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読まれない小説によくある失敗点3つ

    「小説を公開したのに誰も読んでくれない……」

    せっかく勇気を出したのに、誰も読んでくれなかったり、評価が悪かったりすると落ち込んでしまいますよね。

    上手くいかないのには理由があります。

    まずは、ありがちな失敗を確認してみるといいでしょう。

    今回は、読まれない小説によくある失敗点についてご紹介します。


    よくある失敗

    ジャンルや公開先によって事情が異なるので、細かいところは違ってくるのですが、今回は、だいたいどこにでも当てはまりそうな失敗点を、「テーマ」「パッケージ」「コンテンツ」の3つの観点から考えてみました。

    1. テーマ   :地雷を踏んでいる

    2. パッケージ :タイトルが悪い

    3. コンテンツ :冒頭が長い


    それぞれ説明していきましょう。


    1.テーマ:地雷を踏んでいる

    1つ目はテーマから「地雷を踏んでいる」です。

    あるジャンルにおいて、読者が嫌がるテーマというものがあるものです。

    そのテーマを選んだ時点で、もう読まれない(売れない)のですね。

    そういったテーマのことを地雷と呼んでいます。


    たとえば、私がいる男子向けライトエンタメジャンルでは、以下のようなテーマが地雷です。

    ロボット、幽霊、ギャンブル、泥棒、病気、SF、中華風、和風、頭脳バトル、デスゲーム、探偵、ミステリ、青春、宇宙、レース、医療、超能力、ヤクザ、変身ヒーロー、プロデュース系、アイドル、サバイバル、作家もの、スポーツ、動画投稿系、裁判……


    もちろん例外もありますが、これらの地雷を出した時点で、ほぼ売れないことが確定してしまいます。


    見て分かるとおり、これらは、ジャンルがちょっとズレればOKになるものばかりです。

    たとえば、マンガや女子向けでは、返って好まれるテーマも多いでしょう。

    私がいるジャンルの読者は特に地雷に敏感なので参考にはなりにくいのですが、「読者が嫌がる地雷テーマがある」という事実は分かっておくといいです。


    ただ、ジャンルの地雷を見つけるのはそこそこ難しいです。

    ですので、まずは「地雷を踏んでいるのではないか?」と疑うところから始めるといいでしょう。


    何らかのテーマで書いた作品がまったく読まれないとしたら、

    • 同じようなテーマの作品があるか

    • それらの作品の評価はどうか

    くらいを調べてみるといいです。

    同じような作品が揃って上手くいっていない(読まれない・売れない)なら、テーマ自体が読者に嫌がられているのかもしれません。


    一般的に言って、極端なテーマは地雷になる可能性が高いでしょう。

    たとえば、

    • 暴力・虐待・グロ

    • 差別

    • 自傷・自殺

    • 性的・エロ

    • 病気・障害

    • 政治・宗教

    などですね。


    どうしてもこういったテーマで書きたいなら、もっとソフトにするか、発表の場を変えた方がいいと思います。

    これらのテーマはネットで気軽に読むようなものではないかもしれませんから、読者がいそうな場所で公開することも視野に入れるといいでしょう。


    とにかく、まったく読んでもらえないようなら「この題材は地雷なのではないか?」と疑ってみましょう。

    読まれることが全てではありませんが、多くの人に読まれたいなら、地雷を踏まないに越したことはありません。


    2.パッケージ:タイトルが悪い

    2つ目はパッケージから「タイトルが悪い」です。

    作品は中身と外見に分かれます。

    外見がパッケージですね。


    パッケージには以下のような要素がありますが、

    1. タイトル

    2. あらすじ

    3. 表紙

    4. 帯

    ネットで公開しているなら、1のタイトルと2のあらすじ(あれば)だけを気をつければいいです。


    何度も同じことを書いていますが、中身が良くて読まれることはありません。

    中身を読む前に、読むかどうかを決めるからです。


    読むかどうかを決めるための情報は、タイトルとあらすじしかありません。

    ですから、タイトル(とあらすじ)が悪ければ、誰も作品を読んでくれないのです。


    タイトルについては、まずは以下くらいをチェックしてみるといいでしょう。

    • どんな話かなんとなく想像できる?

    • どんな楽しみが得られそうか分かる?


    読者は想像できない作品に手を出しません。

    なんとなくこういう話だろうな、こういう気分が味わえるんだろうな、と予想できる作品を読むのです。


    ですから、ちゃんとタイトルで「こういう感じの作品です」と伝えてあげましょう。

    読者に親切にしてあげることを意識すると、自然にタイトルも分かりやすいものになります。


    3.コンテンツ:冒頭が長い

    3つ目はコンテンツから「冒頭が長い」です。

    2つ目は外見(パッケージ)でしたが、3つ目は中身(コンテンツ)です。


    パッケージ(タイトル)が良ければ、読者はちゃんと手を出してくれます。

    ですので、途中で離脱する人が多かったり、評価が低いようなら、当然ながら、中身が悪いということになります。


    中身をいきなり変えるのは難しいので、まずは以下くらいをチェックしてみるといいでしょう。

    • 冒頭で説明ばかり書いてない?

    • 物語が始まるのが遅くない?


    最初のつかみに失敗すれば、読者は読む気を無くします。

    冒頭で設定や世界観を、長々と説明していませんか?


    説明は物語の時間を止めます。

    小説は(特にエンタメ小説は)、展開を楽しむものなので、最初から時間が止まっているとつまらなく感じてしまいます。


    改善方法はいろいろあるのですが、もっとも簡単で、もっとも効果が高いのは、

    • 話が動き出すところまで冒頭のページを削る

    ことです。


    思いきって冒頭を削ってしまいましょう。

    最初はアクションから始め、説明は一段落してからでいいです。

    機械的に冒頭10ページくらいを削ってしまうという荒療治をしてもいいですね。

    削っても、作者が思うほど影響は出ないものです。


    冒頭でもたもたするのは極力やめましょう。

    いきなり事件を起こさなくてもいいので、説明で時間を止めるのをやめ、描写で時間を動かすことを意識するといいです。

    描写は視線の動きなので、それだけで運動を感じさせることができます。


    冒頭から説明を書くというのは、遊園地のアトラクションに入る前に「この注意書きを全部読んでからでないと入れません」とお客さんを引き留めることと同じです。

    そんな面倒なアトラクションには、誰も入りたくありません。

    冒頭はお客さんを誘導しながら、少しずつ物語の世界に招待していくといいでしょう。


    今回のまとめ

    「読まれない小説によくある失敗点」でした。

    1. よくある失敗は3つ

    2. テーマ:地雷を踏んでいる
      地雷テーマを知り、避ける

    3. パッケージ:タイトルが悪い
      内容を予想できるタイトルにする

    4. コンテンツ:冒頭が長い
      説明をなるべく省き、話が動くところから始める

    冒頭を削るのはけっこう簡単なので、機械的に削ってみて、どうなるのか見てみるのもいいですね。

    それではまたくまー。

     
     
    エンタメ作家、ときどき大学非常勤講師。新人賞受賞組です。小説を何冊か出しています(マンガにもなっています)。 出版業界や小説、文章のことなどを書いています。くまー。

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