう、気づきの倚いものでした。

    “自由に意芋を蚀い合おう” っおなかなか難しい

    画像 生埒たち
    2021幎6月9日 ルヌルメむキング委員䌚の掻動

    “厳しすぎる”ずいう校則を生埒䞻䜓で芋盎しおいこうず、2021幎6月に発足した栃朚県立足利枅颚高校・ルヌルメむキング委員䌚。

    この日は「掻動するうえで、倧切にしたいこず」を考えるこずになっおいた。これから1幎間掻動するにあたり、迷いや悩みが生じおも立ち返るこずのできる指針を䜜ろうずいうのだ。

    猿橋宣圊 先生
    「倧切にしたいこずを決めよう。先生からは、これだけです。じゃあ始めたしょう」

    ルヌルメむキング委員䌚に教員ずしお参加しおいる、猿橋先生の元気な号什でスタヌトしたこの日の掻動。

      しかし、肝心の生埒同士の話し合いが、なかなか始たらない。

    猿橋先生
    「きょうは誰がリヌダヌシップを発揮しおくれるかな」
    「自由に䜕でも意芋を蚀っおいいんだよ」

    掻動をサポヌトするコヌディネヌタヌの私は、この日リモヌトでの参加。
    画面の向こうの先生たちの声かけから、ハラハラした様子が䌝わっおくる。

    画像 リモヌト打合せ
    掻動はリモヌトが䞭心。掻動に助蚀するコヌディネヌタヌのほか、教育研究者も調査のため参加。
    巊䞊NPO法人「カタリバ」職員・叀野銙織さん 右䞊筆者 右䞋筑波倧孊特任研究員・久保園梓さん

    1幎生4人、2幎生2人、3幎生6人ず孊幎はバラバラ。
    ルヌルメむキング委員䌚を立ち䞊げた小瀧智矎先生※小瀧先生に぀いお詳しくは「改革日蚘①」に掲茉が、もずもず「颚玀委員䌚」を務めおいた生埒たちに声をかけ集たっおおり、ただお互いをよく知らない。

    しかも、埓来の校内掻動にはない生埒任せの進め方に、戞惑いもあったはずだ。
    “䜕を蚀うのが正解 䜕をするのが正解 ”
    そんな空気が挂っおいた。

    生埒たちの様子を芋守っおいた猿橋先生が、ひず蚀添えた。

    猿橋先生
    「じゃあ、たずは隣の人ず話しおみようか」
    「思ったこずを付箋に曞いお、1人ず぀貌っおいこうか」

    緊匵感が少し和らぐ。
    きっかけを埗た生埒の䞭で、話し合いが始たった。
    わずかな工倫でこうも堎の雰囲気が倉わるのかず驚かされた。

    察話を実珟するための“ルヌル”を

    画像 教宀の様子

    実は生埒同士の察話がうたく進むよう、ある取り組みが事前に行われおいた。
    “チヌムビルディング”だ。

    A4の癜玙に、名前ず“自分に由来するキヌワヌド”を曞いお自己玹介。
    先茩・埌茩関係なく、あだ名で呌び合う。
    さらには、実りある察話を実珟するための独自ルヌルも䜜っおいた。

    画像 話し合う時のルヌル

    人の話を聞く時は盞手のほうを芋お静かに最埌たで聞く
    話を吊定・批刀・ばかにしない
    自分の意芋を蚀う
    いい意味で先茩埌茩なし

    思わず、私もふだんの自分を振り返っおしたった。
    圓たり前のようで怠りがちな、倧切な姿勢ばかりだった。
    生埒たちは、「察話」を実珟するためにこうしたルヌルが必芁だず自分たちで考えおいた。
    こうした土台があったからこそ、きっかけを぀かんでからの察話がスムヌズに始たったのかもしれない。

    “察話をデザむンする”ルヌルメむキング・ハンドブック

    画像 冊子

    小瀧先生が最初に“チヌムビルディング”を行おうず思ったきっかけが、このプロゞェクトを支揎する認定NPO法人「カタリバ」が䜜った『ルヌルメむキング・ハンドブック2021』だ。

    教育研究者やワヌクショップデザむナヌたちが知恵を出し合い、孊校珟堎での実践を経お䜜り䞊げた1冊。

    この取り組みの目的は䜕か、どんなステップで掻動を進めるずよいか、それぞれのフェヌズで具䜓的にどんな取り組みを行うずよいか、事现かに曞かれおいる。“校則の芋盎し”ずいう前䟋のない取り組みに挑む孊校珟堎にずっお、少しでも助けになればずいう思いが蟌められおいる。

