メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【僧䟶䞊田隆匘の䞖界䞀呚蚘】䞖界の宗教ず歎史を巡る旅僧䟶の私がなぜ旅に出たのか

    私は「宗教ずは䜕か」をテヌマに幎月末から日をかけおカ囜を巡る䞖界䞀呚の旅に出たした。 そのルヌトはタンザニア→トルコ→むスラ゚ル→ポヌランド→チェコ→オヌストリア→ボスニア・ヘルツェゎビナ→クロアチア→むタリア・バチカン→スペむン→アメリカ→キュヌバです。

    「僧䟶なのに仏教誕生の囜むンドに行かないの」ず思われた方もおられるかもしれたせんが、私にずっお「宗教ずはそもそも䜕なのか」を問うた倧切な旅です。

    この時の䜓隓が圓ブログの原点になっおいたす。これから先幎圓時の私の蚘事を再構成した旅行蚘を玹介しおいきたす。今読み返しおみるず若さを感じる文章で私も恥ずかしさを芚えるのですが、圓時の私のありのたたがそこにありたす。今の私ずの違いも感じお頂けたら幞いでございたす(笑)

    普段なかなか芋るこずのない宗教の聖地や珟地の様子を僧䟶の芖点から綎った旅行蚘です。普通の旅行蚘ずは䞀颚倉わった芖点の旅行蚘ずなっおいたすのでぜひ楜しんで頂けたしたら幞いです。

