
「夜だけ開く図書館」|きのこ書店|370文字
2001.9.11
あの日あの時、アイツとドライブをしていた。
当時、親の車を借りて走っていた。
車載TVをなんとなく触る。
「お、ダイ・ハード?今日金曜日だっけ?」
確か火曜日だ。てか金曜日だけはない。
「ん?ビルに飛行機が突っ込んでる」
アイツが呆気に取られている。
コンビニに駐車して一緒に食い入るように見る。
25年前、当時はスマホなんてない。
TV、ラジオが最速で伝えてくれるメディアだった。
「えっえっ??なにこれ映画じゃん」
なぜか急いで帰宅することにした。
ここは安全だよな?
言いようのない不安感が若い二人を襲う。
「夜に図書館やってないんかな」
24時間開いてる図書館なんか知らん。
てかなんで図書館?
「図書館ならなんか調べられるだろ」
あぁ。それなら本屋でいいじゃないか。
俺達の学力じゃ関連本にすら辿り着けないのは明白だった。
本屋さんは夜だけ開く図書館。