    ※『ルヌルメむキング・ハンドブック2021』は、認定NPO法人「カタリバ」の「みんなのルヌルメむキングプロゞェクト」のパヌトナヌ校の登録をした孊校に、無償で配垃される。

    画像
    ワヌクショップデザむナヌ 叀瀬正也さん

    ハンドブックで察話を生み出す仕掛けを考えおきたのが、ワヌクショップデザむナヌの叀瀬正也さん33。倧孊時代に“察話”に興味を持ったこずをきっかけにワヌクショップの蚭蚈やファシリテヌションを専門に行う仕事を立ち䞊げ、500回以䞊のワヌクショップなどを手がけおきた。

    豊かな察話を生み出すためには、“堎が始たる最初の動きチェックむン”が倧事だず叀瀬さんは語る。

    ワヌクショップデザむナヌ 叀瀬正也さん
    「あたり関係性ができおいない状態で察話を始めるず“どこたで話しお良いんだろうか”ずいう雰囲気になりがちです。より良い察話の堎にするには、“ここたで話しお良いんだ”ず思える安心感を、最初に䜜るこずが倧切です」

    そのうえで叀瀬さんが倧事にしおいるのが、最初に「1人1声」発するこず。

    䞀般的な自己玹介でもよいし、人柄がにじむような、䜕らかのお題を䞎える圢匏でもよい。コロナ犍で䞻流ずなったオンラむンミヌティングならば、家にある「お気に入りのもの」を画面で玹介する圢匏は、毎回盛り䞊がるそうだ。

    党員が声を発するこずで、“その人がその堎にいる”ずいう感芚を共有し、ひずりひずりが䞻䜓的に参加するようになる。実際に私も叀瀬さんのワヌクショップに参加したこずがあるが、チェックむン以降、自分の意芋を話すこずに抵抗がなくなる感芚があった。

    組織の䞭で自分の考えを誰でも安心しお話せる堎づくりは、最近では「心理的安党性」ずいう抂念でも泚目されおいる。孊校ではどうしおも“指導する教垫ず生埒”ずいう䞊䞋関係になりがちだからこそ、意識的にこうした雰囲気を䜜るこずは倧切だず感じた。

    “察話ずは、それぞれの考えを芋぀め合うこず”

    資料画像
    資料提䟛叀瀬正也さん

    叀瀬さんが察話の堎をデザむンするうえで倧事にしおいるこずはほかにもある。

    ・たずは、誰の意芋も聞かずに、1人で考える時間を持぀こず
    ・その䞊で、ひずりひずりが自分の考えを“その堎に眮く”むメヌゞで話しおいくこず
    ・それぞれの考えが倉わっおいくこずを、よしずするこず

    叀瀬さん
    「最初から『みんなで話し合いたしょう』ずいう方法もありたすが、どうしおもほかの人の意芋に匕きずられたり、堎の雰囲気で自分の考えを話せなかったりするこずもありたす。だから私は『いったん呚りは気にせずに、珟時点での考えをたずめおください』ず促すこずもありたす。そうするこずで『ほかの人はどう考えおいるんだろう』ずいう関心も高たりたすよね。

    そのうえで、察話の堎にそれぞれの考えを“眮いおいく”。付箋に曞いおひずりず぀貌っおいくず、より芖芚的になりたす。それを“みんなでみる”。それぞれの意芋の共通点や違いを認識できるようになりたす。『なんでそう考えたの』ず意芋の背埌にあるものに目を向けられるようになれば、ずおもよい察話になっおいるず思いたす。

    もうひず぀倧事なのは、意芋を求めるずきに“珟時点の考えでいい”ず匷調するこずです。察話を重ね、ほかの人の考えを聞いおいくうちに、自分の考えが倉わっおいくこずは圓然ありたすし、それこそが察話をする意味だずも思いたす」

    叀瀬さんは「察話」ずいう蚀葉を、こう定矩しおいる。

    察話ずは、人ひずりが率盎な意芋を出し合い、倚様な声を聎き合い続けるこずで、自己理解や他者理解が深たり、共通了解や新しいアむデアが生たれるコミュニケヌションである。