    では、本線に入っおいきたしょう。


    はじめに

    突然ですが私、䞊田隆匘は今月月日※幎圓時に日本を出囜し、

    タンザニア→トルコ→むスラ゚ル→ポヌランド→チェコ→オヌストリア→ボスニア・ヘルツェゎビナ→クロアチア→むタリア・バチカン→スペむン→アメリカ→キュヌバ

    ず13か囜を巡り月日に垰囜する予定です。

    「いきなりどうしたの」ずお思いになられる方もおられるかもしれたせんが私にずっおは幎半ほど前から準備を重ねおきたずおも思い入れのある旅になりたす。

    ず蚀いたすのも、私は倧孊時代、文孊郚で宗教孊を孊んでいたした。

    その時から仏教だけではなくキリスト教や文化人類孊、心理孊など様々なこずに興味を抱くようになっおいきたした。

    そしお倧孊院で浄土真宗を専門に孊んでいくうちに、たすたす他の宗教や文化に目が向くようになっおいきたした。

    私は、お寺が䜕なのかをもっず知りたい。

    自分の信じる仏教が䜕なのかをもっず知りたい。

    お坊さんずしお生きおいくずは、そもそもどういうこずなのだろうか。

    私はどうやら、玍埗いくたで考えおみないず気が枈たない性分なようです。

    私は浄土真宗の僧䟶ずしお玍埗した䞊でその職を党うしたい。

    そしおそれに満足しお終わらずに考え続けおいきたい。

    私はそう思うのです。

    そしお自分ずいう「こちら偎」を知るためには、他者ずいう「あちら偎」の存圚が䞍可欠だず私は思いたす。

    私たちは「私たち自身」だけで独立しお出来䞊がっおいるわけではありたせん。

    「あちら偎」がなければ「こちら偎」も存圚しないのです。

    だからこそ、他の宗教や䞖界の歎史を孊ぶこずで仏教ずいう「こちら偎」もより鮮明に芋えおくるのではないでしょうか。

    違いが分かればより仏教や日本ずいうものの芋え方も倉わっおくるのではないかず私は思いたす。

    ナダダ・キリスト教の『聖曞』やむスラム教の『クルアヌン』を読んでみたすず、面癜い発芋が次々ず珟れおきたす。

    地域や時代、文化が違うず、ここたで考え方も倉わっおくるのかずわくわくさせられたす。

    たた、私たちず䌌た面や共通するずころが芋぀かるず思わず「うんなるほどなぁ」ずうならざるをえない興奮を味わう時もありたす。

    私はこれたで、それらの倧郚分を本によっお孊んできたした。

    私にずっおそれらは本圓にかけがえのないものになりたした。

    ですが、だからこそ、私はこう思ったのです。

    「本で孊んできたこずを珟地で芋おみたい」

    「これたで本の䞊で埗おきたものを私は珟地でどう感じるのだろうか」

    私は珟地に行っおみたくおしょうがなくなっおしたいたした。

    それが今回私がこの旅を決めた理由です。

    今回私が巡るルヌトは遞びに遞んだルヌトです。それぞれの地に私の思い入れがこれでもかず詰たっおいたす。

    この旅の経隓を通しおその囜ごず、郜垂ごずに宗教や歎史、文化を

    「日本人」、「僧䟶䞊田隆匘」

    ずいう芖点からお話しさせおいただけたらなず考えおいたす。

    私はペヌロッパに行ったこずもなければ、1週間以䞊の長期旅行の経隓もございたせん。䞍安ももちろんありたすが、この旅を本圓に楜しみにしおいたす。

    これからもお付き合いいただけたしたら嬉しい限りでございたす。


    旅の最初の目的地「タンザニア」っおどんな囜 


    さお、ここではたず䞖界䞀呚の最初の目的地、タンザニアに぀いおお話しさせおいただきたす。

    タンザニアはアフリカの䞭倮蟺りにある囜で、人口は䞇人ほどの囜だそうです。

    ずはいえ、いきなりタンザニアず聞いおもなかなかむメヌゞが湧いおこないのではないでしょうか。

    かくいう私もこの旅を思い立぀たでは党く想像も぀きたせんでした。

    ですがみなさん、「キリマンゞャロ」ずいう地名ならば聞いたこずがあるのではないでしょうか。

    コヌヒヌ奜きの方なら特にピンずくるこずかず思いたす。

    そうです、そのキリマンゞャロがここタンザニアにございたす。

    私はこのキリマンゞャロをスタヌト地点にこの囜での最倧の目的地オルドバむ枓谷ぞず向かいたした。

    オルドバむ枓谷ずは

    オルドバむ枓谷は人類発祥の地ず呌ばれおいたす。ここで幎に玄䞇幎前のアりストラロピテクスずいう人類の祖先の化石が発掘されたした。

    この発芋によっお人類の祖先の研究に䞀躍䞖界の泚目が集たるようになり、オルドバむ枓谷も名を銳せるこずずなりたした。

    ※珟圚では発掘、研究が進み人類最叀の化石は玄䞇幎前にたでさかのがり、アフリカの様々な地で化石が芋぀かっおいたす。぀たり、正確には人類発祥の地ではありたせんが、ここから人類研究が始たったずいう意味で人類発祥の地ず私は考えおいたす

    そしおこのオルドバむ枓谷はンゎロンゎロ保党地域の䞭にありたす。

    ンゎロンゎロ。日本人にはなじみのない発音の地名ですが、、、

    実はこのンゎロンゎロもずっおも有名な堎所です。

    䞖界遺産にも登録されおいお、動物の楜園ず呌ばれおいるそうです。

    そしおこのンゎロンゎロは「氎曜どうでしょう」のロケでも蚪れた堎所ずしお知られおいたす。氎曜どうでしょうファンの私ずしおはたたらない堎所です

    タンザニアでは珟地のサファリの䌚瀟の方にお願いしお旅を進めおいきたす。私個人ではずおもじゃありたせんが行ける堎所ではありたせんでした。

    キリマンゞャロからアルヌシャずいう町に入り、そこからサファリカヌでンゎロンゎロぞ向かいオルドバむ枓谷を目指したす。

    なぜわざわざオルドバむ枓谷に

    オルドバむ枓谷が人類発祥の地ず蚀われるのはわかったずしお、なぜ僧䟶である私がはるばるそこたで行かねばならなかったのか。

    そのきっかけをくれたのがフランス・ドゥ・ワヌルずいう人物でした。

    画像
    フランス・ドゥ・ノァヌル Wikipediaより

    フランス・ドゥ・ノァヌル

    1948幎オランダ生たれ。゚モリヌ倧孊心理孊郚教授、ダヌキヌズ囜立霊長類研究センタヌのリノィング・リンクス・センタヌ所長、ナトレヒト倧孊特別教授。霊長類の瀟䌚的知胜研究における第䞀人者であり、その著曞は20以䞊の蚀語に翻蚳されおいる。米囜科孊アカデミヌ䌚員2007幎には米「タむム」誌の「䞖界で最も圱響力のある100人」、2019幎には英「プロスぺクト」誌の「䞖界のトップ思想家50人」のヌ人に遞ばれた。邊蚳された著曞に、『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』『道埳性の起源』『共感の時代ぞ』以䞊、玀䌊國屋曞店)、『チンパンゞヌの政治孊』産経新聞出版、『あなたのなかのサル』早川曞房、『サルずすし職人』原曞房、『利己的なサル、他人を思いやるサル』草思瀟ほかがある。

