
信号機ぶどう味
信号機ぶどう味
高校2年の夏。
毎日部活に明け暮れる。
いつもと違う時間の電車。
それだけで車内はガラガラだった。
駅から学校までのいつもの道。
なぜか駅前のコンビニで待ち合わせ。
「ひとりで先に行ってもいいんだけど」
なんとなくの仲間意識。
同級生のアイツと並んで歩く。
「いつ辞める?」「まじで今日にでも辞めたい」
こんなやり取りの毎日。
夏休みだから朝練はない。
けれど部活の時間が長い。
授業はダルいが、真夏の体育館4時間は地獄だ。
「なんで他の部活休みなんだよ」アイツが言う。
「そりゃお盆は普通休みだろ笑」
「あー、そりゃそーだ。そしたら今日は午後も練習か。。。」
「うへぇ。。」
暑い夏の日にいつも思い出す。
あの夏。
バイパスを横切る信号を待ちながら、
いつもコンビニで買っていた、ぶどう味のアイス。
私の信号の味はぶどう味。