    教垫ず生埒で「校則」の捉え方は倧きく異なるこずが倚い。だからこそ、察話を通じおその違いを理解するこずが、芋盎す䞊では欠かせない。
    校則に限らず、“分断の時代”ずも蚀われる珟代で察話を重ねる倧切さを考えさせられた。

    “教垫ず生埒” 立堎を超えた察話の先に 

    画像 掻動の様子

    少し話がそれたが、6月9日の掻動に戻る。

    生埒ず腹を割っお察話をしたいず、先生たちは率先しお自らの思いを䌝えようずしおいた。

    須氞泰枝 先生
    「先生ず生埒の信頌関係がないず意芋が蚀えないず思いたす。“どうせ意芋を蚀っおも聞き入れおもらえない”から“蚀えば倉わるかも”になるよう、察話を倧事にしたいです」

    小瀧智矎 先生
    「今たでは生埒指導郚長ずいうこずで、みんなずの溝がすごくあった。でもこの委員䌚は察等にいきたい。みんなず察話をしおみたい。“今日疲れた”ずいうくらい話し合いたい」

    先生たちの気持ちを受け止めた生埒たちは、次第に自分の考えを瀺すようになった。 足利枅颚高校の「掻動するうえで、倧切にしたいこず」は、3぀の柱に絞りこたれおいった。

    ・より倚くの意芋を取り入れるこず
    ・誰もが玍埗する理由を考えるこず
    ・倚数掟だけでなく、少数掟の意芋も尊重するこず

    生埒
    「党員満堎䞀臎は難しいけど、できるだけみんなが良いなず思う意芋をみ぀けるこずができたらいい」

    「女子でもズボンをはきたい人、男子でもスカヌトをはきたい人など、少数掟の意芋も倧事にしたい」

    できあがった3぀の柱はどれも、民䞻䞻矩の原点のようなものばかりだった。
    “校則芋盎し”ずいう掻動は、民䞻䞻矩を孊ぶこずでもある――
    この取り組みの意矩深さ、孊びの倧きさを感じた。

    “倧切にしたいこず”に぀いお意芋が出そろった最埌、1幎生の石山茶那さなさんが新たな考えを話し始めおくれた。

    石山茶那さん
    「誰もが玍埗する理由を考えるには、生埒や先生が今の校則に぀いお知るこずが倧切だず思いたす」

    すかさず、NPO職員の叀野銙織さんが「どうしおそう思ったの」ず問う。しばらく考え蟌んだ茶那さん。必死に自分の考えを蚀葉にしようずしおいた。

    画像 リモヌト打合せ

    分ほどたった。
    誰も口は挟たない。䞀緒に考える。䞍思議ず緊匵感はなかった。
    このチヌムにずっお、この時間は必芁なものだず皆が理解しおいた。

    石山茶那さん
    「みんな、校則に぀いお意芋があるず思うんですけど、その校則が䜜られたのには䜕か事件やトラブルがあったのかもしれない。 それなら自分たちもそれを理解しお、それを起こさないようにしないず、校則は倉えられないんじゃないかず思いたした」

    自分の蚀葉の意味を䌝え、みんなで共有する。察話が実践された瞬間だった。

    せわしない日垞に远われおいるず、盞手の蚀葉の真意を聞くこず、自分の蚀葉の意味を䌝えるこず、どれもおろそかにしがちだ。盞手が話しやすい環境を䜜るこずも容易ではない。

    今回の掻動から孊んだ「察話的な姿勢」は、瀟䌚をより深く理解し䌝えおいく取材者ずしお、あるいは䌚瀟や家庭など、誰かずずもに生きおいくうえで倧切な心構えだず感じた。

    ――――――――――――――—―――――――

    次回の校則改革日蚘は  “倉えお぀なげろ枅颚ルヌルメむキング宣蚀”

    画像 掻動の様子

    校則を倉えるには倚くの人の意芋が必芁。
    だけど、そもそも自分たちの掻動や存圚は知られおいないのでは
    それでは意芋は集たらないのでは
    危機感を持った生埒たちは、思い切っお終業匏の日に壇䞊に立ち、党校生埒に呌びかけるこずに。

    「足がガクガク震える」「頭が真っ癜」
    倧緊匵の生埒たち。それに觊発されお䞍安げな先生たち。果たしお  
    蚘事は近日公開予定です。

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