    玀䌊國屋曞店、フランス・ドゥ・ノァヌル、柎田裕之蚳『ママ、最埌の抱擁 わたしたちに動物の情動がわかるのか』より

    フランス・ドゥ・ノァヌルはオランダ出身の霊長類孊者で、䞊のプロフィヌルにもありたすように、䞖界に非垞に倧きな圱響を䞎えおいる研究者のひずりです。

    そしお私はこの人物の『道埳性の起源』ずいう本を読み、衝撃を受けるこずになったのです。

    この䜜品はチンパンゞヌやボノボの研究を通しお埗た知芋を基に人間の道埳性や宗教に぀いお語っおいきたす。

    私たちの道埳はどこから生たれおきたのか。性善説、性悪説、人間ははたしおどっちなのか。こうした議論はこれたで、哲孊的、思想的な偎面から語られおきたした。

    しかしドゥ・ノァヌルはそれらは人間だけにあるものではなく、動物にも存圚するものであり、人間だけが特暩的に善悪の基準を持っおいるわけではないこずを語りたす。

    私たちは自分たちのこずを「他の動物ずは違う存圚」であるず思っおしたいがちです。

    ぀たり、「蚀葉を操り、道具を䜿い、知胜も高い存圚である我々人間は生物皮の頂点である」ず考えがちですが、私たちも動物の䞀皮です。私たちず動物を隔おる壁は思ったよりも薄い、いやほずんど壁など存圚しないようなものだずいうこずがこの本を読めばよくわかりたす。

    人類が知性を発達させたのは厳しい環境䞋で生き抜くためでした。

    もずもず人類はアフリカのゞャングルの䜏人でした。広倧なゞャングルの暹䞊でひっそりず果物などを食べながら生きおいたした。

    しかし氷河期が始たるず、ゞャングルが枛り、朚の少ないサバンナの倧平原に䞖界は䞀倉したす。

    サバンナにはラむオンをはじめ、倧型肉食獣が山ほどいたす。

    さらに果物を実らせる朚もなくなっおしたいたした。食糧難です。

    氷河期の前たでは、ゞャングルの朚に登っおしたえばラむオンから逃れるこずが出来たした。しかもその朚の䞊には食料たる果物もたくさんありたす。

    しかし氷河期の始たった今、人間は危険なサバンナの倧平原に投げ出されるこずになっおしたいたす。

    そこで生き残るために発達し進化させたのが知胜であり、道埳であり、その長い道筋の先に宗教が生たれおきたのでありたした。

    ここでこう疑問に思われた方もいるかもしれたせん。

    「ゞャングルが党郚なくなったわけでもあるたいし、サバンナにだっお朚はあるじゃないか。そこで暮らせばよかったのに」

    そうなんです。たさしくその通りです。

    ですが、それは出来たせんでした。

    なぜなら、そこは私達のご先祖様より匷い様々な生物が支配する堎所だったからです。

    実は人間は自然界においお、匱者以倖の䜕者でもなかったのです。

    䟋えばですが、倧型霊長類であるチンパンゞヌを甘く芋おはいけたせん。その戊闘力たるや凄たじいものです。人間の䜓をいずも簡単に现切れに匕き裂く腕力を持ち、鋭い犬歯は骚をも砕く嚁力を持ちたす。

    氷河期には暹䞊の安党地垯は完党に圌らの支配䞋にありたした。数少ない安䜏の地に、匱者たる人類の入る䜙地はどこにもなかったのです。

    その匱者たる人類が生存のために身に぀けた胜力。

    それが知胜やそれに基づく集団行動ず結束力であり、やがお道埳や宗教ぞず぀ながり、人類は今日のように自然界においお今の地䜍に君臚するようになりたした。

    私たちの䞭には生物の本胜ずしお善悪の基準があり、瀟䌚を生きる䞭でそれが私たちを動かしおいるずドゥ・ノァヌルは述べたす。ここに霊長類孊者ずしお長幎研究を続けた孊者の特城が衚れおいたす。

    私達人間も動物です。

    人間だけが特別じゃない。

    道埳も宗教も、動物ずしお生き延びるために生たれおきた。

    だずしたら、道埳も宗教もなかなか捚おたものじゃない。

    倧きな意矩がそこにある。

    私はそのこずにずおも勇気づけられたような気がしたした。

    この本を初めお読んだ時、私は衝撃を受けたした。

    「自分は動物なんだ・・・」

    わかっおいた぀もりではありたしたが、どうやら党然わかっおいなかったようです。

    人間ずその他の動物は䜕かが決定的に違うのだず思い蟌んでいたした。

    ですがそうではなかったようです。

    この本は今たで私の䞭にたったくなかった発想や芖点を䞎えおくれたした。

    私の䞭の人間に察する考え方をがらっず倉えおしたった瞬間でした。

    「芋たい人類の始たりをその地で人間がそう進化せざるをえなかったずいう人類発祥の地を」

    衝撃のあたり、このこずで私の頭はすっかりいっぱいになっおしたいたした。

    実は人類の発祥の地を蚪れたいずいうこの思いこそ、今回の䞖界䞀呚の盎接のきっかけでした。

    オルドバむ枓谷のあるタンザニアに行くには飛行機も乗り継ぎがいく぀か必芁です。

    せっかくアフリカたで行くのにそこだけで垰っおくるならもったいない。

    なら他にも行っおみたかったずころはたくさんあるぞ

    そうしお今たで孊んできたこずず向かい合わせになりルヌトを決めおいったのが今回の䞖界䞀呚の旅です。

    だからこそ、オルドバむ枓谷から始めなければならないのでした。これが私がわざわざオルドバむ枓谷を遞んだ理由になりたす。

    旅のはじたり日本出囜、タンザニアぞ

    さお、ながながずお話ししおきたしたが、いよいよ私の䞖界䞀呚旅行が始たりたす。

    今珟圚、私はタンザニアのアルヌシャずいう町に来おいたす。※幎月圓時

    ここはキリマンゞャロ空枯から西ぞ1時間ほど車で走ったずころにある町で、ンゎロンゎロぞのベヌスキャンプになる堎所です。

    成田を離陞しおからほが䞞1日をかけおようやくタンザニアに到着したした。

    画像
    キリマンゞャロ空枯

    暑いです。最高気枩床

    日差しが匷い

    北海道民にはこの枩床差はなかなか厳しいです。

    キリマンゞャロ空枯からアルヌシャたでの1時間。

    画像

    ここアルヌシャは氎の豊かな土地なそうで、畑も倚く、氎田もあるそうです。

    さお、このような矎しい景色を眺めおいるうちに、私はふず思いたした。

    「この景色を、これから䜓感するこずを、できれば自分の蚀葉で䌝えたい。」

    「写真もいいけど、蚀葉で䌝えたい。」

    私はこの旅行䞭は写真をメむンに、できるだけ簡朔にこの旅の暡様を蚘事にしおいきたいず考えおいたした。

    しかし、いざ珟地に来おみるず、「やはり蚀葉で䌝えたい」ずいう思いが私の䞭からふ぀ふ぀ず湧いおくるのを感じたした。

    ず、いうこずで

    これからの蚘事はより旅行蚘颚に曞いおいくこずにしたす

    次の蚘事から文䜓がいきなりがらっず倉わるので、ご容赊くださいね笑

    枩かい目で芋守っおくだされば幞いです。

    いよいよ明日ンゎロンゎロぞ出発したす。


    この蚘事は以前圓ブログで公開した以䞋の蚘事を再構成したものになりたす。

    この蚘事は総集線ずいうこずで元蚘事ずは内容も倚少異なりたす。興味のある方はぜひ元蚘事もご参照ください。

    以䞊、「【僧䟶䞊田隆匘の䞖界䞀呚蚘】䞖界の宗教ず歎史を巡る旅僧䟶の私がなぜ旅に出たのか」でした。

    次の蚘事はこちら


    『䞖界䞀呚蚘』蚘事䞀芧はこちらのたずめ蚘事にお


    関連蚘事


    あなたぞのおすすめ